表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕と異形の話  作者: 一般通過おじさん第1号
〜影を救おうとする者達〜編
4/6

第4話 非常事態

蒼城「じゃあ、皆んなおやすみ。」


黒崎「夜は頼んだぞ。」


電気を落とし、蒼城以外は皆は目を瞑る


蒼城「(化け物の足音は聞こえないな。でも安全とは限らない。警戒しよう...)」


----2021年10月22日 6時30分 朝----


黒崎 「お〜い。起きろ〜夜が明けたぞ。」


蒼城「...ふぁ〜よく寝た〜」


篠山「...俺は寝不足だ〜」


神崎「おはようございます。昨日は化け物は来ませんでしたね。」


斎藤「みんなおはよう!俺は何だか、体が軽い様な気がするな!」


黒崎「寝たからか?俺も体が軽いな。」


蒼城「2人は良く寝れたんだね。」


神崎「では、みなさん。今日はどう動きますか?」


蒼城「まずは、他の生き残りの捜索と脱出経路の見つける事だね。」


篠山「でも、出れそうな場所なかったんだろ?」


蒼城「うん。だけどここから出る手段で確定しているのは2つ...1つ目は破壊できそうな場所を破壊するか、出れる場所を見つけて物理的に学校の外に出る。

2つ目は....


蒼城は真剣な表情で言った


蒼城「"化け物を倒す事".....」


全員「!?」


篠山「ま、マジか...あれと戦うのかよ。」


黒崎「ちょっと待てよ!化け物を倒す事がここから出る事に直結するのかよ?!」


蒼城「いや、学校に閉じ込められて、今1番の異常はあの化け物だよ!

あれがもし、ここに僕たちを閉じ込める力を持っていたとしたら、倒せばその効力が消えるかもしれない。」


神崎「確かに、ラスボスを倒せばラスボスが起こした影響が消えると言うのはよくある話ですね!」


黒崎「だとしてもよ?アイツと戦って勝てる見込みはあんのかよ?」


蒼城「.....」


黒崎「謎のテレポート能力、超速度、教室ごとぶち抜くパワー、学校に閉じ込める能力...お前ら大好きのゲームで言うならチートキャラだ。そもそものステータスが桁違いなんだよ....」


神崎「フフフフフフ....燃えますな!」


黒崎「...は?」


神崎「キャラとしての格が違う無理難題なゲーム....こんなに面白くシリアスなゲームは、初めてですぞ!!」


篠山「ダメだコイツもイカれ側の人間か。」


神崎「そうとなれば弱点探しですな〜」


そう言い保健室の紙とペンで情報を書き出している


黒崎「...イカれてんな。マジで。」


神崎「蒼城殿!」


蒼城「え?!」


神崎「蒼城殿も一緒に考えてくだされ!化け物の知識に関しては蒼城殿の方がご存知ですよね!!?」


蒼城「わ、わかったよ。」


2人は化け物について、書き出し始める


篠山「こうなったら無理だな。俺たちだけで、動くか?」


黒崎「そうだな。」


斎藤「俺も行くぞ!」


3人は保健室を出る


斎藤「どこに行くんだ?」


黒崎「しらみ潰しに見て行こう。」


3人は1階を見て周った


黒崎「特に人の気配はしないな。」


篠山「教室、保健室、放送室...職員室以外の部屋に異常はないな。」


斎藤「職員室には大量の死体があったな...」


黒崎「職員室も見てみたが、誰もいなかったな。」


篠山「本当にいるのかよ。生存者...」


黒崎「.....」


斎藤「体育館とかにいるじゃないのか?!」


篠山「何でだよ。単純すぎだろ....あっ。」


篠山「そういや、体育館の鍵ってなかったよな!鍵持ってきた時に!!」


黒崎「マジで誰かが持ち出した可能性が出てきたな。」


斎藤「お!何か役に立ったのか?」


篠山「斎藤ナイス!行こうぜ?!」


黒崎「でもよ?体育館って校舎出て外経由しないと行けねぇよな?無理くね?」


篠山「確かに、体育館方面の扉も窓も開いてないしな。」


黒崎「....一旦戻るか?」


そう話していると、校舎の他の方でガターンと言う物がぶつかる様な強い音が聞こえる


篠山「うぁー!」


斎藤「おい!そこに誰がいるのか!!!」


黒崎「生存者か化け物かこっちからじゃなんもわかんねぇな。」


篠山「おい。俺達は味方だ!!出てこいよ?」


その時、音のなった方向から階段を駆け上がる様な音が聞こえる


篠山「はぁ?何で逃げんだよ?!」


篠山と斎藤は音のなった方向へ走る


黒崎「おいお前ら馬鹿か!」


篠山と斎藤「え?」


黒崎「化け物の能力も正体もわかんねぇんだ。罠の可能性だってあるだろ?

...少なくともあっちは逃げてんだ。目的は知らんが生存者だとしても、そんなの...」


そう言いかけた黒崎は何かに気づいたかの様に階段の方へと走り、階段を見渡す


黒崎「......」


篠山「お前が罠だの何だのって言い始めたのに何してんだよ?」


黒崎「....いや、アツセンの可能性もあるだろ?そうだったら、生存確認したくてよ。」


斎藤「いたのか?!」


黒崎「いや、いない。」


篠山「上にいんだろ?」


黒崎「行かない方が良い。咄嗟に俺も来ちまったけど、俺達今懐中電灯持ってないんだ。

もし、マジで罠だったら今度こそタダじゃ済まない...」


篠山「ん〜〜〜....わかった。戻るか。」


3人は歩いて来た道を戻り保健室の前近くまで来ると、保健室の前に右往左往している挙動不審な生徒がいた


篠山「あれ?誰かいねぇ?」


黒崎「生存者いた?!」


斎藤「おーい!!そこにいるのは誰だー!!!!」


斎藤の声を聞いた生徒は体がビクッと震える


黒崎「町田か。あれ...」


篠山「おーい町田〜!!」


町田「お前らーーーー良かったーー!!!助かった〜!」


町田は走って3人の元に駆け寄る


篠山「お前生きてたんだな。よかったよかった!!」


町田「本当に生きてるよな!?生きてる!??」


黒崎「うるせぇーな。生きてるよ。」


町田「良かったー!...いやーマジでさぁ逃げて隠れてたんよトイレに。

最初はそりゃ怖いよ。だけど、隠れて状況を整理したっつうか、現実味が出たっつうか、これが夢じゃないんだって気づいて怖くて怖くて...」


黒崎「で、結局トイレ出て保健室の前に来たと。」


町田「そうそうそう。そうなんだよ。保健室の中、多分 化け物とかじゃないんだろうけど、オタク臭がプンプンしててよ、非常事態なのに入りづらくてよ〜」


3人「(あ〜蒼城&神崎ブラザーズか〜〜〜)」


4人が話し合っていると、保健室のドアが開く


蒼城「...皆んなおかえり。?あれ?町田くん?」


町田「お〜蒼城ーー!!」


蒼城「4人とも早く中入りな!」


4人は保健室に入る。入ると町田は神崎を見つける


町田「おい!マジかよ!!神崎いんじゃねぇーか!!」


神崎「...町田殿!?貴方も...生きてたんですね〜」


町田「何だよ!コイツもかよ!」


神崎「出会って早々、失礼な事を言いますね〜黒崎殿なんでこんなのを...」


町田「あぁ!?んだと?!!」


神崎「あ〜あ...本当にうるさいですね。

騒ぎ立てるのが、人を服従させる手段だとでも思っているのでしょうかねぇー」


町田「...ボコボコにすると言う手段が俺にはあるがな〜」


神崎「本当に...陽キャはルールを破るのが大好きなんですね〜」


蒼城「はいはい!そこまで、今は非常事態!仲間内で争ってる場合じゃないでしょ?!」


神崎「ここは蒼城殿に免じて、一時休戦としますか?」


町田「そうだな。厄介ごとが済んだら、お前をボコボコにしてやるよ。」


神崎「楽しみに待っておきましょうか...」


篠山「何でコイツらは、こんな時まで仲良くできないのかね。」


黒崎「なぁ。あっ、そういやお前ら作戦会議してたけど、なんかわかったか?」


神崎「いや、化け物に関して情報量が少なすぎて、分かりませんでしたが、蒼城殿!」


蒼城「うん。多分だけど、脱出の経路があったと思う...」




----高校の外----


少女「...ここだね。キツネの言ってた場所は。」


???「....フム。」


少女「"いるね。おばあちゃん"。」


???「今回は厄介そうじゃの〜

異形の支配空間をこじ開けるから、その隙に入りな。」


少女「うん。行ってくるよ。」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ