表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

54/86

 特別強化合宿『音楽は筋肉だ』編  ──主催:理科&吹奏楽顧問・堀内熊(くま)先生──

【導入】

「この夏、音で感動させたいなら――腹筋を割れ」


 第一音楽室に響いたのは、堀内熊先生(身長190cm・元自衛隊ラッパ手)の声だった。

 吹奏楽部顧問でありながら、なぜか理科担当。

 しかしその情熱と肺活量は今も衰えていなかった。


「音楽に必要なのは、根性、肺、そして……腹だ!!」

「吹奏楽部、剣道部、陸上部、お前ら全員、特別合宿に強制参加だァ!!」


「えっ、えっ……なんで陸上部まで……?」(凌)

「おもしろそう……」(早矢)

「理不尽すぎる」(澪)




【場所】

 山中の廃校跡(熊先生曰く「音が響くいい場所」)

 壁に「音楽と筋肉は共鳴する」とでかでかと書かれている




【スケジュール(抜粋)】

 AM 5:00 起床ラッパ(生演奏 by 熊先生)


 AM 6:00 腹筋メドレー100種目(指導:早矢)


 AM 8:00 バール素振り100本(指導:澪)


 AM 10:00 管楽器・無音息吹トレ(酸欠寸前)


 PM 1:00 食事:完全栄養プロテインランチ(味は…謎)


 PM 3:00 坂道ダッシュ→吹奏バトンリレー(凌、号泣)


 PM 5:00 函館山式・団体咆哮訓練(肺活量測定)


 PM 7:00 入浴→筋肉反省会→仁丹で整える


【各キャラ視点】

 ■ 早矢(陸上部)

「……こういうの、嫌いじゃない」


 腹筋100セットも、重ねるたびに音が安定していく。

 吹奏楽部の後輩が苦しそうに呼吸しながら吹いている姿に、かつての自分を重ねていた。


「楽器って……体幹で鳴らすもんなんだな」


 ストレッチ中に吹奏楽部員から「早矢先輩、音より声が通ります」と言われて少し照れる。




 ■ 澪(剣道部)

「……熊先生、バールでも音って出ますか?」


 本気で訊いていた。

 無音息吹トレでは、口を閉じて「息を音に変える」練習を真面目に行う。


「無……でも、響く。つまり、私のバールは……無言の音楽」

「やっぱり私はリズム担当でいい」


 そのあと、トランペットのピストンで筋トレを始めて怒られる。




 ■ 凌(陸上部)

「ぜ、全然、意味わかんないッッ……!」


 なのになぜか坂道ダッシュのあと、真帆の練習中の唾液受け皿が風に吹かれて転がってきて、思わず拾ってしまう。


「……すぅ……」

「うおおおおおッ!? なんか生き返ったッ!!」


 → 仁丹投入されて即落ち。


 その後、熊先生に「においで癒すとは……お前こそ音楽だ」と謎の表彰を受ける。




 ■ 真帆(吹奏楽部)

「……いや、これって音楽の練習じゃないんですか……?」


 最初は困惑していたが、腹筋強化の成果か、高音のコントロールが安定してきた。


「えっ、音程って……筋肉だったの!?」


 さらに、坂道ダッシュ中に早矢と澪が競っている姿を見て――


「え……あの2人、なんであんなに美しいの……?」


 無意識に、彼女たちの腹筋に見とれながら演奏するようになってしまった。




【最終日】

 熊先生の号令で、参加者全員による野外マーチング・パフォーマンスが開催される。


 真帆:ハイトーンで校歌を吹き鳴らす


 澪:バールでテンポ刻む


 早矢:パワーポーズでリズムを支える


 凌:旗を振る(涙目)


 観客は森の動物たち。


 熊先生、感涙。


「見たかこれが、音と筋肉の融合――鋼鉄乙女吹奏団だッ!!」


【その後の影響】

 吹奏楽部、肺活量測定で全国上位に


 陸上部・剣道部、なぜか表彰される


 凌:しばらく唾液の受け皿を見るだけで涙目になる


 真帆:次の文化祭曲のタイトルを「鼓膜と腹筋の共鳴」に決定



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ