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暁に消え逝く星  作者: ラサ
序章
1/67

暁の皇国

 宵闇に紛れ

     音もなく来たり


 神々は 集い

     高らかに 詠う


 夜明けを求め

     暫し やすまう


 その地こそ

     約束の 大地


 ああ そは

     あかつきの 皇国おうこく



 神々が最初にこの地に降り給うたその瞬間に夜明けが生まれたと、古代史の冒頭は語る。

 東の果ての、太陽が一番初めに昇る国。

 暁の紫が世界で一番美しい国。

 暗闇の世界に夜明けが初めて来たその地こそは、前面に水平線を臨み、背面に険しい山脈を頂く〈暁の皇国〉と名高いラウ・フラウメア皇国である。


 だが。


 その日。

 暁の皇国に夜明けは来なかった。


 全てを焦がす紅蓮の炎と立ち上る黒煙が、たった一度だけ、その国から夜明けを消し去った。



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