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女装剤  作者: 嬉々ゆう
42/91

第41話 「天使のお仕事8」卒業

ようやく解放される晴蘭。

でも晴蘭にとっても、教会での暮らしは良い経験だった。



文章力が無いので、もしかしたら読み辛い部分もあるかも知れません。また「紀州弁」を意識して書いたので見苦しい所もあるとは思いますがご了承ください。あえて主観「紀州弁」を設定しました。





••✼••ギルド横訓練場••✼••



 教会天使リヨンとナタリーに、魔法を教えてから4日後。

 2人は、単独でゴブリン・キングを倒せるにまで成長した。

 とはいえ、晴蘭の操作するゴーレムなので、本物のモンスター相手に、ここまで戦えるかはまだまだ疑問の残る域だが。

 でも、レベルは52のジェイド級である。

 この世界での、この成長の速さは異常である。

 また、悪漢や盗賊などに襲われた時に反撃できるようにと、「天使の裁き」を開発し習得させた。

 「天使の裁き」とは、悪意や危害を加えようとする相手に、「電撃魔法」で撃退する魔法であり、殺傷能力は無いが、相手を感電させて一時的に行動不能状態にさせる事ができる。

 職業も、「戦乙女聖女」になっていた。



●=========●

名前 リヨン

性別 女

年齢 15

種族 女性魔法使い

職業 戦乙女聖女

••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼••

LV 180

HP 180

MP 94

STR 15

ATK 23

DEF 23

DEX 40

INT 67

MAT 26

SPD 40

LUK 67

EXP 769301

••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼••

属性魔法

【火魔法】【ボール、アロー、ウォール】

【風魔法】【ボール、アロー、ウォール】

••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼••

習得魔法

【初級回復魔法プチ・ヒール】【中級回復魔法ヒール】【クリーン】【天使の裁き】

••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼••

習得スキル

【初級回復魔法薬ロー・ポーション】【中級回復魔法薬ポーション】【シールド】【限界突破Lv1】

••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼••

称号

【治癒の天使】

••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼••

資格

【回復師】

••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼••

●=========●

 

 

●=========●

名前 ナタリー

性別 女

年齢 17

種族 女性魔法使い

職業 戦乙女聖女

••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼••

LV 182

HP 182

MP 95

STR 16

ATK 24

DEF 24

DEX 40

INT 68

MAT 26

SPD 40

LUK 67

EXP 789103

••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼••

属性魔法

【火魔法】【ボール、アロー、ウォール】

【風魔法】【ボール、アロー、ウォール】

【水魔法】【ボール、アロー、ウォール】

••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼••

習得魔法

【初級回復魔法プチ・ヒール】【中級回復魔法ヒール】【クリーン】【天使の裁き】

••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼••

習得スキル

【初級回復魔法薬ロー・ポーション】【中級回復魔法薬ポーション】【シールド】【限界突破Lv1】

••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼••

称号

【治癒の天使】

••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼••

資格

【回復師】

••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼••

●=========●



 晴蘭も、モンスターゴーレムを操ることでレベルが上がり、今では立派な魔女と言えるだろう。

 


晴蘭のステータス

⚫===========⚫

☆★✯*☪*✰★✰*☪*✯★☆

・⋯━☞STATUS☜━⋯・

☆★✯*☪*✰★✰*☪*✯★☆

名前 セーラ

性別 女

年齢 13

種族 魔女(まじょ)()

職業 転生幼女(てんせいようじょ)

・⋯━━☆★☆━━⋯・

LV 180

HP 280

MP 20468

STR 18

ATK 27

DEF 18

DEX 40

INT 1017

MAT 784

SPD 23

LUK 413

EXP 769301

・⋯━━☆★☆━━⋯・

魔法特性

【全属性攻撃魔法】

【全属性防御魔法】

・⋯━━☆★☆━━⋯・

習得魔法

【創造魔法】

・⋯━━☆★☆━━⋯・

習得スキル

【魔力制御】【魔力操作】【鑑定】【魔力量計測】【索敵】【魔導インターネット】【魔法薬精製】【1馬力】【女装役剤精製】【男装役剤精製】【空間拡張キューブ型収納魔法】【空間拡張魔法】【異空間収納魔法】【シールド】【不意打ち返し】【クリーン】

・⋯━━☆★☆━━⋯・

必殺技

【ショットガン】【かんしゃく玉】【マシンガン】【爆発魔法】

・⋯━━☆★☆━━⋯・

称号

紀州百合(きしゅうゆり)()予備軍(よびぐん)】【破壊幼女(はかいようじょ)】【金髪碧眼真性百合(きんぱつへきがんしんせいゆり)()虹音大好(ななとだいすき)()】【黒目黒髪(くろめくろかみ)毒舌小悪魔幼女(どくぜつこあくまようじょ)】【チビッ()ギャング】【聖女】

・⋯━━☆★☆━━⋯・

資格

【アメジスト級冒険者】【魔法聖女先生】

☆★✯*☪*✰★✰*☪*✯★☆

⚫===========⚫



 晴蘭は、もうそろそろ卒業も良いかと思い、魔法訓練5日目に、ビッグ・フォレスト・ベアと対戦させてみた。

 すると、リヨンとナタリーは、あっさりと倒してしまった!

 これなら、冒険者としても立派にやっていけるだろう。

 まあ2人は、冒険者などにはならないが。



「これで、リヨンとナタリーは、卒業とします!」


「「えええ~~~!!」」


「ええーって、もうここまで戦える天使なんて他に居ないでしょ!

 貴女達は、ベア級のモンスターゴーレムも倒せるレベルですよ!

 本物のモンスターでも、フォレスト・ベアなら単独で倒せるでしょう」


「「・・・・・・」」



 顔をみあわせる見合わせる、リヨンとナタリー。

 自分達でも、倒せると思ったようだ。

 正直なところ、もっと教わりたかったようだった。

 でも晴蘭は、ギルド職員でもないし、本物の天使でもなく、魔女っ娘冒険者である。

 今となっては、教会に居座る理由もない。


 晴蘭も、2人にもう少し、何かを与えたいとも思っていた。

 そこで晴蘭は、プレイベート・ルームに移動して、リヨンとナタリーのために作ったものを進呈した。



••✼••プライベート・ルーム••✼••



「最後に、リヨンとナタリーに、卒業の証に、これを・・・」


「「!・・・・」」


「私が貴女達のために作った、天使の服です」


「「ありがとうございます・・・」」


「ふふっ 卒業、おめでとう!」


「「わあ!」」



 晴蘭が、リヨンとナタリーに進呈したのは、天使の服、天使のフィンプル、天使の靴、そしてマジック・バッグだった。

 天使の服とは、いわゆる、修道女の服だな。


★天使の服(防御力+25%、HP自動回復(1/3秒))

★天使のフィンプル(INT+25%、MP自動回復(1/3秒))

★天使の靴(移動速度+50%、攻撃速度+25%)

★天使のバッグ(空間拡張(くうかんかくちょう)キューブ型収納魔法(がたしゅうのうまほう)(27㎥))



「すごぉい!! マジック・バッグだわあ!」


「すてきぃ! これ欲しかったのお!」


「あははっ♪」



 凄く喜んでもらえた。

 初めて素の2人を見た。

 こうして見ると、聖職者とはいえ、場所が変われば普通の女の子達だな。

 なーんて、まるでオヤジみたいな事を考えてるな。



••✼••教会••✼••



「長い間、お世話になりました!」


「そうですか もう行くのですね」


「はい! 俺・・・私には、やらなければならない事がありますので」


「そうでしたね」


「「すん・・・すん・・・・・・」」


「「「「・・・・・・」」」」



 みんな、しんみりしていた。

 晴蘭は、借金を返す間だけの臨時の天使だったとはいえ、天使達みんなと一緒に居たときは、同じ屋根の下で、同じ釜の飯を食べたのだ。

 確かに俺は、ここに居るみんなの仲間だったのだ。

 自分でも驚く程にレベルも上がったし、晴蘭にとっても、良き経験だったし、晴蘭にとってもある意味卒業だった。



「もし、セーラさんさえ良ければ、いつでも戻って来ても良いのですよ?」


「ありがとうございます

 でももう、きっと戻る事は無いと思います」


「・・・・・・そうですか」



 はれれ?

 なんか今の会話、無性にフラグだったような気がするが・・・・・・

 いやいや、もうそんな事にならないように気を付けよう。



「では、もう行きますね!」


「はい! お気を付けて!」


「「さようさら・・・・」」


「・・・・・・じゃあね!」


「「「「・・・・・・」」」」



 こうして晴蘭は、教会を後にした。

 そして、教会の門を出たところで・・・・



••✼••教会門前••✼••



「ようやく終わったようじゃの」


「あ、良子さん!」


「は?「だれ?「ええ?!」


「あはっ 俺じゃよ! 晴蘭じゃよお!」


「「「ええええ~~~~~~?!」」」


「たははっ」



 今の晴蘭の姿を見てめちゃ驚く、海音と千春と虹音。

 そりゃそうだ。

 今の晴蘭のアバターは、身長145cmの、虹音にも負けないコーラ瓶体型ボン!キュ!ボン!なのだから。



「な、な、なん、なんじゃその、む、む、むん、胸は?!」


「落ち着け海音・・・」


「すごおおおい! おっきい! 何その胸ぇ?!」


「胸って、あーた・・・」


「セーラちゃん、Theスーパーボイン!!」


「アンタらの視点は胸だけかえ!!(怒)」



 誰も、身長の事を言わない・・・・

 まったく、女ってやつは!

 って言う自分も女だが。



「とにかく! 詳しく聞かしてもらおーか? あん?」


「お、おぅ・・・(汗)」


「セーラちゃん? ちゃんと、お・し・え・て・よ!」


「はいはい・・・(汗)」


「小っちゃいセーラちゃんの方がいいなぁ~」


「ええええ~~~!

 虹音姉ちゃん、そりゃないわぁよ(汗)」


「あっはっは! 確かにセーラらしくないわな!」


「ちょっ! 良子さんまでぇ?!」



 積もる話もあるだろうと、晴蘭は宿屋へと連行されていった・・・・・・




••✼••宿屋の一室••✼••



「うおおお~~~!!

 なんか懐かしい感じ!」


「まあ、そーやろなあ!」


「ん? 海音、なんか怒ってる?」


「うんやあ? 別にぃ?」


「いやいやいや、 それ、絶対に怒ってるやろ!」


「しっかしコノ胸っ!」

 ムギュ!

「いだだだだだだっ! こらこら!

 痛いってチャル! 鷲掴みにすなっ!」



 千春は、両手で晴蘭の両胸を鷲掴みにする。



「ふぅ~~~ん・・・」


「なんなよ・・・(汗)」


「こん~~~なに掴めるほど大きいのって・・・」


「いや、あの、だから、手ぇ放して? 痛いから」


「・・・はい」

 クシャミを我慢する表情で手を離す千春。


「はぁ・・・」


「ふん!!」

 ギュムッ!!

「あいだだだだだだだだだだっ!!

 ちょちょっ! 虹音姉ちゃん!?」


「んんんんんん~~~ふん!」

 手を離す虹音。


「・・・な、虹音姉ちゃん?」


「・・・・・・有り得へん」


「・・・へっ?」


「有り得へ━━━ん!!」


「うわっ! ちょっ・・・

 ど、だーしたんよ? 虹音姉ちゃん?」


「やっぱり、こんなのセーラちゃんじゃない!!」


「はあい?! な、なにい?!」


「そーじゃよお!!

 晴蘭が巨乳やなんて、有り得へん!!」


「んなっ?! なんなよ海音まで!?」


「そうそう!」


「はあい?!」


「やっぱりセーラちゃんは、小っちゃくて、背が低くて、お子ちゃまがいい!!」


「ふぁい?! 急にどーしたチャル!!

 な、何を言い出すんやお前は!!」


「そうじゃな・・・」


「はっ?! なんなんですか良子さんまで!」


「セーラよ」


「!・・・はい?」


「お前さん、本気でその姿のまんまで居るつもりかえ?」


「なん、なんなんですか?

 この姿の何がアカンのですか?」


「悪い事は言わん!

 前の姿に・・・本来の姿に戻った方がええ!」


「ええええ~~~?!

 なんでぇ~~~よぉ~~~!!??」



 なんなんだコノ変な空気・・・?

 まるでみんな、俺が悪い事をしたような目で見る。

 いくら女子とはいえ中一にもなって、身長130センチで、見た目小学生なの方がおかしいやろ!

 それとも胸か?!

 コノ巨乳がアカンのか?!

 せっかく母親に負けじと劣らずの大きさになったんやから、別にかまへんやん!!

 などと、思っていた。

 ところが・・・



「なあ、セーラよ」


「あ、はい」


「お前さんは、それでええかも知れへんがな?

 その容姿はいくらなんでも、敵を増やすぞ?」


「っっっはあっ?! 敵ぃ?! なんで!!」


「このムトランティアはな、どちらかと言うと、『男尊女卑』な世界じゃ」


「だんそん・・・え?」


「だんそんじょひ

 男が尊く、女は卑しいという解釈じゃ

 つまりは、女よりも男の方が偉い、

 極端なまでの男社会という考え方じゃ」


「はあ? なんじゃそれ?

 男は女を護るもんやろ! 何様?

 それを何を偉そうに・・・」


「セーラよ! ここは異世界じゃぞえ?」


「!・・・ああ、うん」


「確かにこの世界にも、セーラの様な考え方の男も居るじゃろうが、基本男は女を力で押さえつけようとするもんじゃ

 じゃからな? セーラの様な容姿の女が、男に力任せに虐げられても、助けてくれる男は少ないぞって事じゃ」


「?!・・・なにそれ? おかしくない?

 男女平等!! 実力さえあれば・・・」


「セーラ! さっきも言うたが、ここは異世界じゃ!」


「うぐうっ・・・」


「それにセーラお前は、元は男の子じゃろ?」


「え? ああ、うん そーやけど」


「特に途中で女になったお前さんには理解は難しいかも知れんが、私もそうじゃったか、物心ついて男女の差を感じるようになった頃から、男から虐げられる事を多かれ少なかれ経験するもんじゃ

 それにこの世界の母親もな、娘には『男に従え』と教えるのが当たり前の世界じゃ

 今のお前さんなら、少しは理解できるじゃろ?」


「!!・・・・・・ああ、うん、まあ・・・ね」


「じゃからな? もっと女として自覚しろ

 もう少しは、危機感っちゅーもんを抱く事を学べ!

 じゃないと、何時かまた酷い目に遭うぞえ?」


「・・・・・・・・・・・・解った」



 晴蘭は、教会での事件を思い出した。

 突然見知らぬ男に襲われたことだ。

 確かにあの時の俺は、男に対して危機感が全く無かったと言える。

 女になっても、まだどこか男だと思ってるところが確かにある。

 女になってまだ日が浅いからか、男に対して異性だと認識する感覚がまだ希薄な気がするのも事実。

 妙に納得させられた。



「・・・と、言う訳でな?」

 ゴソゴソ・・・


「ん?」



 良子は、マジック・バッグから何かを取りだした。

 そして、それを晴蘭に向けて見せた。



「本来の姿に戻れ!」


「へっ?・・・何を?」


 シパァ━━━━━━━━━ッ!


「うをわっ?!」



 良子が晴蘭に何かを見せた途端!

 その何かは、眩しく光り輝いた!

 と、それと同時に、身体がガクン!と揺れるのを感じた。

 そして・・・



「ふぁれ?!」


「「「あっ!!」」」


「うむ 問題無いな」


「へ? 何が? はれ? どーなったん?」


「わあっ! 元のセーラちゃんに戻ったあ!!」


「・・・・・・ふぁい?」


「ふん 本物の晴蘭やな!」


「はあ? なんやそれ?」


「わーい! 私のセーラちゃんだぁ~~~!」

 いきなり抱きしめ!!

 ムギュ!

「うんっ?!・・・むぐぐぐぐ・・・ぐるじい~~~」



 急に晴蘭を抱きしめる虹音。

 晴蘭は、まったく訳がわからない。

 でも気が付くと、晴蘭の顔は虹音の胸の中にあった。

 その時晴蘭は、背が低くなっている事に気付く。



「んぱあはあっ!

 な・・・な・・・な・・・なんじゃこりゃあ?!」


「これはな、『真実の鏡』とゆってな?

 人や物の本当の姿を映し、反映する魔導具なんじゃ」


「っっっはぁあ━━━━━━っ!?」



 なんだか、どっかで聞いたような?


 晴蘭は、またチビな晴蘭に戻ってしまったのだった。

 無理に背伸びしてもアカンって事か・・・




やっと今のアバターをお披露目する晴蘭だったが、あまりなも予想外な反応に戸惑う晴蘭だった。

そして結局は、元の姿に戻るのだった・・・

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