表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
玄武国物語 「私と王様」  作者: 瑞佳
第3章 弟襲来 
64/70

私と弟 その二





今日は本当に楽しい日だったわ


あんな美少女を着せ替え人形にして遊べるなんて長年の夢がかなったので最高に機分がいい私


日本では絶対に実現不可能な夢


結婚して娘を産んだら可愛い服を着せて写真を撮りまくる親バカになっていただろうが所詮私の娘だから容姿は期待できなく親しか可愛いとは言わないのが予想できた。


カメラで写真も一杯取ったしこれを健斗に印刷して貰いコレクションよ


どうせなら国中の美少女を集めて美少女コンテストを開いて写真のコレクションを増やそうかしら


3食昼寝付きの退屈なようで慌ただしい日々に漸く癒しの光明を見る私


「王妃様 大変ご機嫌が麗しいようですね」


フーランが聞いて来るので満面の笑みで答える。


「そりゃああんな美少女と遊べたんだもの! はぁ~今度は異国風の衣装をとり寄せようかしら」


桜花姫にはゴスロリが似合いあそうだが鳳凰国は洋装なのでないかしら!?


「それでは三神国の各衣装をとり寄せましょう」


「フーランいいの?!」


今回も衣装代はかなりの金額だっただろうが偶にはストレス発散だと思いおねだりしたのだが


「はい 王妃様なのですかもっと贅沢をなされても宜しいのです。どうせなら王妃様の衣装もお取り寄せ致しましょうか」


それは遠慮したい私


衣装などは全部フーランにお任せであるが毎日違う衣装が出て来るので勿体ないから何故かと尋ねるとチョンマゲがしょっちゅう私の物を大量に買い付けて来るようで衣装部屋が既に四部屋もあると聞き卒倒


庶民の感覚とあまりにかけ離れており眩暈がしたのだ。


そして私はここ十年衣装を買うのをチョンマゲに何とか約束させたのだが


マジ必要無い


本当は一生いらないような気がするがお互い譲歩で何とか十年に落ち着いたけど今度の祝賀の儀の衣装は作らされてしまった


小○幸子も真っ青な絢爛豪華な衣装を……


あれを着ていればある意味顔など誰も見ないよな気がするので少し良かったと思っているのは内緒


「 …… それよりフーランやマッキーに着て欲しいな~~」


私なんか着るよりそちらの方が楽しめる。


少し甘えた声でおねだりしてみると諦めたように言う


「仕方ありません マッキーの物を用意しますので」


「ええ~ フーランのも見たい!!」


「ご容赦を」


「それじゃあ新年の祝賀の儀の時は男装して私の護衛をして頂戴」


一度フーランの武人姿を堪能したかったのだ


「それならばご期待に添えると思います。当日は帯刀するよう丞相様に言い遣っておりましたので」


おっおーーー絶対に写真に撮らねば!


「きゃー 嬉しい! そう言えばマッキーは当日はどうなるの」


「王妃様の侍女として王宮の控室で控えさせます」


「え~それじゃマッキーは着飾らないの」


「我等は王妃様にお仕えするのが任なのです。遊んでいては王妃様の世話をする者がおりません」


それを言われると申し訳ない


なにしろ私の侍女は二人しかおらず圧倒的に人手不足


「そう言えばフーラン達ってお休み無いんだよね 来年こそは侍女を増やして貰わないと」


本来は官位の高い女官が一人付き侍女十人あまりを取り仕切る様なのだけど人選が難しいらしく決まらないのだ


「お気遣い有難う御座います。なれど私達は王妃様にお仕え出来るだけで十分満たされております」


こんな私に


うっう~~ 思わず感動して涙ぐんでしまう


「ありがとうフーラン チョンマゲに頼んでお給料倍にして貰うわ」


私に出来るのはこれ位


「滅相も御座いません。今でも身に余る報酬を戴いております」


丁重に断るのがフーランらしい


「そお 何かして欲しい事があれば言ってね」


「はい」


内心フーランは何もせず大人しく日々を過ごして欲しいと思っているのだった。


「それより健斗は遅いわね。」


気を利かせマッキーに呼びに行かせたのだがこれでは料理が冷めてしまう


桜花姫は私に付き合ってくれた所為でかなり疲労したようで気分が優れないと夕食には呼べず、健斗まで無理なら一人でご飯になってしまう


折角相手がいるの一人で食事など侘しすぎ


「私が見て参りましょう」


フーランが呼びに行こうとするとマッキーが食堂に入って来るが健斗の姿が見えない


「健斗は?」


「それが 部屋からお出にならず今夜はお食事をお召しににならなとの事です」


マッキーは心配げに話す。


「何処か悪いの」


「疲れたので食欲がないそううです」


「あの子が食欲無いなんて…そんなに走ったのかしら?」


「外出から戻られ汗を掻かれていたので浴場に御案内したのですが、お湯にあてられたようでそれからお元気がないようです」


「へぇ~~~」」


これは何かがあったなっと辺りを付ける。


なんだか面白そうな気配


食事よりここは可愛い弟を見舞う事にするのだった。









フーランを引き連れ健斗の部屋に向かいドアをノックする。


コン! コン!


「健斗開けなさいー 部屋に入れて」


「俺を一人にしてくれ……」


情けない声が返って来で酷く落ち込んでいるようだ。


「フーラン 構わず開けて」


「宜しいのですか」


「姉の私が許可します」


弟など下僕と同意語でプライバシーは無きに等しいのだ


そして躊躇う事も無く鍵の掛かった扉を簡単に蹴り破るフーラン


ダッン!!


音と共に開かれる扉に驚く弟の姿


「「 !! 」」


その周りにはお菓子のクズが散乱しており思わず息をのむ


「あっあー!」


あそこに落ちている箱はキノコ○里!! ポテトチッ○ス!!! 極めつけはカントリー○ーム!!どれも懐かしいお菓子の亡骸達


「私のカントリー○ームちゃんがーーーーー!」


一目散にお菓子の亡骸を確認するよう拾い上げ健斗に突き付ける。


「何処へやったの私の可愛いカントリー○ームちゃんを! まさか全部食べちゃったの」

私の迫力に恐れをなしたように後ずさる弟


「ゴメン姉ちゃん……」


その怯えた目から既にこの世からカントリー○ームが消え去った事を悟り絶望で目の前が真っ暗になるがここで倒れる訳にはいかない


「出しなさい!」


「へっ!?」


「持って来たお菓子を全部出しなさい!」


すると大きなリュックから取り出されたお菓子は僅かで床に散らばる亡骸が圧倒的に多い

しかもハイチュ○とうま○棒十本に駄菓子類が少々しか残されていないのを見て愕然とする


「健斗がそんな子だったなんてお姉ちゃん悲しいわ どうして一人で食べちゃうのよーー」


「俺が持って来たお菓子だ。 それに姉ちゃんにはどら焼きとひ○子を渡したろ」


「健斗のお菓子は私のなのよ。これは没収」


出されたお菓子は全てフーランに渡し確保する。


「相変わらずだな姉ちゃんは はぁ……」


弟がお菓子をドカ食いする時は何時も決まった事が原因なのだが


「でもやけ食いをしてると言う事は失恋でもしたの?」


ギクリとする正直な弟


「フーラン 少し席を外して」


「はっ」


第三者がいては話しずらいだろうから二人っきりにする。








「それで風呂場でマッキーを押し倒して振られたの?」


「違ーーうーーっ!」


「冗談よ 健斗にそんな勇気あるはずないもの。 で、何があったの」


「そうだ! 姉ちゃんはマッキーさんが男だって知ってたのか」


「男? マッキーは正真正銘女の子よ」


「本人が男だって」


「確かに以前は男だけど今は身も心も女性だから」


「それってニューハーフって事だろ 所詮男じゃ無いか! シリコンの偽パイなんて俺はオッパイだとは認めない!」


バッキ!


「「いっ!!」」


あまりの言葉に私は弟の頬に拳を入れると昔は気持ちよく肉に食い込んでいたのに骨か歯の硬さで拳が痛んでしまった。


「痛たた…痛いじゃない!」


「痛いのはこっちだろ!」


頬を押え抗議して来るが無視


「ニューハーフさんは立派な女性よ! 確かに体は完璧とは言わないけど心は女性なのよ。それに女性だってシリコン入れてるでしょ」


昨今のニューハーフさんは本当に綺麗


下手をすると本物の女性より女性らしい人が多いと私は思う


「でも俺は男はダメなんだ。 マッキーさんが男だと分ってスッパリ諦めれると思ったんだ……  でもマッキーさんが忘れられない  どうしよう姉ちゃん」


「元男が何よ愛は性別を超えるのよ! それにマッキーは子宮もあるし生理もある完璧な女性体だしあの巨乳も羨ましい事に自前なのよ」


反対に私がシリコンでも入れようかと自分の胸を押える。


いや待てよ もしかしたら胸を大きくする薬がこの世界に存在するかも 今度フーランに聞いてみようかな でもそれならフーランも大きいはずだし やっぱりシリコン?


「ええっーーー つまり女体化」


「そう マッキーはとある事情でチョンマゲの神力で女にして貰ったのよ」


私にはすっかり女だと認識しており本人も違和感無く女性として振る舞っていたのつい忘れていた。


「そうか 造りものでない本物の女性と同じなのか いや立派な女性 むしろ姉ちゃんより女性らしい」


突然割り切ったように呟くが最後の言葉が余計


ジロリと睨む


「なんか言った」


「なんでも御座いません…」


確かにマッキーって生まれながらの女性みたいにお淑やかで私より女らしいのは分っているけど人に言われるとムカつく


「でもそれって恋愛対象ってどっちになるんだ??」


「確かに… 考えてもみなかったわ。 でもどっちでもいいのよ好きになれば」


そんな事グタグタ考えず本能のまま突き進むのが愛よ!


だからストーリーが生まれる。


のらりくらりした普通の恋話こいばななど誰が知りたいだろう


「よし決めた。 例えマッキーさんが元男でもこの愛を貫くぞ!」


それでこそ男の子


これで当分健斗で楽しめそう


「私も協力するからまあ頑張りなさい 駄目なら誰か紹介してあげるから」


マッキーが今のところ健斗に特別な想いはなさそうだし相思相愛は難しいと思っているが


姉として遊んでポイ捨てはしない


なにしろ大事な弟なのだからアフターケアーはしないと


「ありがとう姉ちゃん~~」


「可愛い弟の為だもの。 それじゃあ先ずは腹ごしらえよ」








それから二人で夕食を綺麗に平らげて食後のお茶を飲みながら今日の成果を見せてあげる。


「なんだこれーーー 全部ピントがぶれてるじゃないか!!」


「えっ 健斗に教えて貰った通り撮ったのよ」


「しかもなんで全部同じアングルの全身像ばかりで面白くない! こんなの全部消去だ使えない」


「駄目!せめて良いにだけは残してよ」


「分かった」


健斗はカメラのモニターを一枚ずつチェックして次々と消去して行き結局残ったのは4百枚ちかく撮ったのに残ったのは三十一枚のみでその内二十枚がマッキーの物


「たったこれだけ」


「同じような写真ばっかり無駄だよ」


マッキーを撮ったのは二十枚だけだったのにどれも同じような写真ばかりそのままデータが残っている。


つまりどんな写真でも消去するのが嫌だったのだろう


私としては桜花姫の方が綺麗だと思うんだけど


後数十年もすれば胸だって膨らみ今以上の美人さんになるだろうに


だがマッキー程の巨乳になるかは分からない


やっぱり男の人は胸が大きい方が好きなのかと思うと自分の胸が悲しい


健斗は少し極端すぎるけど


「もしマッキーが巨乳じゃなかったら好きにならなかったの?」


今はフーランもマッキーもいないので聞いてみる。


「うっ それは… Bカップなら… いや例Aカップでもマッキーさんなら惚れてた」


なんともあやふやな意気込みだか一応その答えでOKしておこう


私も可愛い弟には幸せになって欲しいので応援するけど


こればかりは望みは薄いような気がするのだった。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ