What’s all this?
初戦闘と説明回
短い・不安定・矛盾・誤字脱字はいつものこと
「や・・・ぁ・・・」
後ろには俺の服を掴んで怯えるリアさん
「グルァァァァァ・・・」
前には体調10mはある見たことない化物。
どうしてこうなったかというと
〜回想はじめ〜
「・・・んっ」
闇の中だった意識が覚醒し、眩しい光を瞼越しに感じる。
ゆっくりと目を開け、まずは状況確認。周りを見渡す。
心なしか踏みしめる大地が懐かしい。
ここは、どこかの森の中のようだ。日本ではまず見られなかったであろう大木がいたるところにある。
―本当に、異世界なんだなぁ。
雰囲気からしてあっちと違うな、なんというか。生気に満ちあふれる、そんな感じ。
もちろん服は着ている。生前着ていた服である。
そういえばこっちの服ってどんなのだろ。
数歩、確かめるように歩く。サクッ、サクッと感触が心地いい。思わず顔がニヤける。
と、まぁ感動に浸るのはここまでにして。
「シノさんはリアさんに聞いてって言ってたけど・・・電話で聞くのかな?」
そう言ってポケットからいつの間にか入ってた携帯を出す
ブルルルルルルルルルル
「おわぁっ!? びっくりした・・・」
いきなり携帯が震えだした。マナーモードかよ。
画面を見ると「シノ」と表示されている。
説明か何かかな・・?
通話ボタンを押し、スピーカーを耳に当てる
「もしもーし。着いた?」
感度良好。
「えぇ。ちゃんと着きました。生きてます」
「さて、早速だけど・・・リアちゃん、そっち送るね」
「え? どゆことです?」
「案内役・旅のお供にリアちゃんを付けることにしました。その世界のことはリアちゃんから聞いて」
一人だと何かとアレでしょ? とシノさんは笑いながら言う。
「分かりました・・・けど、いいんですか? 持って行っちゃって」
「いいわよー。それも勉強の一環だし」
修学旅行か何かですか。
「それじゃ、これ切ったら送るわ」
「分かりました」
ピッと機械音が鳴り、通話が切れる
どうやって来るのかな? とか思いながらキョロキョロしてると
「―――ゃぁぁぁぁぁあああああーーー!」
上から落ちてきた。
「親方っ・・・ってそんな場合じゃない! えっと・・・」
落ちてくるリアさんを見上げながら携帯をポケットにしまい、体を動かして位置を調節する。
ぽふっ
落ちてきたにもかかわらず、予想以上に軽く、俺の腕に収まった。
所詮お姫様抱っこである。
「・・・えっと・・・いらっしゃい?」
きっちり収まってる。
「ぁ・・・あぅ・・お、おじゃま・・・します」
リアさんは顔を真っ赤にして縮こまる。
とりあえず降ろそ。
降ろしてもまだ顔を赤くしてうねうねしてたリアさん。
不意に顔を上げて何か言おうとすると、その顔は一瞬で固まった。
形容するなら、何か怖いものを見たような、恐怖に染まった顔だ。
「・・・どうしたの? リアさん」
「・・っぁ・・・うし・・ろ・・・」
後ろには
「ァァァ・・」
大口を開けた
「グアァァァァァァ!!」
怪物がいた。
〜回想終わり〜
とっさの判断でリアさんを抱え、横に飛ぶ。今度は、出来た。
能力のおかげか、ありえない距離を跳躍する。
だがそれを気にしてる余裕はない。リアさんを後ろに隠す。
そして視界からいきなり消えた俺達を探す化物と対峙する。
なんだこれ。なんだこいつ。
平和に育ってきた俺にどうしろと。
相手からは少し距離があるので幸い時間が少しだがある。
リアさんが俺の服を引っ張った。
「能力を使ってください。今の柚樹さんなら勝てます。」
怯えながらもアドバイスをしてくれた。
そうだ、俺には神様から貰った力がある。
「使い方は、念じれば大丈夫です。」
なら・・・できそうだ。
まず、もうすぐそこまで迫ってるのをどうにかしよう。
俺は再びリアさんを抱えて横に飛ぶ。
それを何度か繰り返し、相手の死角に回り込む。
これで余裕が出来た。
リアさんを地面におろして、能力を発動させる。
こいつを倒すには火力が必要だ。
「ならば・・・M249!」
軽機関銃を具現化させる。
ずっしりとした重さが手にかかる。
同時に扱い方、特徴などの知識が頭に流れ込んでくる。
「よし・・・発射!」
引き金に指をかけ、一気に撃つ。
「っとっとととおおおおおお!?」
が、上に跳ね上がる。
「落ち着け俺、リコイルだ、多分できる。」
リコイルとは、撃つことで生じる標準のズレを直すことだ。
相手はこちらを見つけたようで、特攻してきた。
「もいちど・・・これでもくらえええええ!」
抑えるように意識しながら、撃ちまくる。
耳がぁ。鼓膜破れそう。
毎分1000発の弾が化物に着弾し、その赤黒い肌にめり込む。
「グアアアアアアアアアァァァァァァ!!」
痛みを感じているのか、大音量で叫ぶ化物。
リアさんは耳塞いでた。
攻撃しようにも避けようにも弾幕と痛みのおかげでできないご様子。
ならば一気に片付けよう。
マガジンを取り替え、撃ち続ける。
************************************
「ガァ・・・ァァァ・・・・」
大地に横たわり、ついに化物は絶命した。
一方的に撃ち続けただけなんだけどさ。
辺りには薬莢が飛び散り、火薬の匂いが充満する。
その真ん中に俺とリアさんは座り込んでいた。
初めて銃を撃って。
初めて銃で殺した。
「つ、疲れたあ」
殺してしまえば案外そんなもんである
人じゃないってのもあるけど
「はぅ・・・」
リアさんは緊張が解けたようで溜息をつく。
「あの・・・柚樹さん」
「何?」
「守ってくれて・・・ありがとうございました!」
「とっても、格好良かったです!」
「はは、どういたしまして」
なかなか照れるじゃないの。
俺は改めて化物を見る。
外見的には・・・ドラゴンだな、これ。何ドラゴンだろ。
赤黒い肌に背中から生えた大きな翼。
見たものを怯えさせるような真っ赤な瞳にむき出しの長い牙。
・・・まぁ、放置しても問題ないだろ。
それから、少し休憩して
「では。この世界のことを説明しますね」
リア先生の異世界授業だ。
「今更感が・・・」
「気にしないでください」
で、また長いリアさんの説明をまとめると、だ。
この世界の名前はユーラ。
大陸は一つだけだ。
その中で3つの国に分かれている。
まず、魔術王国のリムア。今いるのはここだそうな
その名の通り魔法が発達しており、暮らしの中心にもなっている。
次に魔科学大国のシュラント。科学と魔法を融合させた国。
科学に手を出したということでリムアと対立してるらしい。
また、科学と言ってもほぼ未発達状態で、地球には遠く及ばない。
最後に中立国サニア
ここはそのまま中立国として戦争を一切しないとされている。
が、自由なため軽く無法地帯。貴族が収めており、奴隷も認められているらしい。
リムアとシュラントはいつ戦争が起こってもおかしくない。
「じゃあ次に魔法についてですね!」
これも長かったのd(ry
魔法にはランクがあり、下から
下級魔法
中級魔法
上級魔法
最上級魔法
究極級魔法
神級魔法
となっている。現在確認されているのは究極級まで。
神級は出来る者がいない。
魔力は誰もが持っているとされる。
希に魔盲(魔力が一切ない)もいる。
魔力量は一般成人が1万ぐらいが平均だそうだ。わかりやすいね、うん。
また、帝なるものがいて、そいつらは10万ほど。
その帝達のリーダーは15万らしい。ちなみにこれは一人。
魔力には質というものがあり、高くなると魔法の威力も増す。
俺? 俺は無限・最高質。
測定器とか通したら999999とか測定不能とか出るんだろうなぁ
次に属性である。
これも誰もが生まれつき持ち合わせているもので、通常は1つか2つとされている。
3つ以上持っていると国からスカウトという名の拉致が来る。
種類は火・風・水・土・雷が基本
古代属性に氷・時・空・無・創・破・天がある。
古代属性は過去に無くなったとされていて、持っている者はいない。
ただ氷はたまにだがいるらしい。そこそこレア
また氷→水、水→火というふうに有利・不利もある。じゃんけんの法則だね。
俺はもちろん古代含め全部。
最後に人種だが・・・これまた長くなるので今度にしよう。
俺の能力は・・・念じればできるらしい。なんと簡単な
「なんだか納得いきません」
「気にするな」
リアさんがむーっとジト目でこっちを見てくる。
「さて、いつまでここにいてもアレだし、王都でも行ってみるか」
さっき現在位置を携帯で確認したら、王都近くの森だった。
「そうですね! 方向は・・・あっちですね」
そう言って歩きだそうとしたら
「ん?」
枝が折れる音ともに
「今のって・・・」
気を付けないと気づかない程だが、遠くで悲鳴が聞こえた。
戦闘描写って難しいですね・・・一切書けてません。
今回出てきたのはミニミ軽機関銃、M249です。
次回でやっと物語が動き出しそうな・・・予感。
12/1 少々改変