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理由

「メイド長、今日はご苦労だったね。きっとどこかの貴族が何か問題を起こすんじゃないかとは思っていたが、まさかここまで大事になるとは考えもしなかったよ」


 月の明るみを背に、椅子に腰掛け机に腕を置くハーシャッド。


「いえいえ、内で働く者を守るのもわたくしの仕事ですから」


 メイド長はそのハーシャッドの向かいに立ち、頭を下げた。


「……メイド長。その事なんだけどね。あのハルシオンと言う子には出来るだけ自力で戦わせて欲しいんだ」


「……? それはなぜでしょうか?」


 メイド長は怪訝けげんそうな表情を浮かべる。


「納得の行く理由が必要かい? そうだな。だったら彼女には自衛出来るほどの実力をつけて欲しいから。とでも言っておこうか。彼女はいつどこで、襲われてもおかしくないからね」


「……なるほど」


「さて、今日の所はこれくらいにして、君もそろそろ休むと良い」


 メイド長は深々と頭を下げると、部屋を後にした。

 そしてハーシャッドは月を見上げる。


「もう少し様子を見る必要があるな。それに奴らもそろそろ動くだろう」

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