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クワンティエンの夢  作者: 多谷昇太
クワンティエンの伝説

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43/80

信じられない!織江が…

も、もう、往ね。行ってしまいなさい!」と言い放つ。

するとたちまち僧は縮み上がりものも云えなくなってしまう。空の僧の威はまったく消えて「は、はい」とばかり卑屈に何度もお辞儀をしては立ち去ろうとする。そのみっともないこと甚だしい。娘たちは興ざめさせられ亜希子でさえ『これはもう…』と匙を投げた感がある。古の風も吹くのをやめたかのようだ。もっともそのように追い払おうとする鳥羽自体が、娘たちにとってはいきなり闖入して来た余所者で、なんでこうも勝手にふるまえるのか疑問とすべきなのだが、なぜか悉皆逆らえないでいた(除く、3人組)。あたかも鳥羽がみずから開陳したごとく、彼女たちにとって宿世の厳父ででもあるかのようだ。ただそれに関係なく恵美はもの凄い‘笑み’を浮かべてはまだぺこぺこお辞儀を繰り返しつつ去って行く僧を見送っている。自分が鳥羽の代りをできなかったことが口惜しい感すらあった。もはや亜希子以下全員にとっての奇跡の邂逅もこれまでと見えた刹那、蚊の鳴くような小さな声でもの申した娘がいる。織江だった。「もう少しお願いします。部長…」と亜希子に頼み込むのだった。驚いたのはその亜希子で、まじまじと織江の顔を見つめる。いまだかつて自分から発言などついぞしたことがない織江と絹子だった。それなのにこのようなシチュエーションで、しかもただ1人で…が信じられない驚きだったのである。

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