第69話 「チヒロとひとみ」
学校の教員にも『女装役剤』で女性になった者が居た?!
文章力が無いので、もしかしたら読み辛い部分もあるかも知れません。また「紀州弁」を意識して書いたので見苦しい所もあるとは思いますがご了承ください。あえて主観「紀州弁」を設定しました。
・⋯━☞体育の時間☜━⋯・
••✼••校庭にて••✼••
校庭で、ワイワイはしゃぐように体育の授業を受ける他の生徒達を見ながら、チヒロは隅っこで体育座りでボォーっと見ているだけ。
ユキナのお陰で、体育を休ませてもらったチヒロ。
生理中だからなのか、肌は寒いのに、身体の中はやけに熱い。
暑いのか寒いのか分からなくて、気分も悪いしモヤモヤする。
ダルくて、かったるくて、何にもやる気が出ない。
そんなチヒロをチラ見する男子達に、ブスッとするチヒロ。
こんな時、ユキナも一緒なら、少しは気晴らしにもなったのに・・・
『なんでユキナは、お月さん ちゃうんじゃよ? なんで俺だけ・・・』
などと考えながら、楽しげに運動する生徒達を見ていた。
ふと横を見ると、チヒロと同じように生理のために体育を休んだ女子がもう1人居た。
ソイツは、ミノリだった。
彼女の名は、山崎 みのり。
元はユキナと最初に仲良くなったのだが、今ではチヒロとも仲良くしてくれている。
ミノリは、スカートの後ろを手で抑えて、パンツが見えないように膝の後ろにスカートの裾を挟んで、チヒロのすぐ横まで来て体育座りをする。
『へえ~~~器用なもんやな』
などと思いながらも、そんなミノリを見ていた。
「ミノリもお月さん?」
「ぷぷっ! お月さんって・・・まあ、うん(笑)」
「ああ、いや、ウチの母親が、生理の事をそー言うから」
「なるほどね!」
「それより、なんなんよアイツら・・・
俺らをチラチラ見くさってからに! 鬱陶しい・・・」
チヒロは、男子達が自分達を見ているのは・・・
『女子は生理と言えば体育を休めてええな』
みたいな事を考えてるんだと勘ぐって腹が立っていた。
もちろん男子達が考えているのは、そんな事などではない。
それは、チヒロの被害妄想である。
「んふふ・・・ あの子ら、チヒロちゃんを見てるんやで?」
「はあっ?! なん、なんで俺なん?」
「ふふ そんな所は鈍感なんやな? チヒロちゃん・・・」
「・・・は? なんのこっちゃ?」
「そりゃ、こんな可愛い娘、男子やったら放っとかへんやろ~」
「は? はああ? なーんじゃそれ? んなことないやろ!」
「だって! 今のチヒロちゃん、めっちゃ可愛いもん!」
「ぶほっ!! なん、なんを、なんをゆーてんですかアンタわぁー?!」
ちょっと、照れるチヒロだった。
「あははっ! ホンマやで?
ホンマホンマ! 他の女子らも言うてるもん!」
「他の女子らって、だ、誰なんよ?」
「アミちゃんに、レンちゃんに、コノちゃんに、ほぃてから~~~」
「誰それ?」
「ひどっ!!」
「ごめんごめん! 俺、人の名前覚えんの苦手なんじゃよ~
ってか、『可愛い』ら言われても、全然嬉しくないし~~~」
本当は、凄く嬉しいチヒロ。
「ホンマなんやけどなぁ~~~」
「へっ・・・へ~~~んだっ! 勝手に言っとけ!」
「ふふふ・・・」
チヒロは恥ずかしくなり、ちょっと顔を赤くして、照れ隠しにそう言うのだった。
満更でもさなげなチヒロを見て、クスッと笑うミノリだった。
すると、ユキナがチヒロを指差しながら、なにやら口をパクパクさせている事に気付いたチヒロ。
何かを言いたげに必死になって訴えているのだろうけど・・・
はて・・・? なんだろうか?
「うん? なんじゃアイツ?」
「え? どーしたん?」
「あ~ほら! ユキナがコッチ見てなんか言ってる?」
チヒロがユキナに向けて指差す。
「あれ?! ホンマや! なんやろぉ???」
チヒロとミノリが、ユキナに対して『???』な顔をして見ていると、他の女子達もそんなユキナのチヒロに伝えたい意図に気付いて、ユキナと同じような動きをするようになる。
チヒロとミノリには、さらに『???』だった。
すると、段々と他の女子達もユキナと同じ様に何かしらのジェスチャーをやり始める。
「はあ~~~ん??? なんやっちゅーねん!」
「あはっ! なんか面白いね?」
「ううう~~~む・・・」
「なんかの連想ゲーム?」
「はい?! 体育の時間やのにするぅ?」
「あははっ! ですよねぇ~~~」
「ううううう~~~ん・・・分からん!」
チヒロは、前のめりになり、女子達をじぃ~~~っと凝視する。
その時のチヒロは、なんとか女子達の口を読もうと、左足を横に倒し、右膝を立てて、右手を右膝に乗せていたので、パンツが丸見え状態!
それに気付かないチヒロは、女子達のジェスチャーの意味が理解できず、クシャミを我慢するような顔して女子達を見ていた。
女子達は慌て始め、一層激しく身振り手振りと手や口を動かす。
下腹をパンパンと叩く。
膝をパンパンと叩く。
お尻を叩く女子も居る。
なんなんだろうか???
すると、そんな女子達の奇行に気付く男子も増えだし、体育の授業なんてすっぽらかして、男子達ほぽ全員がチヒロに釘付けになった様に血走ったギョロ目で凝視し始める。
そんな男子の頭を叩く女子も居たりする。
そして、とうとうユキナは痺れを切らして、チヒロとミノリの前まで走って来て、こう言う。
タッタッタッタッタッタッズザザッ!!
「きゃあ!「うおおっ! なんな?!」
「チヒロ! パンツ丸見えやで!!」
「「えっ?!」」
「パンツ・・・? ん? あっ・・・」
「あっ! ホンマ! チヒロちゃん水色?」
「うっさい! いちいち言わんでもええやんっ!」
「ぷぷぷっ♪」
やっと、ユキナの言いたい事を理解したチヒロは、特に慌てる事もなく、スクッと立ち上がると、さきほどミノリがスカートの裾を膝の後ろで挟みながら座る方法を思い出し、何度かやってみるがなかなか上手くできない。
それ見みていたミノリは、チヒロにスカートを膝に挟む座り方を順序をもって教えてあげた。
そしてなんとか、上手く座れるようになったチヒロは・・・
「んにぃ~~~ひひひ! これでいい?(汗)」
「アッポケっ!!
チヒロ、自分が女の子って忘れてるやろっ?!
もっと、女の子って自覚を持ちな━よっ!
周りの女の子をよく見て、女の子をベンキョーしなさいっ!」
「う、うっさいなぁ・・・ちゃんと自覚してるわぇ!
お前は俺のおかーちゃんか!」
「ぷぷうっ!」
「アッポケ! みーんなチヒロのパン・・・を見てたのに、分からんかったん?!」
「分からんわ! もっと、大きい声だせば良かったのに!」
「出せる訳ないやんか! アッポケ!」
「なんでなよぉ? ふつーにパンツ見えてるでぇーって、ゆーたらええわいしょ!!
そんな難しいないやん! 簡単なことやろ?」
「んもぉ!! チヒロのばぁーか! 露出魔っ! 痴女っ!
サキュバスっ! 色魔っ! アッポケナスカボチャ!!」
「んなっ?! なんなお前ぇ━━━っ!!
言わせておけば好き勝手に言いくさってからにぃ!!
泣かすぞ! ワレゴルルァ━━━っっ!!」
「チヒロのアッポケ! ばぁ~~~~~~~~~か!!」
「こいっつぅ~~~!!(怒)」
「あはは・・・(汗)」
チヒロは、ユキナに向かって立ち上がったが、強く足踏みするだけで下っ腹にズン!と鈍い痛みが響く。
まるで、下っ腹の中にある水玉風船が、強く揺れて痛みが走る度に、ちぎれて落ちそうな感覚だ。
痛くて下っ腹を抑えていると、保健体育の教師からも言われてしまう。
「ユキナぁ━━━っ! コッチはポンポン痛いの我慢してんのにぃ!!」
「アッポケばあ━━━かっ! アッポケばあ━━━かっ!!」
「むっきぃ~~~!!(怒)」
「五月女━━━っ! 大人しく座って見学しとけ━━━っ!
パンツなんか見せて、授業の邪魔すんなよ━━━っ!」
「あっ!!・・・ぅう━━━っす!
・・・って、はあっ?! バンツっておいっ!
こっ、こらあっ! 妖怪爆乳女あ━━━っ!!
わざと見せてたみたいな言い方すなっ!!
っちゅーか、俺のパンツ見えてんの知ってたら教えんかい!!」
「ぷぷうっ!! 爆乳って・・・確かに(笑)」
「ああん? そんくらい、自分で気付け━━━っ!
だいたい五月女は、女の子って自覚が足りへんのじゃよお━━━っ!」
「またそれかぇ? けっ! ユキナと同じこと言いよるわっ!
自覚くらいしとるわぁ! でも、心まで女になり切れるかぁ━━━っ!!」
「ほほぉ? そうかえ?
私から見たら、五月女はもうとっくに女の子になり切ってる気がするんやけどなぁ~~~!
ちなみに私はもう、心身共に女として自覚しとるぞ━━━っ!」
「んなっ?!」
確かにチヒロは、どんなに悪態を吐いても、客観的に見れば男勝りな活発な女の子にしか見えない。
ちょっと女の子としての自覚と言うか配慮が足りないだけの・・・
恥ずかしくて『女の子らしくできない』と思ってるだけだとバレバレである。
「うっさい! だまれっ!
この、妖怪爆乳女の、ひとみがぁ━━━っ!
いくら別嬪になったからって、これで勝ったと思うなよ━━━っ!!」
「ああん? なんな? それは褒めてくれてんのかぁ?
いやぁ~~~モテる女は辛いっすわぁ~~~はっはあっ(笑)」
「「「「あはははははははっ!!」」」」
「何んてよ! 自分でゆーかそれ!!」
「おうよ! 俺っ・・・おっと!
私は、ビジュアルには自信があるぞ?」
「はっ! 恥ずかしげもなく自分でよお言えるもんやなぁ?!」
まったくである。
以前のこの保健体育の教師は、こんな人ではなかった。
「どぉ━━━なえ? この超ナイスなコーラ瓶体型のプロボーション♪」
保健体育の教師は、ジョンジョン立ちをしてポージングを披露。
「「「「いええ~~~い!!」」」」
「「「「ひゅう~~~! ひゅう~~~!」」」」
「っかぁ━━━っ! 勝手に言っとけ!!
見てる方が恥ずかしいわあっ!!」
「せやけど五月女、もう負けた気でおるんかえ?
なっさけないなぁ~? 夜はシッカリ寝とんのか━━━?」
「お、おう! ちゃん、ちゃんと寝とるわっ!
・・・ってか、夜寝やんかったら何かあんのか?」
「当たり前やろ! 夜シッカリ寝やんと、乳大きくならんぞ〜!
まあ、個人的な体質も関係あるけどなぁ~~~」
「はあん?!」
「「「「えええええ~~~っ?!」」」」
保健体育の教師のこの発言には、チヒロも女子達も食い付いた!
「ななっ、なんてよ?! それ、ホンマか?!」
「あったり前やろ! 思春期の女の子ってもんわなあ~
夜寝てる間に女性ホルモンがバシバシ出てるんやから、夜更かしばっかりしとったら、乳大きくならへんぞ━━━っ!」
「「「「うえええええええ~~~っ!!??」」」」
すると、他の女子達がざわめき始める。
しかし、男子生徒達の前で話す内容ではない。
もう、ここに居る全員がヤケクソである。
「えっ?! 嘘っ! マジ?!」
「私、夜は絶対によく寝るよーにするわ!」
「知らんかったわぁ~~~」
「私は、ちゃんと寝てるのになぁ~(悲)」
「これからちゃう?」
「「「「・・・・・・・・・」」」」
女子達のそんな会話に、男子達は興味津々。
だがチヒロは、そんな女子達や男子達よりも、もっと興味津々!
「なん、なんやそれ?! ま、マジのホンマか?!
ほほ⋯ほ、ほ、ほ、ほな、ほな、ほな俺、俺も・・・」
「あははっ! 落ち着けぇ~~~」
「「「「あはははははははっ!!」」」」
「おおお、俺、俺も、俺も・・・ゴホン!
俺も夜にシッカリ寝たら、俺の乳も大っきくなるんか?」
「おお~~~!! なるなる~~~!
とは言え、体質もあるけどなぁ~~~
ってか、やっぱり寝てなかったんかえ?!」
「あうっ・・・!!(汗)」
そうなのだ。
チヒロは、ムトランティアではアホほど寝てはいるが、でもそれでは精神だけの休息である。
実体である肉体は日本で魂の抜け殻状態であり、睡眠中一番女性ホルモンが分泌すると言われている『夜の10時~深夜2時頃』が、チヒロの場合は『仮死状態』なので、生理的機能も仮死的停止状態となるため女性ホルモンの分泌も完全に停止状態となり、身体を休めているのには違いないが、より女性的な身体作りなど期待できないし、『夜にシッカリ寝ている』とは言い難い。
ユキナとは、生理の周期の誤差が大きいのも当たり前である。
「な、な、な、なんてよ・・・ま、マジか? しくったあ!!
ほんならユキナは、毎日よぉ~寝てるから、乳デカくなったってことか?」
「へあっ?! う、うるっさいっ! アッポケぇ!!
み、みん、みんなの前で、なんて事言うんよお━━━っ!
チヒロの頭は、脳みそタランチュラかあっ!!
アッポケぇ! ブスぅ! アタマ噛んで死ねぇ━━━っ!!」
「ひどおっ!!」
「「「「あはははははははっ!!」」」」
ユキナは、本当に茹蛸みたいな真っ赤っかな顔して絶叫する様に叫んだ!
みんなにも、爆笑されてしまった。
保健体育教師なんて、指を差してチヒロを笑っていた。
「ぶ、ブスって・・・
そらぁ、俺はユキナみたいに可愛くないけどよぉ・・・(悲)」
「なによそれ!! 皮肉かぁ! 自意識過剰かぁ!!」
「そん、そんなん言うてもよぉ・・・」
「チヒロのバ━カ! バ━カバ━カバ━カバ━━━カっ!」
「す、すす・・・すまん(汗)」
「あっはっはっはっはっ!! 藪蛇やったな!!
悔しかったら、私みたいな巨乳になってみろ━━━っ!!」
「「「「あはははははははっ!!」」」」
「んなっ?! し、失礼やなっ!! おんどりゃあっ!!
普通じゃ! 普通っ! ちゃんと膨らんでるやろが!!
ほら見てみぃ! そ・れ・な・り・に!!」
「「「「うおおおおおお~~~♡」」」」
「「「「いやあああああ~~~!」」」」
チヒロは、そう言って自分の胸を下から手の平で持ち上げた。
一応は、持ち上げられるくらいは、チヒロにだって胸はある。
「あはははっ! わかった! わかった! それやめろ!
それより、私のことは『ひとみちゃん』って呼べって何時も言いうてるやろ━━━っ!
背ぇも、乳も、小っちゃい、チ・ヒ・ロちゃん♡」
「「「「あはははははははっ!!」」」」
「ぐぬぬぬぬぬぬ・・・おのれぇ~~~(怒)」
この授業が終わった後、保健体育の教師とチヒロは、他の女性教員達と教頭に、しこたま怒られたとさ・・・
昼休憩の昼食を食べた後、2人とも昼休憩の終わりの予鈴が鳴るまで、談話室で反省文を書かされた・・・
でも、保健体育の先生と、ワイワイと言い合いながらだったので、結構楽しかった♪
・⋯━━☆★☆━━⋯・
この、保健体育の女性教員は、大川 仁美と言う名で、28歳独身である。
結婚する気も無ければ、彼氏も居ない。
男には興味が無いと言う。
実は、これについては深い事情があるのだ。
仁美は、何時も自分の事を、『ひとみちゃんと呼べ』と、言う。
確かに仁美は、誰もが『ちゃん付け』で呼んでもいいかも?と思うほどに可愛く、そしてとても綺麗だった。
なかなかユーモアありの楽しい先生なのだが、実は以前は男性ホルモンの塊なのか?と思うほどの、全身日サロ黒助のムッキムキの筋肉お化けな男性教員で、ビジュアルも『8の字の人』の様でとても怖かったし、本人もそんな見た目で生徒達や他の教員達からも怖がられていた事を自覚していたせいか、性格も以前はここまで垢抜けていなかった。
ではなぜ以前は男性だったはずの大川 仁美が、今は女性保健体育教師としてここに居るのか?
その所以は、今から数ヶ月まで遡る・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・⋯━☞数ヶ月前☜━⋯・
学校が夏休み中の休日前夜のこと。
••✼••とある夜のスナック••✼••
仁美が、久しぶりに和歌山へ帰省していた昔の仲間達と飲みに行った夜のこと。
若干1名の既婚者が居るが、『彼女の居ない寂しさを同士と共に分かち合おう!』みたいな、『男臭いアラサー独身野郎連盟』だ。
そんな野郎達が夜のとあるスナックへ集まり、カラオケの点数で最下位になった罰ゲームとして、『ブランデーのロック』か、『女装役剤』のどちらかを飲ませられる羽目になった。
その日、『女装役剤』を持っていた仲間は2人居た。
1人は、『女装役剤1week』で、もう1人は『女装役剤1mouth』だった。
女装役剤というモノは、使用して消失するか、または何らかの理由で手元に残っていないなら、購入月とは別の月に1つだけ購入することができる。
つまり、たとえ手元に『女装役剤』が残っていなくても、同じ月には購入できないのだ。
そして、女装役剤を入れている容器は、一見普通のガラス製の小瓶に見えるが、『魔導グラス』と呼ばれる白野菜から生成された『ドラゴンが踏んでも壊れない』と言われる超頑丈なガラスに似た魔導素材である。
100年間保存できる保護魔法がかけられていて、中身が空になれば小瓶は魔力に変換され空気中に拡散されて消える仕様である。
一応『消費期限』があり、使用せずに消費期限が過ぎれば、自己消滅する仕様だ。
また、1度栓を抜いてしまえば保存魔法は解除せれ、5分以内に消費しなかった場合、たとえまた蓋をしても自己消滅する仕様だ。
魔導グラス製の小瓶の生成段階で、製造コードなどの個別識別魔法を組み込んでいるので、購入者と製造コードの有無を確認するだけで、購入済みの女装役剤が未使用でこの世界に残っているか否かは確認ができる。
購入者が1つでも女装役剤を持っていたなら、購入することはできない決まりであるため、購入者が所持しているにも関わらず、持っていないと嘘を吐けば、販売者は販売してくれない。
1人に1つしか所持してはいけない理由は、『女装役剤』の効果にて女性に変身している期間が1ヶ月を過ぎると、初潮を迎える可能性があるからだ。
もし、身体が男に戻る前に初潮を迎えてしまうと、身体が女性として安定してしまい、二度と男には戻れなくなるのである。
また、初潮が来るという事は、排卵があったはずであり、もし男性と性行為をして妊娠でもしたら、それこそ男には二度と戻れなくなる。
なので、その様な事故を防ぐ意味でも、1人に2つ以上は所持してはいけない決まりなのだが、購入後の使用者や所持者達の行動にまでは責任を持たないとのこと。
だが、女性が『男装役剤』を飲んで男性に変身した場合は少し仕様が違い、たとえ過剰摂取して何ヶ月も女性に戻れなくなったり、また何らかの原因で女性に戻れなくなったとしても、『女装役剤』を飲めば、またあっさり女性に戻れるのだ。
それは、どのような魔導的な理屈なのか、それとも良子の意思による仕様なのかは、良子にしか解らない。
その件に関しては、良子は何も説明していないし、質問しても適当に流されたり、妖しい笑顔でダンマリするだけなので、それ以上は笑顔が恐ろしくて何も聞けずで謎である。
一応、『女装役剤』に限り、購入する前に『魔導契約(魔法契約とも呼ぶ)』の同意書にサインしないと売ってくれない決まりになっているので、使用者は女性化した後のいかなる不具合やトラブルに遭遇しても自己責任であり、精製者や販売者は一切の責任を負わないと言う事である。
『魔導契約』とは、『契約者は、購入又は他人から入手又は使用した『女装役剤』による、いかなる不具合やトラブルに関しても、精製者及び販売者は一切の責任を負わない』とした上で、もしこの契約に違反した場合は、『精霊によるペナルティー』が課せられると言う、非常に重い契約である。
『精霊によるペナルティー』とは、『女装役剤』に関する記憶や知識も『精霊によって消されてしまう』というものであり、それだけではなく、今後一切『女装役剤』が使えなくなる(無効化)ばかりか、『女装役剤』を購入する事も所持する事もできなる(魔法的効果)というもの。
なかなかの重い内容だ。
それでも使用する覚悟があるならば、勝手にしろってなもんだ。
今現在では、良子の改良した『女装役剤と男装役剤』は、『回復薬』としてではなく、『異性に変身できる魔法薬』として、世間一般には認識されているようだ。
だが、チヒロとユキナが飲んだ『女装役剤1year』は、大魔女セーラが『女装剤』の解毒剤の研究段階での失敗作として偶然できたもので、良子の改良精製した女装役剤とは別物である。
それはさておき、女装役剤が世に出てからと言うもの、罰ゲームなどで、『女装役剤(1day)』や、『女装役剤1week』を飲ませるのが巷では流行ってるとか?
仁美は、これ以上酒を飲むと吐きそうだったので、『女装役剤1day』を飲むことを選んだのだった。
1日だけ女に変身するくらいなら、翌日は休みなので何も問題は無いかと思っていた。
だが仁美が飲まされたのは、『女装役剤1week』だった。
仁美が今回の罰ゲームで飲むのは、『女装役剤1week』だけのはずだったのだが、また別の仲間が所持していた『女装役剤1mouth』も一緒に飲めと言われて、酔った勢いで飲んでしまったらしい。
バカである。
本来の『女装役剤1mouth』の持続効果はおよそ3週間程度。
飲んだのは『女装役剤1week』だったので、1週間で男に戻れるはずだったのに、『女装役剤1mouth』も一緒に飲んでしまっていたので、1ヶ月も女性のまんまだったために、とうとう初潮が来てしまったのだ。
そのため、仁美の身体は女性として安定し、二度と男に戻れなくなってしまったのだった。
本当に、真性のバカである。
購入時には、販売者からあらかた説明を受けたはずなのに。
飲む方も、飲ませる方も、用法・用量、効能・効果などのほか、使用上の注意、副作用(女性化)などトリセツを必ずよく読んでから使用しなきゃいけないものを・・・
きっと、『一時的に女性化する栄養ドリンク』程度に考えていたのだろう。
また、違った用途で使う者達も居る。
『探偵』などの、顔が割れては困る職の人だったり、彼氏彼女の浮気を探るために異性に変身したり、『コスプレイヤー』として活動したり、『YouTuboの看板娘』や、『アイドルYouTubor』や、『地下アイドル』として活動したり、『レンタル彼女』として稼いだり、『お釜BAR』をする者も居たりする。
めちゃ可愛いと大人気コスプレイヤーが、実は男だったりする場合も。
またその逆に、本当は女性だが、『男装役剤』で男に変身して、人気アニメのイケメンキャラにコスプレしたりも。
『ヘアカラー・ポーション』と、『スキンカラー・ポーション』と、『アイカラー・ポーション』と、『女装役剤1day』または、『男装役剤1day』と、『着替え玉』を使えば完璧!
なにせ『女装役剤と男装役剤』とは、精霊の力を借りて『イデア』に干渉して、『限りなく完璧に近い美』を忠実に再現するので、誰でも美男美女に変身するのだ。
魔導具や魔法薬にも、こんな使い方があるとは。
男なのに女に変身して『レンタル彼女』って、大丈夫なのか?
オカマバーって、もはや『オカマ』ではない気が・・・
しかし、意外と多いのは・・・
『女性としての自慰行為、または男性との性行為を体験してみたい』
という男性の例だ。
男女の違いでよく聞く話しではあるが・・・
『男性よりも女性の方が、絶頂を迎えた時の性的美的苦痛が100倍良い』
と、いうもの。
『女装役剤1day』や、『女装役剤1week』なら、たとえ男性との性行為をしたとしても『妊娠』の心配が無いため、意外と利用者が多いのだとか。
また、その逆も然りで、女性が『男装役剤』で男性に変身して、女性と関係を持つ事もありきで。
『女装役剤』も、『男装役剤』も、なかなかの需要ありだ。
だが、『女装役剤』や、『男装役剤』も、魔女や魔法使いに関係するものであり、当然精霊も関わってくるので、使用者の『犯罪行為』は絶対にできない仕様になっている。
使用者の自分の観念だけでなく、この世界の一般的な『倫理的に反すること事、非人道的な事』は、『精霊の倫理に反する行為』として、精霊の力が働き、できないとのとこ。
流石は良子だ。
『精霊の倫理』にはシビアである。
だが、この世界(地球)の精霊と、ムトランティアの精霊とでは、『常識や価値観や倫理観』が違うため、できる事とできない事の差異があるらしい。
1ヶ月後、仁美が男に戻れず、本当に女になってしまった事に責任を感じた仲間の一人が、仁美に結婚を申し込んだらしいが、仁美はもちろん断ったらしい。
28年間も男として生きてきた訳だし、ある日突然身体が女になったからと言って、いくら昔からの仲間が一生養ってくれるとは言え、男と結婚なんて考えられなかったのだ。
ま、そりゃそうだ。
何時かは女として、男性を異性と意識する日が来るのかも知れないが、今はすぐには無理だろう。
しかし、その時の仁美は上下スウェット姿だったのだが、188センチあった身長も178センチにまで縮み、体格も細くなり出る所は出て引っ込む所は引っ込むというナイスバディに!
しかも、短髪五分刈り頭だったのに、セミロングボブにまで髪は伸びていた。
だが、なぜかスウェットは、女になった仁美の身体にピッタリなサイズに変化していた。
これも、魔法的な何かの作用なのだろうか?
結婚してくれと迫るショウから逃げるように長椅子に乗り上げ、正座をするように足を揃えて横に出し、前かがみになって両手をついて、尻を突き出すように背中をS字に反らながら『女豹のポーズ』で振り返る仁美の姿は妙な色っぽさで、その場でいきなり他の男性客から声を掛けられるほどの美人になってしまっていた。
最初に求婚した仲間の他の仲間達からも、次々に求婚されるわで、てんやわんやだった。
帰りのタクシーは2台呼んだのだが、仁美との同席を取り合いになって、タクシーの運転手を困らせていたほどだ。
また仁美は、男としては男女の営みの経験はあるが、当たり前だが女としては未経験である。つまり『処女』である。
流石に仁美は貞操の危機を感じたものだから、他の仲間達を後回しにして、一番最初に家の近くまで送ってもらったのだった。
その夜から仲間達は、仁美の事を『ひとみちゃん』呼ばわりだ。
みんな同い年の仲間達のはずなのに、仁美はと言うと一回り年下の美人で可愛い女の子に見えるものだから、仕方ないと言えば仕方ない。
元は筋肉お化けのムキムキのアラサー野郎だったのに、本当にそれでいいのか?と疑問だが。
そして嬉しい誤算として、呑み代もタクシー代も、前部仲間達が出してくれたのだ。
『こんな時、女は得だな』
と、そう思った仁美だった。
もし今現在も仁美に彼女が居たなら、どんな事になっていただろう。
そんな事を考えては、彼女無し独身野郎だった事が、なによりもホッとしていた仁美だった。
だが、後に仁美が男に戻れないと知った仲間達ほぼ全員から、2人きりのデートの誘いまであった。
タダ飯タダ呑みができるのなら、単純に考えればお得ではあるが、断ったとは言え求婚してきた野郎と2人きりになるのは流石に仁美も身の危険を感じのは必然。
酔い潰されて、『既成事実』でも施されたら、堪ったものではない。
当たり障りの無く、丁重に、お断りした仁美だった。
若干1名、この世の終わりみたいな顔をされた。
仲間のほとんどが独身だったのだが、その若干1名の既婚者は、女になった仁美を見て心が揺れたとか。
何を考えているのかは、流石に仁美は怖くて聞けなかった。
だが! こうなってしまっては、腹を括るしかない!
仁美は、女として生きる決意をする。
だけど困った事に、こんな時どうすれば良いのか、何から手を付けたら良いのかが全く分からない。
そこでまた、良子の出番である!
良子は、チヒロ達の時と同様に、仁美を数日間連れ回して、病院でDHAによる本人確認、家庭裁判所での戸籍の書き換え申請、そして役所での戸籍の書き換えや、免許証やマイナカードなどの各々の身分証明の性別の変更や写真の撮り直しなどや、その他諸々の然るべき機関への報告と変更手続きと、今後必要になるであろう品々(女性用用品や衣類など)の提供もしてくれて、カウンセリングまで受けさせてくれたそうな。
自分の改良した『女装役剤』の使用者であり、尚且つチヒロの関係者と言う被害者?なので、責任を感じていたのだろうか?
名前は元々『仁美』だったので、そのままで良いとの仁美の希望を汲んだそうだ。
流石は、大魔女リオリオだわ。手際が良い。
そして今の様に、この学校で女性保健体育教師として今まで通り普通に勤務できるようにも配慮。
しかし、それからと言うもの、女に変身して2ヶ月も経つ頃の仁美は、髪は魔法薬で長く伸ばし、化粧もカウンセリングで勉強し、服装も女性らしさを意識したからか、この世の者ではないと思うほどの美しさ!
道行く彼女を追う視線の数は、日に日に増えていくのだった。
とにかく、ビックリするほどの爆乳である!
元は筋肉お化けのアラサー野郎だったとはとても思えない!
見た目年齢的にはは20歳そこそこ、背丈は178センチと結構な高身長で、筋肉お化けだったムキムキな身体は筋肉がかなり落ちてしまい、肩幅は少し狭くなったりはしていたが、ウエストはキュッ!と引き締まり、丸く形の良いヒップはツン!と上がり、足は太くも細くもなくめちゃ長いしで、全体的に絵に描いたようなボディコン体型であり、気性も男なら思わず付いて行きたくなるほどの竹を割ったようなのサッパリした性格の姉御肌!
まるで『宝船歌劇団の男役』ばりの、男装イケメン女俳優クールビューティー爆乳姉御肌超絶美人!!
人気が出ないはずがない。
男女関係なく、生徒達にも他の教員達にも大人気!
特に女子達から憧れられる存在となっていた。
学校での彼女の周りには、他のクラスや別学年の女子達が何時も集まって来てした。
また、もう1人別の男性教員が女性となるが、それはまた別のお話し。
・⋯━━☆★☆━━⋯・
「あはは・・・仁美ちゃん先生、凄いこと言っとったね?(汗)」
「ああ、うん・・・やな(汗)」
『流石は保健体育の教師やな・・・(汗)』
それよりチヒロは、やはり走るのは無理だと悟る。
悔しいが、下っ腹を抑えてユキナを追うのを諦めるチヒロだった。
「ふん! ばあ━━━かっ!」
タッタッタッタッタッタッ・・・
「こらあ! ユキナ━━━っ!!」
ユキナは、そんなチヒロに向かってアカンベーと舌を出して、逃げるように元の場所へと戻ってった。
「あいだっ・・・痛っ! なんなぁ? アイツぅ~~~(怒)」
「あはは・・・まあ、これから気を付けような?」
「ええ? ああ、うん・・・
でもよぉ? パンツ見えたくらいで、そんなに怒るかぁ?
見えてたのはユキナのパンツじゃなくて、俺のパンツなんやろぉ?
別にパンツくらい見えたかて、減るもんじゃあるまいし?
だいたい俺のパンツなんか見えたからって、誰得やねん!」
「なにそれ? そりゃ減れへんけど~ あはははっ!」
「ふはは・・・」
『やってしもた・・・
理由はともあれ、授業を中断させたのは俺のせいやな。
まあ、確かに俺も男やったら、女子のパンチラを凝視してたやろな。
目の保養になる。
だが! タダで見られたのが許せない!』
「男子らめ! ただ見しくさってからに!
俺のパンツ見た奴らに、昼飯を奢らせちゃる!!」
「あははっ! そんなに食べられへんやろう?」
「ほんなら、毎日一人ずつ奢ってもらうのは?」
「あはっ! なるほど! それはええかも?
ま、チヒロちゃんが気にしてへんかって、良かったわ」
「は? パンツ見られたくらいで誰が気にするかえ!」
「ええ~~~でも、普通の女の子は気にするよ?」
「あっ!・・・まあ、そっか・・・そーかもな?
まっ! でも俺、普通の女の子ちゃうしな! うん!」
「そーよな! 確かにチヒロちゃんは普通の女の子ちゃうかもね!
チヒロちゃんは身体は女の子やけど、心は男の子やもんな!」
「え?・・・あ、うん! そう! そーなんよ!
俺は身体は女の子やけど、心は男なんよ!
そーなんよ! うん! 男なんよ! ミノリ解ってるやん!」
「はは・・・(汗)」
チヒロは、小さくガッツポーズをして、そう言う!
そんなチヒロに、ちょっと微妙な顔をするミノリだった。
『身体は女の子でも、心は男』
それは、チヒロが日頃みんなに言っていた事だった。
だがチヒロ自身のそんな気持ちが、ここ最近揺らいできている。
そう。 あの日以来である。
ムトランティアの魔王城の応接の間で、インキュバスのヴィルジールに攫われ、女として襲われそうになったこと。
インキュバスは女性に取り憑く夢魔である。
もし、チヒロの心が完全な男であったなら、ヴィルジールの反応は少し違ったかも知れない。
そして何時の事だったか、良子がチヒロに言った言葉を思い出す。
・⋯━☞回想☜━⋯・
『俺は、数ヶ月後には男に戻るから!
せやから、俺が女の子らしくするやなんて、全然意味無いんじゃよ!』
『本当に、そうなると思うんかえ?』
『は? 何を言ってんのよ良子さん?
そんなん、当たり前やろ!
だって、俺が飲んだんは、『女装役剤1year』なんやろ?
それって、どんな病気も治るけど、1年間だけ女になるってゆー薬やんか!
俺は元々、『クローン病』を治すために『女装役剤』を飲んだんやもん!
だから俺は絶対に、男に戻るんやからな!』
『ふむ、そうなるといいがな・・・』
『なんなよ、その反応? どういう意味なんや?』
『さあな! じゃが小娘よ、お前も薄々気付いてんとちゃうんかえ?』
『は? 何のとこや? ど、どういう意味や?』
『小娘は、このままで本当に男に戻れると思うんかえ?』
『へ?・・・ちょっ・・・』
『本当に、男に戻りたいと本気で思ってるんかえ?』
『そりゃあ・・・う、うん・・・あ、当たり前やろ?』
『ふむ・・・そうか なら、何も言うまい』
『・・・・・・・・・???(汗)』
・⋯━☞回想終わり☜━⋯・
良子はチヒロを、『女装役剤を飲んで女の子に変身した元男の子』ではなく、完全に『1人の女の子』として見ている。
それにチヒロ自身も正直なところ、数ヶ月後に男に戻ってからの暮らしのイメージがまったく湧かない。
人数を数える時も、もう自分を男として数える事もなくなった。
トイレに入る時も、迷わず躊躇する事もなく女子トイレに入れるようになった。
男女別に並べと言われたら、普通に女子側へ並べるようになった。
自分のイメージカラーも、青からピンクに変わった。
女の子として扱われる事にも慣れてきて、違和感を感じなくなった。
ただ、羞恥心に関しては、未だに女子として足りない所もあると自覚はしているが・・・。
それらだけではなく、ムトランティアの魔王城での一件から、家や学校から出ると、世の男性に対して異性として普通に感じるようになった。
登下校時、近道という理由もあって人気の少ない場所を通っていたが、男性が後ろに居ると不安になるので、ユキナと2人で人気の多い場所を通るように、回り道をするようになった。
学校でも、頼み事があれば女子に頼む事が増えた。
趣味や好みも男子っぽい物から、女子っぽい物に変わった。
スマホゲームも、RPGやアクション系をしなくなり、ミノリ達に勧められた乙女系や可愛いパズル系のゲームにハマった。
食べ物の好みも、塩っ辛い物や揚げ物などの油っこい物から、サラダなどのサッパリ系や、やたら甘い物を好むようになっていた。
男性特有の幾つかのタイプの体臭がある事に気付き、苦手と好みが分かれた。
自分の服装の身なりや見栄えに関して、少し気にするようになった。
男だった頃の名前、『五月女 博信』と書かれた小学6年生の頃に使っていた筆箱を自室で見付けたとき、一瞬『誰っ?』と思ってしまった。
『博信』という名前は、チヒロ自身が男だったという事実を忘れたくないために、また必ず男に戻るためにも何かしらの形として残しておきたいと思っていたのに、いつしか今では、それほど重要さを感じなくなっていた。
女の子になってからそろそろ半年になるからか、今ではもう女の子としての暮らし(チヒロ的主観)が当たり前になっていた。
今改めて考えてみると、よくここまで変われたものだと・・・
いや、変わってしまったものだと我ながら関心する。
特に、アレの時は、心の女性化が進むような気がする。
でも、『女の子が好き』なのは、絶対的に変わらない!
そんなチヒロの深層意識をも劇的に刺激するほどの出来事が起きた!
ドカーン!とも、ビビビ~!とも、ガピーン!とも、擬音語では上手く表せられないが、とにかくチヒロを本気の真剣の真面目に好き!愛してる!抱いて!と大の字になって叫びたくなるほどに、ハートにグサッ!!と天使の矢が刺さる出来事が起きた!(なに?)
楽しそうな学校っていいね・・・。
次回からは、ひとみちゃんのお話しを少し。