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異世界転生失敗談  作者: ゆゆ
異世界と
22/29

恋花はまだ咲きません 

いつも以上に短いです。

「日が落ちてもまだ暑いですね。」

「本当ね。」


 天王寺商店街に向かって聖女を出て、王国の前で颯也たちを見つけた。


「臣くーん♡」


 紗枝はパタパタと走って行って、一臣の腕にくっついた。以前は走っていった紗枝の額を押さえて遊んでいたのに。


「先輩たちも商店街の夏祭りですか。一緒に行っていいですか。」


 香代ちゃんが颯也の横で並んで歩いている。


「雅ちゃん?どうしたの。」


 希美ちゃんと話していたのに、話が聞こえてなかった。


「ごめんね。なに?」

「別に大した話じゃないからいいですけど、香代ちゃんのこと気になります?」

「えー、違う違う。紗枝と一臣がね。」

「最近仲良しですものね。」

「うん。紗枝、良かったなって思ってね。」

「羨ましい?」

「えー、紗枝が一臣に引っ付いているのは昔からだもん。」

「ふーん。なんか寂しそうだよ、今日の雅ちゃん。」

「何?雅先輩寂しいの。じゃあ、オレと付き合ってよ。」

「えっ!」

「オレ、金魚すくいもヨーヨー釣りも得意だから楽しいですよ。」


 あぁ、夜店ね。

 確かこの子は王国の一年生の。


「大和くん?」

「違いますよー。オレは狭川凌平。大和はあっち。」


 名前を間違えたのにケラケラ笑って、里奈ちゃんや美香先輩達と一緒にいる男の子を指差した。

 身長の高い坊主頭の爽やかな子だ。

 狭川くんは、人なっこいわんこ系だね。


「ね、全然違うから。大和は野球部で生徒会も絶対無理って断っていたのに、野球部の先輩が野球部の部費確保の為に生徒会と両立しろ。って言ったらしいですよ。あっ、オレはサッカー部のユーレー部員です。雅先輩は?部活とかしないんですか?先輩がマネージャーだったらオレ毎日部活出るのにな。」


 よくしゃべるわんこだ。


 なんか歩く速度かな。前に一臣と颯也、紗枝、香代ちゃん。離れて、私と狭川くん。ちょっと後ろに尚哉先輩と希美ちゃんと山田くん。また離れて美香先輩とよしくん先輩、里奈ちゃんと大和くん。一番後ろに皇帝、皇輝先輩と燿子先輩。

 なんか離れてしまたったな。


「雅~!遅いよぉ~!早く~。」


 前を歩いていた紗枝が立ち止まって、手を振って私を呼ぶ。


 颯也と香代ちゃんも立ち止まって、

 二人で並んで、


「雅先輩。」


 はい、って狭川くんが手を出して、私の手を持って、繋いで紗枝たちの所に一緒に走って行く。


「ちょっと、サッカー部早い!」

「あはは、雅先輩、見かけと違って足遅い。」



今日は頑張って、あと2話書きます。


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