第88話 「ひとみちゃん⑲ばら撒かれた女装剤」
相変わらず神出鬼没のリオリオ。
だが、今日のリオリオは、何時ものリオリオではなかった。
文章力が無いので、もしかしたら読み辛い部分もあるかも知れません。また「紀州弁」を意識して書いたので見苦しい所もあるとは思いますがご了承ください。あえて主観「紀州弁」を設定しました。
••✼••土曜日夜11時過ぎ••✼••
・⋯━☞アパート仁美の部屋☜━⋯・
それは、突然の事だった!
シュパァン!
「うわっ!「きゃあ!!」
「よお! バカ娘達よ」
「「リオリオさん?!」」
「なんすか! こんな夜中に(汗)」
「ああ~ビックリしたあ(汗)」
「唐突じゃが・・・すまんが手を貸してくれいっっっ!」
「へっ?「はっ?」
せっかくイチャイチャしようと思っていた仁美と和美だったが、突然リオリオが現れそう言われると、話しを聞かざるを得ない。
しかし、リオリオの様子が何時もとまるで別人の様に違う?
あのリオリオが、仁美と和美に向かって頭を下げたのだ!
「この通りじゃ! 頼むっ!!」
「「えええええ~~~!!」」
なになに?! いきなり過ぎて意味が解らへんのやけど!!
しかも! あのリオリオが頭を下げた?!
こんな事は、リオリオと出会って以来初めての事であった。
とにかく、リオリオの話しを聞いてみる仁美と和美。
「ちょっと、ちょっと! リオリオさん!」
「なんすか! なんすか?!」
「とにかく! 何も言わず手を貸すと言ってくれ!!」
「「はぁい?!」」
「だから、なんなんすか?! リオリオさんが、俺に向かって そんな頭を下げると、なんか気色悪いんすけど!!
もしかして、この世の終わり?! 破滅フラグ回収してもた?!」
パカッ! ポカッ!
「あだっ!「いだっ!」
「私は真面目に聞いとるんじゃ!!」
「あだぁ~もお~~~だから、なんなんすかぁ~~~(汗)」
「なんで僕まで殴られ・・・(汗)」
「実はな・・・」
和美は急いで手際よく お茶を用意し、ちゃぶ台に3つ湯呑を置くと、熱いお茶を注いぐ。
和美は、リオリオをちゃぶ台を挟む様に向かい合わせに座わらせ、仁美は和美のすぐ隣に座った。
リオリオは、お茶を1口飲むと、ふう⋯とため息を吐き、まるで頭痛を我慢しているかの様な表情で眉間に皺を寄せ話し始めた。
その話しの内容とは・・・
「ずずっ・・・ふう 実はな・・・」
「「・・・(汗)」」
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「「っはあ~~~?!」」
「いっ・・・一大事じゃないですかあ!!」
「こっら、エラいこっちゃあ!!」
「うむ⋯なにせ、魔法使いの手が足らん!!
今まで私が育てた魔法使い達が散り々に飛び回ってはいるが、諸事情により動けん娘達も多い!
それに問題が問題だけに、まだ年端もいかぬ娘達も多くてな⋯
おいそれと、無理やり手伝わせるのも難しくてな(汗)」
「「なるほど・・・(汗)」」
リオリオの言う話しは、こうだった・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
リオリオが今世紀にて初めて世話をした未成年の魔女が居た。
その魔女の名を、『セーラ』という。
彼女は元々中学生の男子だったのだが、皮肉にもリオリオの親友でもあった『大魔法使いサクラ』の孫でもあった。
サクラは、男性魔法使いの息子を戒めるために、3回目となる『精霊の倫理に反する行為』をしてしまい、精霊によって魔法使いとしての力も、魔法使いとしての記憶も全て消され、ただの人間となってしまい、その後は普通の人として天寿を全うしてしまったそうだ。
サクラは、この世界に残る『女装剤』を世界中からかき集め封印していた数少ない魔法使いの1人だったのだが、孫の男の子がサクラの封印した女装剤を開封して飲んでしまい、そして女の子に変身後は魔女として覚醒したのだそうだ。
彼女の魔女としての力は凄まじく、リオリオをも近いうちに超えるのでは?と思われるほど。
そんな彼女だが、未だに『男に戻りたい』という気持ちが強く、女装剤の『解毒剤』を開発を始めたと言う。
ムトランティアでも、かなり長い期間研究していたらしい。
だが、その研究の結果、『失敗作』として偶然生まれたのが、『女装役剤』なのだそうだ。
当初の女装役剤とは、『女装役剤1 year』に、『女装役剤10 year』に、『女装役剤100 year』だった。
しかも、女装役剤とは言え、回復薬としての効果効能は女装剤とほぼ同じではあるが、女性への変身期間を設けるだけに留まり、実際は『女装剤』とほとんど変わらないのだそうだ。
なので、身体の欠損部分も再生するほどの、まさに『超回復薬』であった。
その後リオリオは、セーラには、『女装剤の解毒剤』の研究を控えさせた。
なぜなら、もっと とんでもないモノが出来てしまう可能性があったからだった。
気化した魔法薬によって、『空気感染による女性化』が発生した事例もあるからだ。
その後の今現在では、リオリオ自身が女装役剤に改良を加え、『超回復薬』から、『中級回復薬』へと下位互換版として精製していると言う。
回復力を下げなきゃ、医療業界や製薬業界に喧嘩を売る事になりかねないからだ。
とは言え、魔女や魔法使い達の力を借りる医療関係者や製薬業関係者ももちろん居るのは居るので、現状としては『協力関係』にあると思う。
だがどうしても、『女性化』は外せなかったそうだ。
なので今では、『女装役剤』も、『女装剤』として扱われ、特に短い変身期間の設定された物だけを『超回復薬』として、『エリクサー』同等の扱いとなっており、『女装役剤1day』、『女装役剤1week』、『女装役剤3week』の3つだけを、魔導具屋や、魔法薬屋などに卸していたそうだ。
リオリオも、この世界でも有名な大魔女ではあるが、この日本で活動するためには資金が必要である。
その、資金作りのためにも、よく売れる魔法薬として、『女装役剤』の精製販売は、どうしても外せなかったそうだ。
ところが、その女装役剤が大量に巷に出回っていると言う噂が流れた!
しかもその女装役剤とは、リオリオが精製した物では無いと言う。
女装役剤は、一個人が大量に所持できるはずがないからだ。
リオリオも、女装役剤を買い尽くした者が居るのかと調べたのだが、大魔女リオリオにしても、その足取りは掴めなかったそうだ。
そもそも、買い尽くした記録さえ無いのだ。
第一、女装役剤は、『1ヶ月に1人に1つ』しか買えないシステムなのである。
女装役剤とは、男性が飲んで女性化した場合に、女性化が1ヶ月を過ぎて初潮を迎えて男性に戻れなくなる事故を防ぐために、『1ヶ月に1人に1つ』しか買えないシステムになっていたのだ。
それなのに、大量に購入したと言う事は、何かしら『1ヶ月に1人に1つ』しか買えないシステムをくぐり抜けるなんて、普通の一般人には無理な訳である。
女装役剤を卸している店にも問い合せたが、そんな販売の仕方なんてした事はないし、もちろん一個人に大量に販売した記録も無い。
まさか、『魔管保省』関連の者達の仕業では?!
とも思ったが、魔管保省とは何も関係ない者である事までは分かっているそうだ。
また、その大量に市場に流れた女装役剤の価格が十数万円と言うから驚きだ!
その者は、女装役剤で荒稼ぎをしている?!
しかも、リオリオでも足取りが掴めない くわせもの。
と、言う事は、ソイツは只者ではない。
リオリオでさえ、足取りが掴めないと言う事は、リオリオに匹敵するか、もしかしたらリオリオ以上の実力を待つ『大魔法使い』か、『大魔女』が、関わっている可能性が非常に高い!
それどころか、使い魔らしき魔獣に攻撃を受けた事もあると言う。
魔女魔法使いが他の者を傷付ける行為は、『精霊の倫理に反する行為』である。
だが、使い魔などの従魔でなら、『精霊の倫理に反する行為』には抵触しないのだとか。
たとえ従魔に命令などせず従魔が勝手に攻撃したとしても、従魔は主人を守ろうとしただけに過ぎないからだ。
幸い、その魔獣はレベルの低い『ソナー・バット』だったと言う。
『ソナー・バット』とは、名前の通り『超音波』で攻撃してくるコウモリ型の小型モンスターであり、超音波で戦意損失させられる。
「ちょっと待ってください!
魔獣?! 使い魔っ?! それヤバくないですか?!
もしかしたら、リオリオさんに匹敵する魔女か魔法使いが、僕達の敵になるかも知れないって事ですか!!
それって、僕達の手に負えない話しでは・・・(汗)」
「ううむ・・・リオリオさんですら、手を焼くんやから(汗)」
「そうなんじゃが、ちょいと変な所があってなぁ?」
「「変なところぉ?」」
リオリオの言う『変な所』とは・・・
「コレを見てみぃ!」
「「うん?」」
「!・・・リオリオさん、コレって!!」
「あっ!」
「ふむ 気が付いたか?」
リオリオは、使用済みの『女装役剤の空瓶』を見せてくれた。
その瓶には、『女装剤』と書かれたシールが貼られていた。
しかも効果効能まで、ご丁寧に書かれている。
『『女装剤』どんな怪我でも、どんな病気でも、完全に治せる魔法薬です。しかし男性が飲むと『若い女性』に変身してしまいます。つまりこの魔法薬は、『魔女の呪いの薬』であり、本来は・・・』
などと『女装剤の誕生の由来』まで書かれていた。
また、リオリオの精製した本物の『女装役剤』の入っている瓶は、『白野菜』から生成された『魔導グラス』で作られているので、使った後は魔力に変換されて空気中に拡散され煙の様に消えしまうのだが、リオリオの持ち出した瓶は普通のガラスの瓶だった。
しかも、リオリオの改良している女装役剤とは、本来の女装役剤の下位互換版なので、小さな怪我なら完全に治るが、命に関わる大怪我の場合なら、怪我は治っても傷跡は残るし欠損部分の再生はなく、『どんな病気も怪我も治る』という事はないはずなのである。
なのに、『完全に治る』という事は、リオリオの精製したモノではない・・・ということである。
つまり、女装役剤を購入した何者かは、自ら女装剤に近い効能に改良して、普通のガラス瓶に移し替えて『女装剤』として販売していると言う事になる。
なぜ、そんな事をする必要があるのか?
リオリオが瓶に残った女装役剤を調べてみた結果、『女装役剤1day』と、『女装役剤1week』と、『女装役剤3week』の3つの女装役剤が混ぜられているとのこと。
これでは単純計算でも、『1ヶ月間』女性に変身する効果がある『女装役剤』となる訳である。
しかも、女装剤も女装役剤も、15歳以下の男子なら年相応の女の子に変身し、15歳以上の男性なら、肉体年齢15歳の女の子に変身してしまうのである。
従って例えば、100歳のお爺さんが飲むと、肉体年齢15歳の女の子に変身してしまう訳である。
また、女性が飲んだ場合も同様の効果がある。
15歳以下の女子が飲んでも元々女性なので変身効果はなくても回復効果は変わらない。
だが、15歳以上の女性が飲むと、肉体年齢15歳の少女に変身する訳である。
なので、『女装剤や女装役剤』とは、別名『若返りの薬』とも呼ばれているのだ。
しかも、1ヶ月間しか効果がないのだから、女性の場合なら、『1ヶ月で若返りの効果が消える魔法薬』となる訳で、『リピート率が非常に高い商品』ということになる。
そればかりか、この女装役剤を飲んで女性に変身した男性は、二度と男性に戻れない可能性が非常に高いと言うこともある。
その理由は、『初潮を迎える可能性が高い』と言う事だ。
3種類の どの女装役剤を飲んだとしても、1dayなら1日で、1weekなら1週間で、3weekなら3週間で本来なら男性に戻る仕様になっているのだが、もし、今回の女装役剤を飲んで女性に変身し、そして『初潮』を迎えてしまうと、身体が『女性として安定』している証拠であり、二度と男性には戻れなくなってしまうのだと言う。
従って、リオリオが見せてくれた空瓶に入っていた女装役剤は、1ヶ月間 女性に変身する効果がある事になり、初潮を迎える可能性が非常に高く、男性に戻れなくなる可能性のある『女装役剤』であると言う訳である。
つまりは、本家本元の『女装剤』となんら変わらないと言っても過言では無いのである。
しかも! もう一度 徹底的に瓶に残っていた女装役剤を調べた結果、大魔女セーラとも、大魔女リオリオとも違う、『見知らぬ魔力』が含まれているという事が判明したのだった。
今現在 正規に流通している女装役剤は、リオリオが精製した物である。
なので、リオリオの魔力が含まれていて、瓶には精製ナンバーが振られてあり、『どの店で誰に買われたか』まで追跡できるシステムになっている。
そこまで徹底している理由は、『女装役剤』とは、使用に責任が伴うモノであるからだ。
万が一、男性が女性に変身して二度と男性に戻れなくなったとしても、それは『自己責任』である事を意味している。
それだけではなく、リオリオは見知らぬ何者かの仕業の後始末に振り回され、大変なんだとか。
今のうちは魔法で誤魔化せるが、そのうち それも難しくなるだろうと言う。
そりゃあ、短い期間で沢山の人達が、男性から少女に変身したり、女性が少女に変身したりすれば大騒ぎだ。
精製ナンバーも無し。 そして見知らぬ魔力。
リオリオの精製した女装役剤が大量に流通した形跡が無いとすれは、他の誰かが作った?!
その魔力を放つ何者かが、リオリオの精製した女装役剤を、完全コビーして世に放った?としか考えられない。
リオリオすら知らない、『大魔女』か、『大魔法使い』が関わっている事が間違いないと結論付けるしか無かった。
そして、何よりも1番、目に付いたのは・・・
「このシールに描かれているエンブレムは?」
「うんうん! 気になる!」
「そうじゃ! この印は・・・」
「「・・・・・・・・・・・・(汗)」」
「私にも、分からん!」
「「〇☆♀✕□@っっっ?!」」
ドテッ! バタッ!
仁美と和美は、ズッコケた!
今のリオリオの雰囲気からだと、印について何か知っていると思ったのに・・・
だがその印には、なんとも言い難いマイナスな印象を受ける。
日本を中心とした世界地図の地球儀を模したイラストの上に、人型のシルエットが描かれていて、その周りに、『吽・Z・Ω』の文字が三角形をかたどる様に配置されている。
吽と言えば、日本の仏教用語でよく知られる『始まりと終わり』を意味する真言の1つ『阿吽』の『最後、終わり』などを意味する。
Zと言えば、英語のアルファベットの1番最後。
Ω(オメガ)と言えば、ギリシャのアルファベットの1番最後。
これらはつまり、『地球の人類の終わり』を意味するのではないだろうか。
なんとも、不吉と言うか、不穏なイメージだ。
地球の終わり? 人類滅亡?
確かに、女装剤にて全世界の全ての男性が女性に変身してしまえば、人類滅亡滅亡である。
「なんなよコレ・・・人類滅亡? はは・・・(汗)」
「冗談でしょ・・・なんて物騒な(汗)」
「ううむ・・・」
仁美達は、漠然とした得体の知れない何かへの恐怖を感じた。
そして、リオリオがなぜ仁美達に助けを求めたのか?
大人の男性が女性へと変身すれば、自ずと性的な欲求を満たす者も居る訳で・・・
まだ未成年の魔法使い達には、教育上良くはない場面に遭遇する可能性が多々ある訳で・・・
だそうだ。
「うわぁ~~~なんというか、そりゃあまたぁ~~~(汗)」
「・・・ですね(汗)」
「とにかく! バカ娘達も、力を貸してくれ!
成人した魔法使い達は、お前達しかもう居らんのじゃ!」
「あの、本当にもう僕達しか他に魔法使い達は居ないのですか?」
「・・・(汗)」
「だから、そう言ってるじゃろ?
女装剤がまた世に放たれ始めたのは、ここ数年じゃ!
それまでは、本当に静かなもんじゃったんじゃが・・・」
「「・・・」」
「今のこの時代に残された『女装剤の消費期限』はもう残りわずかじゃ
じゃから、『女装役剤』が世に出たのではないかと、私は考えておる!」
「えっ?・・・」
「うん・・・?」
和美は、女装剤に消費期限があるなんて知らなかった。
そして、リオリオが言う『女装剤の消費期限』が、女装役剤が世に出た原因かも知れないと言うのも一理あると感じた。
だが仁美には、もうこの時点でチンプンカンプンだった。
「では大魔女セーラの、女装剤の解毒剤の開発に失敗した時に出来たと言う、偶然の産物である女装役剤が世に出たのは、必然だったと言うんですか?」
「うむ 少なくとも私は、そう考えておる」
「ううむ・・・」
「え?・・・ええ?・・・???」
「それにな! 女装役剤をばら蒔いている何者かは、決まって中高年層に ばら蒔いているらしいんじゃな」
「中高年・・・それは、一体どんな理由が?」
「それはまだ、私にも解らん」
「ううむ・・・そうですか」
「うん???」
益々、和美とリオリオが話している内容が理解できなくなる仁美。
1人、置いてけぼりを喰らうのだった・・・。
「じゃがな? 中高年層とは言ったが、どうやら最低でも50歳代以上の者達が被害に・・・いや、被害と言うか、女装役剤を求めておるようなんじゃよ」
「なんと! ううむ・・・
やはり、その50歳代以上というソコに、おそらく何かのヒントがあるのかも知れませんね!」
「うむ! そうなのじゃがなぁ・・・
私もソコが盲点だと思い調べてはいるが、未だに その50歳代と言う年代層に、何が関係しているのか、皆目解らんのじゃ」
「うぅ~~~ん???
ズズズッ・・・あちちっ!!」
「「・・・(汗)」」
「・・・え? なに?」
「「・・・・・・・・・(汗)」」
仁美は、熱いお茶をすすって、思わずそう言う。
空気を読めていない事に気付かない仁美。
和美とリオリオは、そんな仁美を見て呆れてしまう。
『コイツ、話しを聞いていないな』
・・・と。
実は仁美は、『話しを聞いていない』のではなく、『話しが難しくて付いてこれない』のである。
「・・・そうですか これは、僕達には難しい問題なのかも知れませんね
もしかしたら、50歳代の人達にしか分からない、いえ、50歳代にしか気付けない何かが あるのかも知れませんね!」
「50歳代?」
「うぅむ・・・そうなんじゃがなぁ・・・」
「50歳代・・・ソコに、必ず何かが・・・」
「うう~~~ん・・・
ズズズッ けほっ! けほけほっ!!」
「「・・・・・・・・・(汗)」」
「ええと・・・あ!
女装役剤の購入者は、皆んな男性ですか?」
「いや、男女問わず・・・じゃな」
「?!・・・男女問わず・・・ですか
益々、理解不能ですね・・・これは、一体・・・」
「うんうん 理解不能・・・意味不明(汗)」
「「・・・・・・・・・(汗)」」
「そ、そうじゃな・・・私も頭を抱えとる状態じゃわ」
「男性が女性に変身する魔法薬・・・として、購入している訳ではない・・・?
だとしたら、若返り?
いえ、完全回復薬として・・・なのかも?
或いは、その両方・・・とか?」
「ううむ・・・女装役剤の効果としては、主にその3つなんじゃがな」
「そうなんですよね~~~うう~~~む・・・」
「・・・ねえ? ちょっとお!」
「なんですか?「なんじゃ?」
「さっきから2人だけで話さんと、俺も混ぜてくれよ!」
「「はあ?」」
仁美は、1人置いてけぼりされてる様で、寂しかった。
3人で話しているはずなのに、まるで自分1人が空気の様に見えていないのか、和美とリオリオが自分を差し置いて話し込んでいるので、仲間はずれにされてる様で、めちゃくちゃ嫉妬してしまっていたのだ!
「なんか、俺だけどんどん置いてけぼりやぃてよお!」
「置いてけぼりなんて、しておらんぞえ?」
「そおですよお! そう言うんだったら、仁美さんも ちゃんと僕達の話しに、付いてきてくださいよ!」
「あ”ゔっ・・・(汗)」
「どうせバカ娘の事じゃ!
話しが難しくて付いてこれんのじゃろう?」
「気にしてる事ズバッと言わんとってくださいよ!
もっと俺にも解るように、話してくださあい!」
「「はぁ~~~?」」
「うむむむむむ・・・」
「「!?・・・(照)」」
顔を真っ赤にして 涙目でそう訴える仁美。
下唇を突き出して、梅干しでも口に入れたかのような顔をし、女の子座りでパシャマの上着の裾をギュッと握り締め、和美とリオリオを睨み付ける。
だが、そんな仁美が、小さな可愛い幼女が ただ拗ねている様にしか見えない和美とリオリオ。
真剣に厄介な問題について話しをしていて、危機感がバリバリに張り詰めているはずなのに、そんな仁美を見て なぜか心が癒され ホッとする和美とリオリオだった。
「っふぅ~~~ん(泣)」
「はいはい 分かりましたから、ちゃんと僕達の話しを聞いて、シッカリ理解くださいね?」
「お、おう・・・」
「解らない所があれば、何でも聞いてくださいよ?」
「お、お、おう・・・(汗)」
「と言うか、バカ娘には全部 理解できんのじゃろ?
だったら、最初からじゃな!」
「へあっ?!」
「そうだったんですか?!
では、何処が解らなかったのか、聞かせてくれますか?」
「え”っ?! ええ~~~っとぉ~~~そのぉ~~~(汗)」
「まさか、本当に最初から解らなかったんですか?!」
「いっ?! いや・・・えとぉ・・・割と最初の方から?」
「「はあ~~~・・・・・・(汗)」」
「って言うか、なんで疑問形なんですか?」
「あははぁ~~~とぅいまてん(汗)」
「じゃあ、幼児でも解るように話さなきゃいかんのお?」
「んなっ?!」
「あははっ! 確かに!
でもそれだと、僕達の方が話すのが難しくないですか?」
「ぷわはっ! そ、そうなんじゃよ!・・・ぷぷっ♪」
「ひどっ!! 言い方っ!!
さっきから 2人して なんなよなんなよ!
和美まで俺を笑いものの アッポケにしてえ!!
っへあぁあぁあぁあぁあぁ~~~~~~ん(泣)」
「「はいはい・・・(癒)」」
仁美・・・泣いちゃいました。
リオリオの精製した女装役剤が、パクられた?!
仁美・・・やはり、アッポケでした。




