短歌部活動日誌 6月13日(水)
短歌部活動日誌 6月13日(水)
歌会 自由詠一首
詠み人 高橋紗
『人類はベッドの上でバタ足をする生き物だと一昨日わかった』
三浜:
初恋をして悶えている女の子を詠んだ歌だと読みました。なんとなく全体的に堅い印象をうけますが、詠み手は真面目な女の子なのでしょうか。ベッドでバタ足をしている様子が想像できて可愛いですね。「人類」や「生き物」といった規模の言葉を使うくらい、初恋が大事件だったのでしょう。
結句が「昨日」なら綺麗な七音になりますが、そうしなかった理由があるのでしょうか。七点
高橋:
可愛いと言ってもらえて嬉しいです。「一昨日」の方がなんとなく良いなと思って書きました。とくに深い意味はありません。
詠み人 三浜一二三
『幼稚園バスから手を振る知らない子に私はなぜか恋に落ちてる』
高橋:
知らない幼稚園児が自分に向けて手を振ってくれ、理由はわからないけど恋に落ちたような感覚になった、という歌ですね。たしかに知らない人に手を振ることが、誰かに禁止されたわけでもないのにできなくなってしまいますよね。常識に捕われている詠み手と、そんなことはお構いなしに無邪気に手を振る子どもの対比が面白いと思います。
ただ個人的には相手が高校生くらいの女の子でも良かったと思います。六点
三浜:
あー、たしかに高校生くらいだと「高校生なのに知らない人に手を振れるんだー」みたいなギャップがあっていいかもですね。
次回 6月15日(金)。題詠「水」一首。