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クワンティエンの夢  作者: 多谷昇太
西行庵

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16/80

願わくは花の下にて春死なむ…

他の部員は知らず、恵美と加代は行動的な体育会的娘2人で、事前にパソコンなどを使って西行庵を調べることなどしないだろうと読んでいた梅子は、ひそかに今の2人のこの反応を期待していたのだった。読みがピタリと当たって会心のうすら笑いを顔に浮かべている。おっつけ他の部員たちにしたって恵美と加代と大同小異だろう。ここを参拝などと思いもすまい。さあ、亜希子どうする?…梅子は普段からの怨念を込めて亜希子の反応を見守った。

しかし…思いもしなかった無神経娘が余計な口出しをする。

「さあ、部長、みんなで拝みましょう、始めに云ってた通りに。みんなに号令をかけてください」と郁子がぬかしたのだった。「こ、この…」と云う間もなく亜希子が全員にライン・アップ!を掛けた。そもそも梅子の思惑も、郁子の依頼発言さえも始めっから気にもしていないようだ。

「なに云ってんの?梅子。郁子の云う通り始めから決めてたことでしょ?さっさとお堂の前に並んで。さあ、みんなもこっちに来て。並んで!」「あんたが1人で決めたこと…うっ」聞く耳もあらばこそ亜希子が大声で先導する。「さあ、私たちの部歌よ。いい?唱和して。〝願わくはー…」と初句を唱えると「〝花の下にて春死なむその望月の如月のころ〟」と全員で唱和し、最後に柏手をそろって(?)2つ打ったのだった…。

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