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-序-
いつかきっと文明の進歩が止まる時が来るのではないか。もしそうなったら、人類はどんな対応を取るのだろうか。その結果、誰もが特殊な能力を持つことになったら・・・。そんなことを考えながら書いた作品です。今後、どの様に話が展開していくか、自分自身全く予想がつきませんが、少しでも面白いと思って頂けたら幸いです。
‐どんな奴でも1つは“とりえ”があるもんだ‐
どこかの誰かがそんなことを言っていた。
自分の“とりえ”が何なのか、ちゃんと把握している人は何人いるのだろうか。
「どんなにつらくたって、絶対に泣かないことだけが私の“とりえ”なの!」
「俺は興味を持ったことにはなんでも挑戦する。それが“とりえ”なんだよ。」
“とりえ”とはその人の性格を示しているのではないのだろうか。
“とりえ”とはその人の個性ではないのだろうか。
“とりえ”とは一体どこから来るのだろうか・・・。