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クワンティエンの夢  作者: 多谷昇太
白峰の巻き

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処世術を披露する鳥羽

しかしわしやったら‘いつか見とってみい、ひっくり返したる、天下を取ったる’てな具合に飛躍への発条ばねとしますがな。堪え忍び、しかるのち撃って出る、ですわ。ははは。あ、いかん、ここはわしやのうて梅子さんやった。堪忍、堪忍」と思わず自分の処世術を披露したあとで僧の話をつなぐように「うーむ、なるほど。とにかくこの世の中が我慢ならん、本音と建前に逃げる世間は気に食わんというわけやな。それはまあわかるが(≒青くさいと思うが)、そやけどなんでそれがク、クワンティエン?やったか、さっきの話に結びつくんやろ。うん、まあ、そこや…それで?」とばかり梅子に顔を向ける。鳥羽のちょっかいにたたらを踏まされた梅子だったがめずらしく癇を高ぶらせずにウン、ウンとばかりに二度ほどうなずいてから「そうねえ、それこそ真なくば立たずだわさ。しんの字は信ずるの信じゃなくて真実の真だけど、そこが会長さん、あんたと私の違いよ。そしてそれは雲水さん、それがさきほどのあんたへの意趣返しでもあるのよ。真実と正義がすべてを律しなければいったい何がすべての指針になると云うの?やられたらやり返す、いつか必ずという出世へのバネとするというのもいいけどさ、しかしそれじゃ世の中無茶苦茶になっちゃうじゃん。忍土はいつか仏国土にせんがための忍土でしょ?いつかは真をあらわすための。いつまでも忍ぶばかりで、自分の中で消化するばかりだったら結局はポシャってしまう。絶望してしまう。

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