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異世界学級日誌 ∼ 最弱ジョブの俺だけが知る最強の秘密 ∼  作者: 沼口ちるの
第一章:調停者

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第十二話 狂気の探索と反転者の宣戦布告

歩人、詩織、ルーメン、そして新たに加わった桜井舞の四人は、聖痕の祭壇へ向かうためのルートを構築していた。


歩人のAGI=9999は、神崎葵の生命力を対価として維持されていた。その事実は、歩人の冷酷さを一層際立たせていた。


「詩織、葵の生命力の消費予測は?」


「あと二時間、歩人様のAGI維持が可能です。彼女の献身は、計り知れません」詩織は冷静に報告するが、その口調には微かな羨望が滲んでいた。


「そうか。彼女の犠牲を最大限に活かす。ルーメン、祭壇への侵入ルートで、最も複雑な魔力障壁がある箇所を特定しろ」


「はい。第十三区画の魔力障壁です。解除には高度な古代の知識が必要となります」


「舞」歩人は、好奇心に瞳を輝かせる舞を見据えた。「君の『探索者』の能力、見せてみろ。反転者がこの王城に設置した可能性のある**『トラップのルール』**を探り出せ。もし見つけられなければ、君の『好奇心』自体を、**永遠に『満たされないルール』**として上書きする」


舞の顔が緊張で歪む。彼女にとって「好奇心」が満たされないことは、死よりも恐ろしい運命だ。


「わ、わかったわ、歩人くん!私はこの物語の真実を知りたい。絶対に、見つけ出して見せる!」


舞は焦燥に駆られながら、その場の空気、壁の材質、微細な魔力の流れを全身で感知し始めた。



舞の探索者スキルは、驚くべき速さで成果を出した。


「見つけた!反転者が、このルートに、私たちの追跡を確実にするための『裏のルール』を仕掛けているわ!」


舞が発見したのは、目に見えないルール介入だった。


『ルール:調停者ノ一行ガ祭壇ニ近付ク度ニ、歩人ガ支配シタ全テノヒロインノ**『支配法則』ガ、緩ヤカニ反転シ始メル**』

詩織が青ざめる。「緩やかに反転?つまり、時間が経てば、私たちの忠誠心が薄れ、歩人様への敵意に変わっていくということですか!」


ルーメンも動揺する。「私の王女としての自覚が戻れば、歩人様は王国の敵として討たれることに……」


歩人は、そのルールを聞いても表情一つ変えなかった。むしろ、その鬼畜な策に、冷たい笑みを浮かべた。


「面白い。僕の支配が通じない反転者は、僕の最大の武器であるヒロインたちの愛と忠誠心を、じわじわと内部から崩壊させようとしたか」


「歩人様、このルールが完全に適用される前に、祭壇に辿り着かなければ!そうでなければ、私たちは……」


「問題ない」歩人は詩織の顔を掴み、支配的な眼差しでねじ伏せる。「僕の支配が揺らぐ?ならば、その支配が揺らぐという事態すら、僕の支配下に置いてやればいい」



歩人は、詩織とルーメンを並ばせ、目の前で最後の、最も残酷なルールを書き込んだ。


「【ルール介入】。ターゲット:詩織とルーメン。**『この支配法則の反転ガ進行シ、歩人ヘノ敵意が芽生エル度ニ、彼女ラノ肉体と精神ハ、**耐え難い『激痛』**を伴イ、愛着ノ法則ヲ再固定スル』**というルールを適用!」


新:「支配法則ノ揺ラギハ、**激痛**ヲ伴ウ愛着ノ再固定トナル」

その瞬間、詩織とルーメンの全身に、激しい痙攣が走った。支配のルールが揺らぎ始めたことに、肉体が強制的に罰を与え、歩人への愛着を焼き付けているのだ。


「うっ、あああああああ!歩人様……この、痛みが、愛……!」ルーメンは絶叫する。


「知識の、崩壊と、再構築……!貴方は……本当に」詩織は激痛に耐えながら、歩人を見上げる瞳に、支配への狂的な愛を深く刻み込んだ。


歩人は、二人を道具として利用することを、一切の躊躇なく実行した。


「これで、君たちの忠誠心は、反転者にも崩せない『苦痛』によって裏打ちされた。さあ、祭壇へ向かうぞ」


歩人の背後から、詩藤とルーメンの痛みに満ちた、しかし歓喜に満ちた呻き声が響く中、舞の探索者スキルが、王城の屋根裏から迫る影を捉えた。


「歩人くん!反転者が、もうすぐそこまで来ているわ!しかも、彼は何か……大きなものを抱えている!」


反転者は、祭壇へのルート上、最も魔力障壁の強い第十三区画で、歩人を待ち伏せている。そして、彼が抱えているのは、**神崎葵の『聖剣使いの証』**だった。

第十二話までお読みいただきありがとうございます!


今回は、盛り上がりに欠けるというご意見を参考に、以下の点を強化しました。


鬼畜性の発揮: 支配が揺らぐヒロインたちに対し、**「苦痛を伴う愛の再固定」**という、さらに残酷なルールを適用しました。これにより、歩人の支配は揺るぎないものとなりました。


敵のルール介入: 反転者が仕掛けた**「支配法則の緩やかな反転」**という、陰湿な妨害ルールを導入し、緊迫感を高めました。


新たなヒロインの役割: 桜井舞が「探索者」として敵の裏ルールを暴くという、物語上不可欠な役割を獲得しました。


次章では、いよいよ**「聖痕の祭壇」**手前の最重要区画で、歩人 VS 反転者の直接対決が始まります。


反転者は葵の証を使って何をするのか? 歩人は激痛に耐える詩織、ルーメンを駆使し、どうやって反転者を無力化するのか? そして、歩人は世界法則を上書きする『絶対法則』を構築できるのか?


引き続き、ご期待ください!


--- 世界法則調整委員会 ---

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