特別強化合宿『音楽は筋肉だ』編 ──主催:理科&吹奏楽顧問・堀内熊(くま)先生──
【導入】
「この夏、音で感動させたいなら――腹筋を割れ」
第一音楽室に響いたのは、堀内熊先生(身長190cm・元自衛隊ラッパ手)の声だった。
吹奏楽部顧問でありながら、なぜか理科担当。
しかしその情熱と肺活量は今も衰えていなかった。
「音楽に必要なのは、根性、肺、そして……腹だ!!」
「吹奏楽部、剣道部、陸上部、お前ら全員、特別合宿に強制参加だァ!!」
「えっ、えっ……なんで陸上部まで……?」(凌)
「おもしろそう……」(早矢)
「理不尽すぎる」(澪)
【場所】
山中の廃校跡(熊先生曰く「音が響くいい場所」)
壁に「音楽と筋肉は共鳴する」とでかでかと書かれている
【スケジュール(抜粋)】
AM 5:00 起床ラッパ(生演奏 by 熊先生)
AM 6:00 腹筋メドレー100種目(指導:早矢)
AM 8:00 バール素振り100本(指導:澪)
AM 10:00 管楽器・無音息吹トレ(酸欠寸前)
PM 1:00 食事:完全栄養プロテインランチ(味は…謎)
PM 3:00 坂道ダッシュ→吹奏バトンリレー(凌、号泣)
PM 5:00 函館山式・団体咆哮訓練(肺活量測定)
PM 7:00 入浴→筋肉反省会→仁丹で整える
【各キャラ視点】
■ 早矢(陸上部)
「……こういうの、嫌いじゃない」
腹筋100セットも、重ねるたびに音が安定していく。
吹奏楽部の後輩が苦しそうに呼吸しながら吹いている姿に、かつての自分を重ねていた。
「楽器って……体幹で鳴らすもんなんだな」
ストレッチ中に吹奏楽部員から「早矢先輩、音より声が通ります」と言われて少し照れる。
■ 澪(剣道部)
「……熊先生、バールでも音って出ますか?」
本気で訊いていた。
無音息吹トレでは、口を閉じて「息を音に変える」練習を真面目に行う。
「無……でも、響く。つまり、私のバールは……無言の音楽」
「やっぱり私はリズム担当でいい」
そのあと、トランペットのピストンで筋トレを始めて怒られる。
■ 凌(陸上部)
「ぜ、全然、意味わかんないッッ……!」
なのになぜか坂道ダッシュのあと、真帆の練習中の唾液受け皿が風に吹かれて転がってきて、思わず拾ってしまう。
「……すぅ……」
「うおおおおおッ!? なんか生き返ったッ!!」
→ 仁丹投入されて即落ち。
その後、熊先生に「においで癒すとは……お前こそ音楽だ」と謎の表彰を受ける。
■ 真帆(吹奏楽部)
「……いや、これって音楽の練習じゃないんですか……?」
最初は困惑していたが、腹筋強化の成果か、高音のコントロールが安定してきた。
「えっ、音程って……筋肉だったの!?」
さらに、坂道ダッシュ中に早矢と澪が競っている姿を見て――
「え……あの2人、なんであんなに美しいの……?」
無意識に、彼女たちの腹筋に見とれながら演奏するようになってしまった。
【最終日】
熊先生の号令で、参加者全員による野外マーチング・パフォーマンスが開催される。
真帆:ハイトーンで校歌を吹き鳴らす
澪:バールでテンポ刻む
早矢:パワーポーズでリズムを支える
凌:旗を振る(涙目)
観客は森の動物たち。
熊先生、感涙。
「見たかこれが、音と筋肉の融合――鋼鉄乙女吹奏団だッ!!」
【その後の影響】
吹奏楽部、肺活量測定で全国上位に
陸上部・剣道部、なぜか表彰される
凌:しばらく唾液の受け皿を見るだけで涙目になる
真帆:次の文化祭曲のタイトルを「鼓膜と腹筋の共鳴」に決定




