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クワンティエンの夢  作者: 多谷昇太
白峰の巻き

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止まらぬ梅子

しかし「あんたこそ黙ってなよ。勝手に私たちのグループに入って来たりしちゃってさ、さっきから好きなこと云い過ぎなんだよ」と恵美が吼える。それによって梅子からの叱責への溜飲を下げるかのように。また鳥羽のひと言にカチンと来た様子の親分梅子の顔色をつかんでは「そうよ。今ここで行っちゃってくれてもいいのよ」と加代が追い矢を放つ。しかしようやくにしてショックから回復した風の亜希子が脱線が過ぎる自分の‘子供たち’に「加代、それに恵美、失礼なことを云うんじゃない。私たちで歌合わせをお願いしたのよ」と諌め、同時に鳥羽に「すみません、何度もまあ…(執成すように微笑しては)日頃の私の指導がなってないもので…」と忸怩ともして見せる。「いやいや、なんも。それより東尋はん、あんたが先程云われた観音の意味は、こちらの梅子さんがいま云われた通りのことでよろしいのか?(梅子へ視線をやったあと)あんたへの論証も論破も、なんもなかったような気もするが…」前と違って感情的にならずに鳥羽が僧に話を振った。「うむ、そこですが…」答えようとする僧をさえぎって「待ってよ。あたしはまず観音からねと云ったでしょ」鳥羽とは対照的にイラつきながら梅子が割り込んで来「他人にはひたすらいい子ぶってる表面ヅラはともかく、誰かさんと来たら自分勝手な密教の強者そのもので、ナーガの神への巫女でしかない、また情けない観音様でしかないってことよ。(東尋に向いて)あんたがさっき云った通りのことよ。どこかのいい人の観音様となるに如かずだあね」

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