第33話 「魔女っ娘になりました」
ムトンランティアで死ぬと、初インした時の亜空間へ!
そこで、なにができるのか?
文章力が無いので、もしかしたら読み辛い部分もあるかも知れません。また「紀州弁」を意識して書いたので見苦しい所もあるとは思いますがご了承ください。あえて主観「紀州弁」を設定しました。
晴蘭は、ムトンランティアへ来てから初めて、活動停止状態となった。
つまり、「戦闘不能状態」である。
この世界ムトンランティアの人々なら、「死 」を意味する。
でも、晴蘭達は日本からやって来た異世界人であり、ムトンランティアでは「異質」な存在。
本体を日本に置いているので、本体が無事である限り、ムトンランティアでの「死」は有り得ないのだ。
••✼••ムトンランティア異世界軸••✼••
その頃、晴蘭はまだ初インした時の亜空間に居た。
なにせ、ムトンランティアで死んだ事は理解していた。
ところが、蘇生されずに3分経ったのか、いつの間にか今のこの空間に居たのだ。
最初に現れたのは、『はい』『いいえ』だった。
「え? はいと、いいえ? それだけ?」
晴蘭は、周囲をキョロキョロと見渡した。
初インした時と同じで、目の前にコンソール・ボックスみたいなパネルが現れてるだけで、他は何にも無い真っ暗闇だった。
相変わらず、宙に浮いているのか、立っているのかさえ解らない。
でも、硬い床に立っている感覚は無いものの、歩くと進む事はないが、歩いている感覚がある不思議な空間だった。
そしてよく見ると、『はい』『いいえ』の上に、『ログアウトしますか?』の文字が出ている事に気付いた。
「あ! ああ~一旦ログアウトするか、続けるかを選べってことか! ふむ・・・どないしょう?」
晴蘭は、悩んだ。
3分経つ前に、ムトンランティアへ移動しなかったのだから、蘇生されなかったって事だ。
海音と千春が、蘇生できる「魔法使いの杖」を持っているので、晴蘭を蘇生しようと思えば、できたはずだ。
でも、しなかった。
まあ、当たり前か・・・
あんな大勢の前で蘇生されたりでもしたら、蘇生魔法スキルが使えるとバレてしまう。
それに、そもそも封印するはずの魔法使いの杖だ。
使わない為に封印する予定だったのに、使うはずがない。
なので、一旦ログアウトしようかとも考えたが、このままログアウトせずに続けたらどうなるのかも知りたかった。
「ううむ・・・・・・続けてみよか」
ポチッ!
晴蘭は、続ける事にした。
『はい』をタッチしてみた。
もちろん、自分の身体も見えないので、自分の指があるとして、タッチしたらできた!
フォン!・・・・・・
「おっ?!・・・・・・ステータス?」
なんと! 次に現れたのは、現時点での晴蘭のステータスだった。
だが、全ステータスの数値の後ろに、(-20%)と表示されていた。
なるほど。デス・ペナルティか。
でも晴蘭は、そんな事になど興味は無かった。
晴蘭が今試してみたいのは、虹音から聞いた、「ステータスパネルを横にスライドした」って事だ。
晴蘭は、ステータス・パネルを横にスライドしてみた。
動いた!!
「うおお! すげー動いた!・・・・・・って、あれれ?」
確かに、左に動いた。
でも、ただ動くだけで、何も変更などは出来なかった。
あるものを覗いては。
「んな~~~んなよ! 変更できへんのかえ?! ぬか喜びさせてからに! あれ?」
ピロン!
「あ、これ・・・変更できるやん!」
変更できたのは、種族だった。
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・⋯━☞STATUS☜━⋯・
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名前 セーラ
性別 女
年齢 13
種族 魔女っ娘
職業 転生幼女
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LV 1
HP 127(-20%)
MP 1208(-20%)
STR 3(-20%)
ATK 4(-20%)
DEF 3(-20%)
INT 46(-20%)
MAT 60(-20%)
SPD 6(-20%)
EXP 0
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魔法特性
【全属性攻撃魔法】
【全属性防御魔法】
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習得魔法
【創造魔法】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得スキル
【魔力制御】【魔力操作】【鑑定】【魔力量計測】【索敵】【魔導インターネット】【魔法薬精製】【茨縛り】【御用だ!】【1馬力】【錬金術】【女装役剤精製】【男装役剤精製】【空間拡張キューブ型収納魔法】【空間拡張魔法】【異空間収納魔法】【双眼鏡】【空飛ぶ箒】【シールド】【クリーン】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
必殺技
【ショットガン】【かんしゃく玉】【マシンガン】【爆発魔法】
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称号
【紀州百合っ娘予備軍】
【破壊幼女】
【金髪碧眼真性百合っ娘虹音大好きっ娘】
【黒目黒髪毒舌小悪魔幼女】
【チビッ娘ギャング】
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資格
【アメジスト級冒険者】
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なんと! 種族が、「魔女っ娘」に変更できたのだ!
だが、レベルと経験値が0になってしまった。
しまった!と思って、元に戻そうとしたが、もう戻らなかった。
「あれれれ? やっばっ!! 本に戻せやんのかえ?! ヘタこいたぁ~~~」
晴蘭は、魔女っ娘になっていた。
ステータスの横に晴蘭のアバターが映し出された。
容姿は変わらないが、髪がプラチナブロンドになり、瞳が赤に変わっていた。
そして、額に金色の「五芒星」の刺青みたいなのが描かれていた。
確か、良子さんも魔女だったはず。
でも、良子さんの額にには、五芒星など無かったはずだが・・・なぜだろう?
それと、劇的に変わったのが、魔力量(MP)が1208にも増えていた!
MP1208?! なにそれ凄くない?!
確か魔女は、呪文も詠唱も無しで魔法が発動できたはずだったな?
呪文も詠唱も無しって、どうやるんだろう?
試しに、色々とやってみたが、亜空間では何も起きたかった。
これは、ムトンランティアで実際に魔法を発動させてみるしかない!
「まあ、とにかく、これ以上は何も・・・おっ!?」
なんと!!
ステータスを右に動かすと、今度は身体のサイズなどが表情された!
晴蘭は迷わず身長を上がるまで上げた。
でもなぜか、これ以上上がらなかった。
もしかしたら、これが本来の身長だったのかも知れない?
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☆★✯*☪*✰★✰*☪*✯★☆
・⋯━☞STATUS☜━⋯・
☆★✯*☪*✰★✰*☪*✯★☆
名前 セーラ
性別 女
年齢 13
種族 魔女っ娘
職業 転生幼女
・⋯━━☆★☆━━⋯・
身長 145cm
体重 42kg
バスト 90
ウエスト55
ヒップ 95
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できた!
まさに! コーラ瓶体型のボン!キュ!ボン!だ!
これで少しは母親に近付けたかも知れない。
晴蘭は、「これで良いですか?」の質問に、『はい』をタッチした。
すると、パネルが消えると同時に、空間が真っ白に眩しく光った!
いよいよ魔女っ娘として、ムトンランティアに再デビューだ!!
ついに、魔女っ娘になった晴蘭。
魔女は、魔法を発動するのに、呪文も詠唱も必要ないのだ。
魔法使いと魔女は、何が違うのか?
さあ、魔女っ娘として、ムトンランティアに再デビュー!




