表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/36

私の救世主様

遅くなりました。安定の短さ。

誤字脱字・矛盾などご指摘いただければこっそり直します。


題名って本編書き上げた後の裏ラスボス的な感じ。いつも最後に悩む。

ベキッ


バキッ


ズドォォォン


木が倒れる音や爆発音が聞こえる


うん、行かなきゃいけないんだろうけどさ。

正直めんどい。


「柚樹さん! 早く行きましょう!」


でもリアさんは行く気満々だし。

仕方ない、フラグ回収と行きますか。


「んじゃ・・・いっちょ助けっかな」


戦闘音が聞こえてくるからさっきの化物とかとエンカウントしたんだろうか。


設定で自分に身体強化をかけ、アサルトライフルのXM-8を具現化する。

これよくゲームで使ってたんだよね。


予備マガジンを何個か作っておき、チャージングハンドルを引いて準備完了。

身体強化もいい感じ。体が軽い。


「行くよ、リアさん」


やっぱりリアさんを抱えて音のする方へ走り出した




********************************




速い。身体強化ぱねぇ

すぐ着いた


結構開けた場所、草原ってところか?


「見た感じ、狼だな」


「あれは・・・おそらくウォーウルフです。非常に好戦的で、基本的に群れで行動します」


さっきのドラゴンよりは弱そうだが・・・

戦ってる人達が苦戦してるとこを見るとそれなりに強そうだ。


襲われてるっぽいのはものっそい豪華な装飾が施してある馬車。王族か何かかね?

護衛と思われる人5人と・・・あれ王女っぽくね? 馬車の影でガクブルしてる。

なんで外出とんねん。普通中で待機だろ

てか重そうな鎧着て動きにくくないのかね。

全員武器は剣か。


対するウォーウルフは5体

多いのか少ないのか微妙だなぁ。

銀色で艷やかな毛並みに鋭い牙。その巨体とは不釣り合いなほどにすばしっこい


人間側押されてんな。あ、怪我した。


「リアさんや。加勢したほうがいいかな? これ」


「何言ってるんですか! 当たり前です!」


「行ってきまーす」



さて、俺はこのど真ん中に躍り出る度胸はそこそこ無い。

だから


「後ろから不意打ちっと」


見つからないようにかがんで隠れながらタイミングを伺う。


「うむ・・・最初はあいつだな」


少し怪我をしてるっぽい、5体の中では一番弱っているやつに標的を定める。


「せっかくだから・・・スナイパーにするか」


XM-8を消す。さようなら、また今度使うよ


「んーと・・・連発効いたほうがいいな」


ボルトアクションのスナイパー、DSR-1を右手に具現化させる。


しっかり構えてからスコープを覗き込み、標準を定める


・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・今だっ



ダァン!


鈍い音が鳴り、弾が発射される

やべっ。サプレッサーつけてねぇ


弾は王女っぽい人を食べようとしてたウォーウルフの頭部に当たり、地面に倒れる。

ヘッドショット。


「グルァァ・・?」


突然仲間がやられて混乱するウォーウルフ。

が、すぐにこちらの存在を認め、俺を標的として定める。


あっちの6人は驚いたようにこっち見てる。今隙ありありだろ。攻撃しろよ


「グワァァァァァァ!」


おぅ、こっちきた。


すぐにスコープを除き、的確に頭を狙っていく


ダァン!


―HeadShot!


ダァン!


―2コンボ


ダァン!


―3コンボ!


ダァン!


―4コンボ!!


そんなナレーションを想像した。


デカい狼の死体が5体草原に転がる。シュールっすね


「終わりっと。一発で倒せるのな」


「柚樹さん! お疲れさまです!」


「おう」


ハイタッチ。


そんな感じで、初めての救出ミッションは数分で終わったのだった。





~姫様side~



怖い・・・・


どうしてこんな所にウォ―ウルフがいるの?


護衛の皆さんは必死に戦ってくれています。それこそ命をかけて。


なのに私は、馬車の影で震えていることしかできません。


あぁ・・・一人怪我をしてしまいました。

ヒールの魔法もこんな時じゃコントロールが乱れて使えません。


あぁ! 一匹がこちらに気づいてしまいました!

私に近づき、食べてしまおうと口を開きました!


このまま、死んでしまうのでしょうか・・・。


誰か・・・誰か・・・・!



―ダァンッ!!



その時、大きな音が響いて、目の前のウォーウルフが倒れました。



何が・・・?


「グワァァァァァァ!」


残りのウォーウルフが反対の草むらに向かって走っていきました。



ダァン!


ダァン!


ダァン!


ダァン!



さっきと同じ音が何回か響き、すべてのウォーウルフが地面倒れました。


その先に立っていたのは。

見たこともないような黒髪で、闇を覗き込んだような黒い瞳の。

私と同じくらいの年の男の子でした。




―あぁ。私の、救世主さま・・・




~side out~





「危ない所を助けて頂いてありがとう」




存在忘れとった。


ちょっと困惑しがちに話しかけてくる護衛A(柚樹命名)


「あー、いやいいですよ。たまたま通りかかっただけなんで」



「いや、あなたがたが来なかったら姫様をお守り出来なかった」


食い殺さんばかりに近づいてたもんな、あの狼。


「本当に、ありがとう」


やべぇ。めんどそうな予感。


「それで・・・お礼と言ってはなんだが、城に来ていただけないか?」


わーきたよ。予想的中

なんでこう、こういう人達はすぐ城に連れて行きたがるかな

どうやって断ろう。とりあえず反対方面に行くといえば・・・


「ちょうど良かったですね、柚樹さん。私たちは王都に行こうとしていた所なんです」


リアさああああああああああん!

純粋な笑顔で言わんといて! 何も言い返せなくなる!


「そうか。それは良かった。では、この馬車に乗ってくれ」


護衛Aさんは微笑んでからむっちゃ装飾されてる馬車に乗るよう促してきた。


これ乗るんかい。てかいいの? これお偉い人専用じゃないの?


「大丈夫だ、あなたがたは姫様の命の恩人。歩かせるわけにもいかないしな」


俺が乗ろうか走ろうか迷っていると声をかけてくれる護衛Aさん。


走ってもいいんだけどな


リアさんと乗り込み、姫様(と思われる)の向かいに座る。

4人乗りなのか。このクッションふっかふかやん。ぽふぽふ


「よし、じゃあ出発するぞ」


馬が2声程鳴き、馬車が動き出した




*****************************





うおぇ。吐きそ。


馬車inなう。早くも酔ってきた


なにこれ揺れすぎ・・・そうか、この世界にゴムタイヤなんてないか


リアさんは平然としてる。神様補正か


向かいの姫さんは顔を赤くしてチラッチラッとこっちを見てくる。


あぁ、フラグ建ったな。


俺はよく居る鈍感主人公じゃないんでな。

それに地球でも女絡みでいろいろあったからこういうのは鋭いほうだと思う。


別にモテまくったわけじゃねぇぞ? ただ、包丁と鉈とカッターが戦闘してただけだ



くぅ・・・・それにしてもこの揺れどうにかなんないかね。マジ吐きそ




・・・・・そっか。酔い耐性創っちゃえばいいのか


そうなりゃ早速創造で・・・っと


おぉ、すげぇ。さっきまでの吐き気が嘘のように無くなった。揺れも気になんないな。


んー・・・王都まではまだっぽいな・・・寝るか。


「リアさん、着いたら起こしてくれ」


「ふぇ? あ、はい。分かりました」


リアさんの声を聞き届けてから、俺は意識を手放した。




**********************************




「柚樹さんっ。着きました、起きてください」


「んぁ・・・・あぁ、リアさんありがと」


まだ覚醒しきってない意識を起こすべく、ぱんっと頬を叩く。


よし、おk。


リアさんに続き、馬車を降りる


城を見上げる



「でけぇー・・・」


「ですねぇ・・・」


「はははっ。初めて来た人は皆そう言うよ。それじゃあ、ついてきてくれ」


笑いながらこっちだ、と手招きしてくる護衛A・・・Bかな? どっちでもいいや

姫さんもいる。そういや名前知らないな


「今行きます」


俺は城の玄関に向かって歩き出した。




―さぁて、どんな人がいるのかな?





姫様はちょっとアレな子なんですね。思い込みが激しいというか。

一応メインヒロインです。名前考えてねぇ。


評価・お気に入りありがとうございます。

まだまだちゃんと書けない作者ですが、今後ともよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ