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クワンティエンの夢  作者: 多谷昇太
クワンティエンの伝説

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クワンティエンの伝説

「ああ、そうですか、それなら思うに女性兵士の心理は同僚の女性兵士などが感じ取ったか、あるいは打ち明けられたのでしょう。ただもっとも、話が単にこれだけなら伝説とはならなかったでしょう。実はその後その地に駐屯した各部隊の少なからぬ兵士たちが、いかにも奇妙な光景を空に目にすることとなったのです。すなわちそれが伝説となった所以ですが…」と云っては間を置き、意味ありげに僧が亜希子はじめ皆の顔を見廻す。しかし誰も所以の想像がつかないようだ。

「地名はクワンティエン、今に残る‘クワンティエンの伝説’です。すなわち兵士らが何気なく空を見上げたりしたとき、そこに不思議な光景を目にしたとか。亡くなった例の女性兵士が全裸のままで、何ものかから必死になって逃げているのですが、その何ものかとは…それが星の王子様、すなわ例の黑猿だったわけです。追いかけっこをする2人…いや、もとい、1人と1匹の距離は縮まりそうでなかなか縮まらなかったとか。あたかも永遠の追いかけっこをしているがごとしだったそうです…。以上なのですが、さて、亜希子さん…」

指名された亜希子が目をパチクリとさせて僧を見やる。催眠術からさめたような、没頭していた映画から我に返ったような観がある。さてもとみずからを覚醒させながら僧からの質問を待つ。

「おうかがいしますが、この2つの話の寓意はいったい何だと思われますか。それと‘観音うんぬん’と申し上げたことの私の真意は…あ、いや、こちらは梅子さんだったかな…」と問うに「そうですね、まず祠での神仏供養は…ひょっとして、人間のいだく傲慢さを語っているのではないですか?


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