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近未来都市の代償  作者: 求めるS
3/3

柏凪


提灯がある店の前まで来た。

本当に看板も何も無い。


私は入り口の茶色い扉をゆっくりと開けた。



中に入ると、店の中も少し薄暗い。

店内はほとんどが木製で出来ていて、

壁や床はもちろん、テーブルや

カウンターも全て木製で出来ていた。



6人程座れるカウンターの横には

なにやら大きな自販機の様なものが置いてある。


私が店の中に入ると、いくつかの目線を感じた。



どうすればいいのかわからず

とりあえず空いているテーブルに座った。


キョロキョロと辺りを見渡すが、

テーブルにメニューもなければ、壁にもない。


どうやって注文すればいいのだろう……


私は暫くそうしていると、

また新しくお客さんが入ってきたようで、

トコトコと真っ直ぐ、カウンターの横の

自販機のような所に立ったと思えば、何か操作しだした。


そして男の人は、出てきた物を持って、

カウンターに居たおばさんに渡していた。



すると、男の人はそのままテーブルに座った。



私はその人に見習って、

カウンターの横の機械の所まで行った。


その機械には、色々なボタンがあって、

その上にメニューらしきものと、値段が書かれてあった。



(これで買うのかな…?)


私は手に持っていた千円札を、

その機械に入れて、 「蕎麦(並)450円」

と書かれたボタンを押した。


するとカチャ、と音がしたと思えば、

切符のような物が出てきて、同時におつりだろう、

チャリンチャリンと、硬貨が出てきた。



私はその券を持ってカウンターに行くと、

カウンターにいたおばさんに恐る恐る手渡した。


おばさんは、私を見ると、

「珍しいお客さんだねぇ。ゆっくりしてってね」

と、一言かけてキッチンの方へと戻って行った。




私が席について、数分後、

先程のおばさんが男の人に食事を持ってきていた。


(成程……)


私は食事がくる間、ぼーっと店を見渡した。


カウンター6席、

4人程座れるテーブルが4つ、

6人程の座れるテーブルが8つ。


店内には私含めて、

5人のお客さんがそれぞれに座っていた。



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