第1話 抜け落ちた闇
•誤字脱字の可能性があります
•初心者なのでストーリーや展開におかしな点があるかも知れませが優しい目で見てください
----2021年10月21日 8時15分----
蒼城「おっはよ〜」
篠山「お。何や今日は寝不足やないんか?」
蒼城「そうそう!今日は5時じゃ無くて4時に寝たんだ!」
篠山「...何でそんなブラック企業みたいな生活で生きられるんだよ。寝てんの2時間くらいだろ?」
蒼城「ゲーム好きは2時間あれば充分生きられます〜!」
篠山「はいはい。それで勉強もできて有能なこった〜」
ガラガラと教室の扉が開けられる
黒崎「おはー。」
篠山「おっ!誰かと思ったら、遅刻常習犯の黒崎さんじゃありませんか〜」
黒崎「張っ倒すぞ...」
蒼城「でも珍しいね。黒崎が時間ピッタリに来るなんて」
篠山「これは世界が滅ぶかもな〜」
黒崎「あ〜なんか今日は目が覚めちまったんだよな。別に早く寝た訳でもねぇーけど...」
黒崎「あれ?アツセンは?いっつも来たらいんだろ?」
篠山「あ〜それな。何か今日いないんだよな。誰よりも早く来て教室にいんのに...」
蒼城「まぁ、厚田先生も人間だし、来れない時くらいあるんじゃない?」
黒崎「それもそうか。ってかアツセンいねぇーけど、遅刻魔連中は来てんな。」
篠山「あっそういや、今日は珍しく遅刻魔の奴ら達もみんな来てんな〜?」
蒼城「確かに...今日クラス勢揃いだね。あっ..町田くんも来てる...」
黒崎「確かにあの万年仮病が学校に来るなんて珍しいな」
ピ〜ンポ〜ンパ〜ンポ〜ン
黒崎「ん?」
放送室の先生「みなさん!落ち着いて聞いてください!!今学校には正体不明の化け物が徘徊しています!!
職員は殆どが...」
その瞬間、棚のような大きな物が倒れた様な大きな音が鳴り響く
放送室の先生「グァ...いいですか皆さん!!自分達の力だけで逃...」
言い終わる前に何かが砕けた様な音と共に放送が終わる
山本「えっ...」
田中「は?なんだなんだ!?」
と教室内は混乱や焦りを感じ始める
篠山「...な、何だよ。手の込んでる悪戯だな〜」
と少し焦った様に言う
黒崎「いや、悪戯にしては放送まで使って大掛かりすぎる ...」
蒼城「そうだね。先生も来てないし、状況的に違うだろうね。」
黒崎「そういや、今の声...松尾じゃね?」
篠山「はぁ?松尾ってあの...教師の?」
蒼城「あの人はそんな悪戯をするタイプじゃないよね。」
篠山「じ、じゃあ、お前もあの放送が本当だと思ってんのか?!」
蒼城「それ以外考えられ無いね...流石に。」
黒崎「あの放送がモノホンやと考えると、化け物が何体いるかも何処にいんのかもわからん以上無闇に校舎内を動くんは得策やないな。」
山本「じゃあ、どうするの?!」
篠山「そんなん、ずっと教室に隠れてりゃ良いだろ?!」
町田「みんなで一緒に行動すれば化け物に合う頻度を減らせんじゃないか?!」
蒼城「だとしても、集団で行動するのは危険がありすぎるただでさえ廊下は狭い...最悪全員がパニックになってやられるのがオチ...」
黒崎「一度状況確認だな。...この放送がモノホンかどうか一旦職員室に行ってみようぜ?」
篠山「はぁ?!馬鹿じゃねぇの?!!動いたらそれこそ終いだろ?!」
蒼城「何も全員で行く訳じゃない。3人程度で行けば、残りは教室に隠れていられる。」
篠山「お、俺は嫌だぞ!!」
黒崎「まぁ、誰も行きたい奴なんていないだろうな...」
蒼城「じゃあ僕と黒崎で行くよ。皆んなはここで待っていて欲しい。」
篠山「え?いやいや、ここで待ってれば...」
田中「そうだ。危なすぎるぞ?!」
黒崎「ここでチンタラ待ってても化け物がきて詰みだろ?!」
町田「...わ、わかったよ。お前らを信用する....」
田中「そう...だな。」
黒崎「...心配すんな。ちょいと見たらすぐ戻るからよ。」
篠山「お、おい!インキャくんと不良のテメーらだけに任せておけねぇーよ!!
お、俺も行くぜ!」
黒崎「行かねぇんだろ?待ってろや...」
蒼城「そうだよ。」
黒崎「化け物にあってビビり散らかしても、邪魔なだけだ1人でお化け屋敷も行けないお坊ちゃんは指でもしゃぶって待ってろ。」
篠山「うっせぇ!俺だってなやる時はやるんだよ!!」
蒼城「でも...」
篠山「でもじゃね!俺は行くんだ!!」
黒崎「はいはい。わーったわーった。行くぞ...」
斎藤「気をつけていけよ!!」
蒼城「うん。」
3人は教室を出る。
黒崎「職員室は1階だよな?ここ3階だから面倒だな...」
蒼城「そういえば、他のクラスの生徒にも状況を伝えた方が良いんじゃない?」
篠山「そうだな...」
黒崎「見てみるか。」
黒崎は隣の教室の扉を開ける
黒崎「...いない。」
篠山「いねぇって何だよ?」
黒崎「見てみろよ。」
2人は教室を見るがそこには誰もいない
篠山「は?マジで誰もいねぇじゃん。」
蒼城「朝はいたよね?」
黒崎「ああ。いた筈だ、逃げたのか?」
蒼城「音は聞こえなかったと思うんだけど...でも、取り敢えず今は職員室に行こう。時間がない。」
黒崎「そうだな。もたもたしてらんねぇーか...」
3人は廊下を歩き階段にたどり着く
黒崎「...階段だ。下に気をつけろよ。」
3人は下を見ながら音一つ立てない様に階段を降り、1階に降りた
蒼城「...誰もいない。」
黒崎「静かだな。化け物の足音も...聞こえんな。」
蒼城「行こうか...」
3人は廊下を息を殺しながら歩く
蒼城「玄関だ。こうゆうのホラーゲームだと扉が開かなくなるんだけど...」
黒崎「調べてみっか...」
黒崎は扉を開けようとするが、ビクともしない。
黒崎「...マジに閉じ込められたっぽいな。」
篠山「おいおい。マジかよ!!」
蒼城「となるとこじ開ける事もできなそうだね。」
篠山「みんなここに連れてきて一斉に蹴り飛ばせば壊れんだろ?!」
蒼城「智樹...時間がない。ここをこじ開けられるかは後にしよう。」
黒崎「仕方ねぇだろ?無理なもんは無理だ。」
篠山「わ、わかったよ。」
3人は職員室を目指し歩く
篠山「職員室見えた!」
黒崎「ドア開きっぱなしだな...」
そして職員室に到着するが一同は驚愕する
蒼城「これは!!?」
そこにはバラバラに散らばった教師であった筈の残骸があった
蒼城「肉塊...」
篠山「う、嘘だろ...」
黒崎「....」
蒼城は不自然そうに職員室を見渡す
黒崎「どうした?」
蒼城「...厚田先生がいない。」
篠山「え?アツセン...生きてんのか?!」
蒼城「いや、職員室外でやられてるのかもしれないし、それに...」
その瞬間上の階から何かが壁に打ち付けられたかの様な強い音が鳴り響く
一同「!?」
篠山「何だよ...今の音。」
黒崎「音は3階からだよな。」
蒼城「そんな離れてないよね。こっちに来られてもマズイ職員室の必要そうな物をできる限り集めて戻ろう。」
黒崎「わかった。懐中電灯いるか?」
蒼城「そうだね。夜に備えて光は必要ほしい。それに...」
篠山「...お、おい!何でお前らその何つうか....淡々としてんだよ!!今俺たち化け物のいる学校に閉じ込められてんだぞ!!!」
蒼城「...智樹、僕だって怖いよ。」
篠山「え?」
蒼城「だけど、混乱して慌てても何も変わらないし、教室内で僕がパニックになったら、みんなもより混乱するし、最悪何も行動できなくなって全滅だよ。
それに僕は一早く家に帰ってホラゲをやりたいんだ!」
黒崎「...残念ながら蒼城はこう言う奴だ。それにこういう時に冷静な奴はモテるんだぞ!!」
篠山「...な、なんかお前ら見てたら落ち着いたわ。
蒼城「それは良かった。」
3人は必要最低限の物を持ち3階へと向かう
蒼城「こう言うのって階段登った瞬間、目の前に出てくるよね。」
篠山「おい!フラグ立てんな。」
黒崎「見た感じ誰もいないぞ。」
篠山「来たら来たで、どうにかする!それだけだ!!」
3人は階段を登り3階にたどり着く
篠山「よし、化け物はいな...」
3階にたどり着き、廊下を見た瞬間、言葉は止まった
黒崎「どうした?」
2人も3階に着き、廊下を見ると大きく歪んだ教室の壁、腹を無惨にもエグられた死体がそこにはあった
篠山「お、おい!相澤!?」
それは同じクラスの相澤だった。
黒崎「.....」
蒼城「相澤くん!?しっかりするんだ相澤くん!?」
篠山「死んでる...」
蒼城「...あっ!そうだ皆んなは!!」
そう言って駆け足で蒼城は教室に向かい、扉を開ける
蒼城「えっ?何これ?」