仲間
僕は中学2年生。
まだ人生の半分の半分も過ごして居ないだろうか。
僕は生まれつき筋肉の障害が有り、皆のイジメの対象だった。
最初は幼稚園の頃、幼稚園には積み木の部屋が有った。
皆が大きな積み木で滑り台を作り、僕は実験台。
超危険な滑り台を滑り降りなくてはならなかった。
何度もお尻を怪我して、何故か僕だけ怒られる。
毎日が嫌だった。
小学校では知らない子と仲良くなったが、幼稚園の頃一緒だった子が僕の病気を言いふら
し、またまたイジメの対象に…
鬼ごっこもやったが、勿論僕が鬼。
病気で足が遅い僕が追いつけるはずも無く、
泣きながら帰って、次の日には殴られる。
訳わかんなかった。
そんな俺にも友達が出来た!
T君、M君、D君だ。
すごく嬉しかった。
沢山遊び、沢山話した。
中学にあがった。
俺は毎日TとMと居た。
楽しかった。めちゃくちゃ楽しかった。
でも、イジメは止まない。
その頃の流行りはドッヂボール。
入れてもらえるはずがない。
ある日、お前も入れてやる。と言われた。
嬉しかった。
でも、結局球拾い。超つまんねーよ。
ワザと遠くに飛ばされ、俺が走ると「カタツムリだ~(笑」と言ってからかわれてた。
勿論毎日。
ある日、Dが、ドッヂボールしようと言い、俺をグランドへ引っ張った。
対抗できなかった。
コートに入った。
皆が俺に球拾いをしろと言った。
ムカつくのを押さえ、コートを出ようとしたその時、Dが俺を止め、皆に言った。
「仲間外れはダメ、病気とか知らねーよ。友達じゃないの?」
俺は泣いた。
イジメをとめた。
どれだけ勇気が有っただろうか…
どれだけ怖かっただろうか…
本当の友達を知った。
本当の勇気を知った。
本当の仲間を見つけた。