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クワンティエンの夢  作者: 多谷昇太
この道や行く人なしに秋の暮れ

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実に強い求道心をお持ちです

そちらのお3人もまたこちらに来てください(お茶を契機に3人は離れていたのだった)。さてウグイスですが、連れを求めて鳴く、結ばれてつながることを求める、真に自然の理に沿った美しい鳴き声だと思います。ご本人に聞けばいいのでしょうが、亜希子さんにおける師を慕う心、そこにおいてはいったいどのような美しい鳴き声を発するのか、そしてどういう行為となるのか、そのことですが亜希子さん…」とばかり鶯にかこつけたあとで、この説法の要となる部分へと僧は入っていった。いきなり指名された亜希子が「は、はい」と驚いたように返事をするのに「僭越ですがあなたの師を慕う求道心がいったいどういう行為となって現れるのか、いや現にあらわれているのか、それを拙僧が代弁してもよろしいでしょうか。実はそのことが空即是色の説明となるのですが…」と尋ねる。「はい、もちろんかまいませんが、ただ…おっしゃられるような求道心などというものが、はたしてこの私にあるでしょうか。ぜんぜん自信ないんですけど」と答えては照れ笑いをする。「いやいや、時代をまたぐような実に強い求道心をお持ちです。そこに私の見誤りはありません。では代弁いたしますが…えー、ところで恵美さん。もう少しで話は終りますから、恐れ入りますがいま少し、ご辛抱のほどを」と云う先には梅子からの指示通りに、身体を小刻みに動かしたりやたらため息を繰り返している、いらついた風の恵美がいた。まだ時期尚早とは思ったものの呼びかけられたのを幸いに「なんだよ、まだやるのかよ?もう勘弁してくれよ」とでも云って、ここで僧への‘逆’引導渡しをしてやろようかと思い、目線で梅子にそれを尋ねる。

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