第1章 ~転生しました~
俺は目を覚ました。
「此処は何処だ?」
そこには見慣れない景色があった。
「そういえば俺は死んで天界にいて女神にってなんで記憶があんの?」
失うはずの記憶があることに戸惑いが隠せない。
「よ、よし状況を把握を…」
「あら、起きたのね。おはようノア」
「ノア?誰だそれ?」
「あらあら、まだ寝ぼけているのね。早く顔を洗ってきなさい」
「此処は何処なんだ?」
「あなたの家に決まっているじゃない。ノア、朝からなんか変よ、大丈夫?」
「い、いや大丈夫まだ寝ぼけてるみたい。」
「そう?ならいいけど」
何とか誤魔化せた。ここが家ならあの人は、今の俺の母さん?
俺は本当に異世界に転生したんだ。
「顔洗ってくるか」
少し迷ったが洗面所に着いた。
鏡に映った顔は、前の顔とは全く異なっていた。
「ノア、ご飯出来たわよ」
母さんが呼びに来た。
「う、うん」
母さんについていくと大柄な男性がいた。
「おはよう、ノア早く食べないと父さんがお前の分まで食べるぞ。」
俺は急いで座った。
食卓に並んでいる料理は今まで見たことがないものばかりだが、どれも美味しそうだ。
「あ~食った、食った母さんの料理はいつも最高だね~」
「はいはい、後で食器片付けてね」
俺は両親の会話を横眼に近くにあった本に手を伸ばした。
「読めない」
日本語とは全く異なった字だった。
それを見ていた父さんが笑いながら言った。
「がはははは、父さんが教えてやろう」
「うん!」
俺は元気よく頷いた。
そこから5時間位の字の勉強をした。
最初の1時間で全ての読み書きが出来るようになったので、あとの4時間はこの世界の歴史や昔の英雄の伝説、家のことについて学んだ。
まず、俺の名前はノア=リシャール4歳、父さんがガスト=リシャール、母さんがエルゼ=リシャール
この世界は時を司る女神と天地の神が創造した世界と記されている。
朝になり、朝食をとった。
「ノア、今日は父さんと剣術やるか。」
「うん」
外に出て木の剣を手に取った。
「よし、かかってこい」
そして、剣術の指導が始まった。
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