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この赤い雨で、何もかも全て変わってしまった。

作者: 七瀬





僕たちの村ではね、、、?

昔から言い伝えがあって、、、!!!


何百年に1回、不思議な雨が降るという言い伝え、、、。


その雨は、赤い雨らしく、、、。

大人はみんな子供に返り、子供はみんな大人になると言う雨なんだ、、、!



僕も、学校の教科書で習ったぐらいしか知識はないけど、、、?

本当の話かどうかも分からないしね、、、!


数百年前までは、その雨に打たれたという人もいたんだけど、、、?

既にその時、生きていた人たちはもう亡くなってしまったから、、、。



だから、、、まさか!?

このお話が、本当の話だったなんて思ってもみなかったよ、、、!!!





僕の名前は 『ピーター・フィーランド』13歳の元気な男の子だよ!

妹の名前は 『バーニィー』


お父さんは『シーン』 お母さんは 『メイラン』


僕たちは、何でも言い合える仲のいい家族なんだ、、、!





それなのに、、、。


あの言い伝えの雨が、、、!?

僕たち家族みんなで、バーベキューをしている時に降ったんだ、、、!

その日は、物凄くいい天気だったのに、、、。


まさか!? あの赤い雨が降るなんて、、、!!!



『ねえねえ? お父さん、お母さん! バーベキュー楽しいねぇ~!』

『そうだな! 今日は、天気もいいし! こんな日での外でのバーベキュー

は最高だな~』

『そうね! バーニィーこのお肉焼けたわよ~』

『わーい! お母さん、ありがとう~!』

『お父さん! 後で魚釣りに行こうよ~』

『そうだな~! ピーターに、少しはお父さんのカッコイイところも見せな

いといけないしな~』

『まあ~僕の方が、たくさん釣るけどねぇ~!』

『おいおい? お父さんに勝てると思ってるのか、、、?』

『まあね~!』

『じゃ~勝負だな~ピーター!』

『うん!』





こんな楽しい家族の会話の後に、、、遂に起きたんだ、、、!!!

急に雲行きがおかしくなって、あっという間の事だった!!!


【ザァーザァー ザァーザァー】

凄い勢いで、叩きつけるような雨が降ってきた、、、!


『えぇ!? 雨が降ってきたの、、、?』

『・・・これは! まさか!? “赤い雨” 』

『ヤバい! みんな雨に濡れないように、何処かに入りなさい!!!』



・・・でももう遅かった、、、。


僕もお父さんもお母さんも妹も、、、あの赤い雨に濡れてしまった!




気がつくと、、、?


僕と妹は、、、?

みるみるうちに、体が大きくなっていった、、、!!!

お父さんとお母さんは、みるみるうちに小さくなっていった、、、!!!


『これは! どうなっているんだ、、、?』

『どうなってしまったの、、、?』

『お母さん、わたしの服が破けちゃう、、、!?』

『僕もだよ! 服が小さくなっちゃった、、、!?』

『いやいや? ピーター、お前が大きくなったんだよ!』

『・・・お父さん、どうなってるの、、、?』

『困ったな~お父さんもお母さんも体が小さくなってしまって、、、!

これじゃ~車の運転ができないよ!』

『・・・じゃ、僕が運転するよ!』

『えぇ!?』

『ピーター! それはダメよ! 体が大きくなっても、貴方はまだ子供

なのよ! 運転なんて!!!』

『大丈夫だよ! 僕、ずっと横でお父さんの運転を見てたし、、、!』

『・・・そうだな! ここはピーターに任せよう!』

『お父さん! まだ、ピーターは車の運転が出来る年齢ではないのよ!』

『母さんの言いたい事は分かるが、今は緊急事態なんだ! ここは、ピーター

に任せるしかない!!!』

『・・・・・・』

『一先ず、バーベキューの後かたずけをして、直ぐに家に帰るぞ!』

『・・・分かったわ!』



慣れない、車の運転をしてピーターは少し疲れていた、、、!


『ピーター、大丈夫か! 少し休むか、、、?』

『僕は、大丈夫だよ! お父さんもお母さんも大丈夫? バーニィーは

毛布をかけていて、、、!』

『・・・ううん。』





僕たちは、無事に家に着いたけど、、、?

近所では、【この赤い雨】が降った事で、騒がしくなっていた、、、!



大人は子供の体になり、子供は大人の体になったんだ、、、!


『スタン! 君は、スタンなの、、、?』

『・・・あぁ、ひょっとして、、、? ピーターなのか!?』

『ううん。』

『これは一体、、、!? どうなってるんだ、、、!!!』

『あの赤い雨のせいだよ! あの赤い雨が降って、皆おかしくなったんだ!』

『・・・確か、学校で習った時、、、? “青い雨” がその後降って、、、!

元に戻ったとか、、、?』

『あぁ! 教科書では、そう書いていたな~!』

『ただ、その青い雨がいつ降るかは、、、誰も分からないんだよね!』

『・・・ううん。』

『前に起きた時は、、、100年前とかだったよね! 赤い雨が降った後に

青い雨が降ったのって、、、。』

『あぁ、俺たち、、、もう元には戻れないのかな、、、?』

『・・・・・・』




僕たち家族は、、、?

いや? きっと何処の家族も、、、。

家族会議をしたんじゃないかと思う、、、。



もう、元には戻れないんじゃないかと、、、?


僕たち家族でも家族会議をして、その話になったしね、、、!


『ピーター、バーニィー! よーく聞くんだ! お父さんとお母さんは

ずっとこのままの姿かもしれない! それはお前たちも一緒だ、、、!!!』

『・・・そうね! 今まで見たいには行かないわよね!』

『・・・あぁ、こんな身体じゃ、仕事も出来ないし! 正直、、、どうして

いいモノなのか、、、? 俺にも分からん!!!』

『お父さん、』

『だからな! ピーター、バーニィー! お前たち二人の力を借りたい!

お父さんやお母さんが出来ない事は、お前たち二人がやってくれ!!!』

『・・・ううん、そうだね!』

『出来るだけ! バーニィーもお父さんやお母さんの力になるわ!!!』

『なんて! いい子なの~バーニィー!』

『お母さん、泣かないでよ~』

『だって! こんなに立派になって、、、!』

『お前たちが、お父さんやお母さんの子供で良かったよ!』

『お父さん!』






しかし、、、3日後、、、。

青い雨が降った、、、。



まさか!?

みんな元の姿に戻ったの、、、!?




最後までお読みいただきありがとうございます。

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