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クワンティエンの夢  作者: 多谷昇太
この道や行く人なしに秋の暮れ

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亜希子さんをもう一度よく見てください

激高癖にせよ何にせよ、心の性癖のままに行動し生きてしまうのも坂道を下るがごとし、楽なことなのかも知れません。しかしさきほどから責めてばかりいるこの亜希子さんをもう一度よく見てください」と云って一端言葉を切る。僧の眼差しには真摯な光が宿り、梅子の「鬼の目」をも癒すがごとし。たじろぐことはいっさいないようだ。

しかし『ふん、亜希子がどうしたって云うのよ』とばかりなおも利かん気を丸出しにして梅子が亜希子を睨み、僧を睨む。自分以外(恵美と加代は違うか?)これすべて不条理で自己本位な世間とするがごとき、懐柔の余地などいっさいないように見えるが僧は「私の目には亜希子さんがあなたを気遣い、心配しているように見えます。また、なぜかあなたに負い目を感じていらっしゃるようにも見える。あなたにはそれが見えませんか?」と単刀直入に尋ねた。対する梅子は激高癖激高癖とうるさいわねとばかり、また僧の平静さに負けまいとして平然をよそおいながら「そうねえ、初対面のあなたがたにはそう見えるかも知れないわね。でも外面がよくて内面はうんぬんの類かも知れないわよ。つまりあなたがたへのポーズよ。わたしを心配しているどころか、ふだんは私たちにはさっきの純蜜云々で、もっぱら横柄で強引だあね。ザッツオーバーよ」とわざとまた英語のフレーズを入れてみせ、それでもまだ云い足りないのかさらに「もっともこっちはブスで、彼女は観音様で小町さんだから、私たちは張り合おうなんて思わないけどね。殿方はすべて亜希子、亜希子となるに決まってるからさ」とやってしまう。

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