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クワンティエンの夢  作者: 多谷昇太
クワンティエンの伝説

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金縛りが解けた鳥羽

供養と称しながらその実みずからの身体への自負心こそがそこにはあった、身体への五官をともなって、です。そしてそれが顕現してしまったわけです。まあもっとも、そばで見ている男がいたとしたらまたとない見ものでしょうが…」娘たちがいっせいに笑う「えへん、まあともかく、さて梅子さん、さきほどの〝純蜜うんぬん〟のことですが、ここいらで私がそう申し上げた趣旨をわかっていただけたでしょうか?」といきなり梅子へと質問をぶつけた。一瞬気圧されながらも「さあね。うっすらとだけど、わかりかけたかな。でも今はまだ遠慮しとくわ」と梅子はかわし更に「感だけどまだ話の先があるんじゃない?肝心なところはまだこれからなんでしょう?」と先をうながす。「うむ、さすが…」と再び僧が話を続けようとしたとき亜希子が鳥羽の放心状態を心配して「鳥羽さん、いかがですか?お茶を召し上がりません?これ、ジャスミン茶ですよ」と云いながら空になっていた鳥羽のポットの蓋に自分のポットから茶を注いだ。語りかけられた鳥羽は夢からさめたように亜希子の顔を見、「…ああ、すんまへん。おおきに」とぼそっと云ってはうまそうに茶を飲みほした。そして気まりわるげに「えっへん…まあ、しゃあない。あんたらが認めるんやったら…」などとうそぶいてはしかし恐れ入り気に僧を見あげる。僧はにこやかにそれにうなずいて見せ、いよいよ話の佳境へと入って行った。

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