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優等生令嬢の憂鬱~絶望の未来から~【書籍化】  作者: こる


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65/76

65.約束

 私とランの様子を少し離れて見守ってくれていたらしい、カティールさんとリコルさんを見つけその心配そうな顔に、微笑みを返す。


「大丈夫?」

 小走りで近づいてきたリコルさんに心配され、「大丈夫」と笑顔で答える。

「この試合が終われば……」


 試合が終わったとき、なにが起きるのか、まだわからない。

 この後の、未来を私は何一つわからない。だけど、ただひとつだけ、勝たねばならない事だけはわかる。


「試合が終わったら! 一緒にケーキを食べに行きましょう! つい最近、美味しいお店を開拓したの! だから、みんなで、一緒に行こうねっ」

 リコルさんは両手で私の右手を掴んで、満面の笑みでそう言う。

「みんなバラバラのにしようね、そうすれば、色んなのを味見できるでしょ?」

「もう、リコルさんったら。食い気ばかりなんだから」

 そう言いながらカティールさんが、そっと両手で私の左手を包む。


 小刻みに震えている私の手が、二人の手のひらに温められる。


「だって、色んな種類があるんだもん」

「それなら、何回だって行けばいいでしょ? 卒業したからって、それで最後じゃないのですもの」

 二人の優しい視線と温もりが、緊張していた私を優しく癒やしてくれて、私は心からの笑顔を二人に向けた。


「ふふっ、とても楽しみだわ。何度だって行きましょうね」



 私は震えが止まった手で二人の手を握り返して、力強く、未来の約束をした。



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