さあ!キラーマシンで遊ぼう!(泣)
お読み頂きありがとう御座います。
デモディルート遺跡
地下二階、大迷宮ᗷ区画…
…
《…スリープモードから移行します…》
《…召喚可能な魂魄を発見…》
《…召喚を開始します…》
《…魂魄の召喚完了を確認しました…》
《…魂魄の魔力確認。魔力をインストール、魔石生成を開始…》
《…》
《インストール終了、魔石生成に成功しました…》
《…魔石より魔力の放出確認。魔導炉点火、全ての駆動部オンライン完了。KMSの起動を開始します…》
《システム起動を確認。マシンコードK―2049アクティブモードに移行。3.2.1…モノアイ起動、魂魄スタート》
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目を開けると薄暗い場所に居た。
見た事の無い場所だ…しかもこの見え方って…メガネ歪んだのか??
俺はメガネを直そうとして初めて右手に何か持ってるのに気が付いた。てか、何この手…ロボットみたいだ…ロボット?右手に持ってるのは青龍刀みたいなヤツだ…左手なんかボウガンがくっついてる…何だこりゃ!?
(んん??此処て何処よ…ってか、何で声出ないの??)
《此処はデモディルート遺跡の地下二階ᗷ区画の中です。マシンコードK―2049は発音機器を持たない為に喋れません》
(!!アンタ誰??)
《私はやKMSサポートガイドプログラムです》
(…長過ぎ…ガイドさんで良いかな?)
《…ガイドさん…意味不明…》
(ガイドさんって呼ぶから!決定ね!)
《ガイドさん…インプットしました…》
(俺は…如何なったの?)
《貴方は魂魄として仮想空間に漂っていたのを召喚しました。現在はキラーマシンコードK―2049の後継の魂魄としてシステムに組み込まれました》
(はあ?俺は…キラーマシンになったのか?あのゲームで有名な…)
《ゲーム…有名な…理解不能…此処は現実世界です。ゲームではありません》
朧気に思い出す…俺は…トラックに…。
そうか…俺は転生したのか…いや、召喚されたのか?
まあ、どっちでも良い。今の俺はキラーマシンって事だ。
だから不思議な感じの違和感が有ったのか…何かこう…上手く言えない。
(じゃあガイドさん、まず此処から如何やったら出られるのか教えてくれる?)
《出れません》
(は?)
《K―2049はᗷ区画のみの守護者です。この区画内の侵入者の抹殺がK―2049の任務となります》
(イヤイヤ、出れるでしょうよ!)
《ᗷ区画内では中央管理システム(マザー)より魔力供給を受けるので戦闘状態を維持出来ますが、その他の区画では短時間しか維持出来ません》
(他の状態で出れば良いだろ?)
《他の区画にはそれぞれの守護者が居り、侵入者として認識される為、通常状態で通り抜けるのは不可能です》
マジかー!これ詰んでないか?イヤイヤ…何かあるはず…考えろ…そうだ!戦闘状態は短時間って言ってたな…短時間は維持出来るのか。
(他区画では戦闘状態は短時間って言ったな?どの位持つんだ?)
《今のレベルでは三分です。魔力枯渇の場合、再起動まで3時間を要します》
ウルトラ○ンかよ!!カップ麺作れても食う時間ねーだろが!!でも待てよ…三分間で守護者を倒せたら…。
(他区画の守護者を三分以内で倒せたら…)
《不可能です。隣の区画の守護者K―1984はレベルが12で、現在レベル1のK―2049では歯が立ちません》
むう…レベルが上で燃料切れ無しの相手…確かに無理だな。”今は”だけどな。
(レベルアップの方法は?)
《レベルアップの方法は三つ、戦闘の経験、戦闘に勝利、魔石の吸収の三つによる経験値の奪取です》
(戦闘の経験でも経験値は入るのか?)
《戦闘の経験のみでは戦闘経験値の半分を奪取出来ます》
おお、コレなら少しづつでも経験値は貯めれるな。時間は掛かりそうだがコツコツ地道にやるしかねえな…。
(魔力枯渇しない場合も魔力回復まで3時間かかるのか?)
《魔力が残ってる状態からならば魔力充填完了までは担当エリア内ならば戦闘時間の半分で回復します。その他の場所であれば戦闘時間の3倍の時間が掛かります》
なるほど…マザーからの支援が有る無しで回復時間に差があるのな。
そうとなれば現在の自分のステータス確認からだな。敵を知り己を知る者百戦危うからずってね。
(ガイドさん、今の俺のステータスを!)
CODE:K―2049
LEVEL:1
HP:1200/1200
MP:0/0
《以上です》
(うおおおいい!!)
以上です。(ドヤ顔)じゃねーよ!!アホかっ!!
(他のステータスとか出ねーのかよ!!)
《レベルが低いので確認出来ません》
あゝ無情…何も分からずに特攻するしかねぇ…ひい爺ちゃんも零戦に乗った時こんな気持ちだったのかな?だけどひい爺ちゃんは帰って来たからな!!
(ヨッシャー!!やったるでー!!)
…結果はボロ負けでした…マジ殺られるかと思った…リアルガチで。守護者激強なんすけど…俺と同じキラーマシンだよね??俺だけ旧型とかじゃ無いよね??
でも少しだけ経験値が手に入りました。ほんの少しだけ…。
しかし不思議な感じの違和感については原因が分かった。自分が”動く”と言うよりも”動かしている”感覚なのだ。それが違和感の原因。慣れるまで時間掛かりそう…。
んで、傷が自動修復したらもう一度特攻してたわ。そして結果はボロ負けでした。死なないのが不思議。
しかーし!!レベルが1個上がった!!(ドヤ顔)
早速ステータスを見てみよう!
(ガイドさん!今の俺のステータスを!)
CODE:K―2049
LEVEL:2
HP:254/1250
MP:0/50
《以上です》
知ってた。君はそういう奴だよガイドさん…。
俺は少し休んでからまた挑んで行った。
こうして俺は賽の河原で石を積む様な戦闘…と言うよりも作業だな…それを繰り返した。
だけど俺は知らなかった…俺が今やっているレベル上げでは守護者を倒せないと。
何故なら相手も経験値が入っているからである。ばっかじゃねーの…俺。
でもさ、その内全身赤く塗ってさ、機動力3倍とかで『あの赤いのは化け物か?!!」とか言われてみたいよな!まあ、コイツら喋れないけどさ!!
それでも俺は必死で隣の守護者に挑み続けた。そりゃもう隣の晩ごはん位は挑みまくったさ。
そして俺のレベルが5になった時に変化が訪れた。
《レベルが5に上がりました。スキル【改造Lv1】を獲得しました》
(はぁ?スキルって有ったのか…しかし改造って何?)
《スキル【改造】:レベルアップの際に任意の1箇所だけ改造を施せるユニークスキル。改造出来る所はレベル依存》
よーし!ユニークスキルキタコレ!!コレで更に強くなれるぞ!さあ改造するか!
(ガイドさん、改造したいのだけど…)
《改造Lv1で改造出来る箇所は、目、耳、脚、腕、弓の5箇所になります》
(5箇所の詳しい説明を頼む)
《目:モノアイに改造を施し、相手のレベル、スキル、ステータス、弱点等を見える様にする。見える物の確率はレベル依存》
《耳:イヤーシステムに改造を施し、周りの音から周囲の気配、相手の場所や人数などの情報を得られる。範囲と情報量はレベル依存》
《脚:4本脚に改造を施し、ホバーシステムの機能を構築し、滑る様に素早く移動出来る。速さはレベル依存》
《腕:2本の腕に改造を施し、腕力の動力性能全てを底上げする。底上げ数値はレベル依存》
《弓:左手のボウガンに改造を施し、速さと力を上げて連射の機能を構築する。レベル依存で速さ、力、連射数が変わる》
どれも中々魅力的だ。しかし一つだけならこれしか無いね。
(脚の改造を頼む)
《脚の改造ですね。ホバーシステムの召喚を開始します…》
《ホバーシステムの召喚が完了。インストールを開始…》
《完了まで…5.4.3.2.1…インストール完了。ホバーシステムの構築に成功しました》
ヨッシャ!!コレで早く動けるぞ!!ヒットアンドアウェイ…蝶の様に舞い、蜂の様に刺す!!って事でまずは練習から…。
(ホバーシステム作動!!)
スーッと動き出す!!…ゆっくりと…お、遅っ!!うおおいい!コレじゃあ走ってんのと変わらねーぞ!練習要らねーよコレ!このやろう!ふざけんな!!
面白い、また読みたいと言う方は、ブクマや☆を頂けたら嬉しいです。
宜しくお願い致します。
投稿中の作品です。見て頂けると嬉しいです。
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