番外編:澪の私物バール図鑑 〜私のバールは「ミリ」では済まない〜
澪、道場の隅にバールをズラリと並べながら
「よく来たわね。
今日は特別に、私のバールコレクションを紹介してあげる。ミリバール、なんてもんじゃないよ。
刮目せよ、軟弱者ども――!!」
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① 炭素鋼平バール(たんそこう・ひらバール)
通称:「重戦車」
重量:約4.5kg
長さ:約60cm
特徴:釘抜き・こじ開けに特化。鋭角な先端が破壊神。
> 澪「こいつが私の主力。
日々の素振りはこれ一本で十分。全身の骨格が目を覚ます感覚がたまらない」
凌(内心)「なにそれ怖すぎ……」
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② 六角形バール(ステンレス合金)
通称:「雷鳴」
重量:3.2kg
長さ:約50cm
特徴:角が手に食い込みやすく、滑らない。強打専用。
> 澪「これは打撃用。
肩の回旋筋を刺激して、“二の腕に稲妻”が走るのが快感。」
玲央「姉、それもう筋肉の破壊だよね?」
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③ ミニバール(アルミ合金製)
通称:「ポケットサイズの憎いやつ」
重量:0.8kg
長さ:約30cm
特徴:手軽に携帯可能。スカートにも隠せる優れモノ。
> 澪「授業中でも握れるサイズ。
精神統一用バールとして最適よ」
凌「もうそれ“お守り”じゃん……」
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④ 特注黒染めバール(鍛冶屋製)
通称:「無銘」
重量:6.0kg
長さ:約70cm
特徴:バール界の鬼。鉄臭さMAX。もはや刀。
> 澪「これは……本当に必要なときだけ取り出す。
部室の奥、仁丹先生の“スメルロッカー”の隣に封印してある。」
真帆「そんな物騒な封印、校内にあるな!」
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◆凌、青ざめる
凌「……っていうかさ、
澪先輩、何を解体しようとしてるの?
え、まさか校舎とか……社会とか……僕のメンタルとか……?」
澪「全部。」
玲央「やめて!!解体じゃなくて青春して!!!」
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◆ラスト:真帆の冷静な一言
真帆「いやもうさ、女子更衣室の湿度と仁丹だけでもう限界なのに、
バールまで増えたら…この学校、カオス過密状態すぎでしょ」
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目の前に広がるのは、静かな夕暮れの武道場。
オレンジ色の光の中、誰かが黙々と素振りをしている。
背筋を伸ばし、凛とした後ろ姿。
白い道着に、深紺の袴――それは、澪だった。
「……かっけえ……」
凌は見惚れた。
真っすぐに伸びた背筋、髪の毛から立ち上るほのかな汗の匂い。
その“剣道女子の背中”に、思わず吸い寄せられるように近づいていく。
そっと、音を立てずに近づき――
(この距離なら……匂い、いける……)
鼻を近づけたその瞬間。
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ズギャアアアアア!!!!!
澪が振り返った。
……が、そこにいたのは――
髪:ド金髪(リーゼント風)
目元:ガンギマリのアイライン
袴:龍の刺繍+「斬」と書かれたバックプリント
右手:バール
左手:マウスピース投げて




