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菓子工場見学

作者: 愛組

更新、おそくなりました。

こういった経験あるだろうな、という思いもこもったお話です。

 私は、チョコレートが好きだ。甘いやつは勿論、苦いのも好き。毎日、板チョコ1枚分は摂取している。


 そんなある日。お菓子工場の見学をした。

魅惑のチョコレートがどう作られているのか、興味が湧いたからだ。それでもって、見学の終わりにタダでチョコをゲットできる。胸踊るのも、仕方ないだろう。


 そして見学が始まり、カカオと着色料や砂糖を合成するシーン。1kgどころか、100kgは優に超えるだろう、白い砂糖の粒が、ザーッと大量に流れていく。

 

 ザーッ。ザーッ。ザーッ。


 なかなか終わらない。え? こんなに入っているの?

 チョコって、こんなに糖分多いの? うそでしょ? 私、今まで「あれ」を食べていたの?


 ショックがひどくて、ほとんど素通りのまま、見学ツアーは終わりを迎えた。見学プレゼントとして、できたてほやほやのチョコを1枚、もらう。私はそのチョコを手に、硬直していた。ダイエットとか太るとか、そんな些細な事関係ない。あんな、砂糖で満たされた物を食べるのか?


 おそるおそる顔をあげ、ツアー引率者の背後を見た。そこには、チョコ1枚分の、砂糖の分量が。透明なガラスケースになみなみと詰まっている。


 明らかに、事実が隠蔽されている。私は、どんどんチョコに対して、熱意が冷めていくのを感じた。手元のチョコを手荷物のカバンにしまい、大げさにため息をつく。


 いつの間にか、チョコに忌避を抱いたらしい。1日1枚食べていた私は、「チョコ嫌い」になってしまったのだ。

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