第24話 「女装役剤と男装役剤」
なんと?!
晴蘭は、下位互換的なものだが、自分で「男装剤」を作ってしまった!
これで自分でも、外見的だが男に変身できるようになった晴蘭。
虹音姉ちゃんは、母親の楓のコーラグラス体型のボォーン!キュッ!ボン!に負けている事に、自分の体型にコンプレックスを抱いていた!?
へぇ~~~ふぅ~~~ん みたいな感じですが何か?
文章力が無いので、もしかしたら読み辛い部分もあるかも知れません。また「紀州弁」を意識して書いたので見苦しい所もあるとは思いますがご了承ください。あえて主観「紀州弁」を設定しました。
••✼••ムトンランティア••✼••
ここは、剣と魔法のファンタスティックな異世界、ムトンランティア。
今回から、海音の姉である、金髪碧眼真性百合っ娘コーラ瓶体型ボン!キュッ!ボン!超ナイスバディー美少女の虹音姉ちゃん(晴蘭評価目線)が、一緒に活動する事になった。
••✼••コチマ村••✼••
今晴蘭達は、冒険者の街トスターに最寄りの村、コチマ村に居た。
コチマ村とは、回復薬の精製販売で生計を立てている村であり、獣人、亜人、人族、そして回復薬を作るのが得意な魔術師が住む村だった。
薬草などの畑の周りに、玉ねぎ小屋みたいな小さな可愛らしい家が並び、村のど真ん中を引き裂くように小川が流れ、とてものどかな村だ。
晴蘭達は、盗賊達との一戦の後、この村に身を寄せて、村の宿でログアウトしたのだった。
だが、虹音が初インするので、またトスターの街へ迎えに行かなければならない。
「ねえ、虹音姉ちゃんを迎えに行かなアカンのとちゃうん?」
「姉ちゃんやったら、だいじょぶやろ?」
「「なんで?」」
「だってほら、姉ちゃんって、『妖怪うわん』やし?」
『妖怪うわん』と検索してみてね。
「「ひどっ!!」」
海音は、相変わらず姉には辛辣な妹である。
海音は、姉がキライな訳ではない。
心念では大好きではある。
ただ、苦手なだけである。
「この村では、魔法薬に使う薬草とか、甘い実とか、白野菜が沢山あるんやね」
晴蘭が言う。
「そーやな でも、薬草はラベンダーの他は知らんもんばっかりやな?」
海音が言う。
「うん 白野菜は、どんな魔法薬にも使われるんやろ?」
千春が晴蘭と海音に聞く。
「「うんうん」」
この村、実は「甘い実」や、「白野菜」の産地でもある。
村の周囲には、甘い木が沢山立っている。
そして畑には、白野菜なども沢山栽培している。
また、この世界の人々は、土地持ちの家では、小さな畑に必ず白野菜は栽培しているものだ。
通貨の流通の無い田舎では、白野菜がお金の代わりになっていたりするらしい。
なるほどなるほど。
特に、家を持たない旅の行商人にとっては、白野菜はとても貴重だ。
『白野菜』とは、魔導具などの作成にとても相性の良い物で、たとえ金属にさえ魔法変換できるので、鉄鉱石が無い時には便利だ。
それに、樹脂でもなく、粘土でもなく、軽くて丈夫なプラスチックに似た素材も作れるので、この世界では、無くてはならない存在だ。
ただ、鉄鉱石の代わりに使うと、質量が足りないので、沢山の白野菜が必要になるが。
複雑な機械などを作る場合は特に便利だし欠かせない素材だ。
例えば、馬車に自動車の様なサスペンションを装着したいと考えたなら、ボディーやフレームなどには普通の鉄鉱石から魔法変換して鉄の部品を作ればよし、そしてスプリングやゴム製品などを白野菜を使えば、ほぼ完璧なサスペンションシステムが作れる。
まさに白野菜とは、魔法エンジニアには必須の夢のアイテムだ。
晴蘭達は、白野菜と甘い実を大量に購入した。
••✼••宿屋の部屋••✼••
俺は1人、宿屋の部屋に居た。
俺は、ずっと以前から疑問に感じていたある物を作ってみたかった。
それは、「男装剤」である。
もちろん、一度女装剤で男から女に変身した俺には、効果の無い代物だと言うのは理解している。
でも、良子さんの魔法の様に完全な男には変身できないが、外見的な男に変身する魔法薬なら作れるかも知れない。
今の俺達は、外見的で完璧でないにしても、良子さんが居なければ、男に変身できない。
だから、良子さんが居なくても、いつでも男に変身できるようになりたい!
そう思って、まずは女装剤の作成に取り掛かった。
できた!
また、簡単にできてしまったあ!
あの悪魔的存在なはずの女装剤が!
俺は慌てて、白野菜から、小瓶とコルク線を大量に作成した。
だが、本物の女装剤とは違い、下位互換的なものらしく、効き目が切れると男に戻ると、精霊からの意思が伝わってきた。
つまり、1日ほど、ほぼ24時間ほどで元の男に戻る、「女装剤の下位互換薬」というわけだ。
本物の女装剤とは、何かが足りないのかも知れない。
それに、回復効果もハイポーション程度だった。
本物の女装剤の様に、四肢を失ったとしても、身体を完全に再生回復するわけではない。
それは、素材なのか、作り方なのかは、今は解らないが。
たぶん、これは俺の推測ではあるが、魔法使いは、精霊から魔力を借りて魔法を発動させる。
魔法薬の精製でも同様だ。
その時に、女装剤のレシピを知らなくても、「女装剤を作る」と強く念じれば、あとは精霊がやってくれる。
・・・と、安直に考えたのだが、それで「下位互換的な女装剤」が、できてしまったのだと思う。
だから今まで、なぜ他の魔法使い達が、女装剤を作れなかったのか納得したくらいだ。
でも、女装剤のレシピと全ての材料までは、イメージとして出てこなかった。
たぶん、女装剤の開発者である大魔女が、女装剤のレシピや材料を知られたくないという意思が、女装剤開発時に精霊に伝わっていたのかも知れない。
というか、精霊からの意思から、そう感じたのだから、きっとそうなのだろう。
精霊との意思疎通とは、「言葉」ではなく、「意思」だ。
だから、精霊のから伝わる意思を、言葉でなんて表現できるはずがない。
3次元の人が、4次元について言葉や文章で説明しろと言われても出来ないのと同じだと思う。
俺は、今回開発した「女装剤の下位互換薬」を、「女装役剤」と呼ぶ事にした。
そして次に、男装剤だ。
男装剤を作ろうと試してみた。
意思、イメージで、女装剤の反対の男装剤って念じてみたが、結局失敗に終わった。
なので、良子さんの男装魔法のように、「外見的」な変身、つまり中身は女だが、見た目姿が男というイメージで、再度挑戦してみたら、成功したのだ!
しかも、甘い実1つで、できてしまった!
俺はコレを、「男装役剤」と呼んだ。
男装剤とは、「別もの」だからだ。
この、男装役剤も、ほぼ24時間で効果が切れて女に戻ってしまう。
それと、この村の下水設備が最悪だった。
なので俺は、いわゆる「ぼっとん便所」や、「下水路」に、浄化魔法を発動させる、「魔晶石4mm丸玉」を使用した魔導具を開発し設置した。
「汚物」を感知すると、「浄化魔法」を発動させ、「真水と白い砂粒」になる。
これでこの村から汚水が出なくなった。
あとは年に一度に、溜まった白い砂粒を取り除けばOKだ。
村の人達に感謝され、宿代と甘い実と白野菜の代金を返金された。
俺はそれらを、良子さんに話したが、良子さんは怒らなかった。
俺が、女装剤を開発者した大魔女の子孫の末裔だという事に、何か関係があるかも知れないからだと言う事だった。
それ以上の事は、魔女の良子さんにも解らないらしい。
••✼••コチマ村広場••✼••
「ほらほら! もう準備はいいのかポンコツ3人娘達よ!」
「「「はーい!」」」
「よし! では、虹音を迎えにトスターへ向かうとするかえ!」
「「「はい!」」」
••✼••トスターの街••✼••
空飛ぶ絨毯での移動だったので、あっという間にトスター野町に着いた。
ほんの、30分ほどだった。
はやっ!!
俺達は、トスターの街手前で魔法の絨毯から降りて、良子さんに馬車を出してもらい、馬車に乗って門まで移動した。
そして、門兵に通行税10000Tia支払い、また良子さんに借金してしまった。
冒険者ギルドを通り過ぎて、この街の名物「噴水広場」にて、虹音との合流を待つ。
晴蘭が初めてここへ来た時は、皆と時間がズレてしまい、迷子になってしまったが、なーのことはない!!
アッサリと、虹音姉ちゃんが見付かった!
「セーラちゃ~~~ん♡」
ガバッ!
いきなり抱きしめ!
「ひゃあぶっ!!」
「よー姉ちゃん・・・って、なんじゃその胸っ?!」
「うっわ! おっきい!! なんで?!」
「へえ? ああ~これね! 知らんかったあん? うん! アバターの設定のところで横にスライドしたら、『ボディーパーツセッティング』って出てきたから、ちょいと弄った!」
「「「っっっはぁ━━━━━━?!」」」
そんなのあったんだ?
し、知らんかった!
なんじゃそれー?! くっそー!
そんなんあるって知ってたら、身長とか色々弄りたかったのにぃ!!
せめて異世界では、高身長になりたかったぜい!!
あーもームカつくぅ!! くっ殺せ!
今の虹音姉ちゃんは、金髪碧眼真性百合っ娘コーラ瓶体型ボボボン!キュ!ボン!超ナイスバディーロシア系美少女だ!(晴蘭評価目線)
「「「良子さん!!」」」
「し、知らん!! 私に聞くんじゃない! しかし・・・うぅむ、まあ、そうじゃなあ? ちょっと盛り過ぎかえ?」
「いいんですぅ! セーラちゃんのお母さんに負けたくないんですぅ!!」
「はぁい?!」
「んっぐふっ! そ、そうか、それはすまなんだな・・・」
「「あああ~~~ねぇ~~~」」
なるほどだった。
晴蘭の母親の楓は、コーラグラス体系のEカップのボオーン!キュ!ボン!だ。
こちらも、知らなかった・・・・・・
まさか、虹音姉ちゃんが、母親のコーラグラス体型のボオーン!キュ!ボン!のせいで、自分の胸にコンプレックスを抱いていたなんて!
そんな事しなくても、虹音姉ちゃんは、超ナイスバディーなのに!(晴蘭評価目線Ⅱ)
「もう、なんでもアリやね!」
虹音の意外な一面を見れて嬉しそうな千春。
「ふん! なんじゃそれ? ホルスタインかよ?」
姉のする事に一々反発する海音。
「ううん! サイコー♡♡♡」
虹音姉ちゃん大好きっ娘の晴蘭。
この時、晴蘭のステータスには、
【金髪碧眼真性百合っ娘虹音大好きっ娘】
が追加されていた!
晴蘭のステータス
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・⋯━☞STATUS☜━⋯・
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名前 セーラ
性別 女
年齢 13
種族 女性魔法使い
職業 転生幼女
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LV 27
HP 125
MP 251
STR 3
ATK 4
DEF 3
INT 33
MAT 51
SPD 6
EXP 9797
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得意技
ショットガン
かんしゃく玉
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称号
【紀州百合っ娘予備軍】
【破壊幼女】
【金髪碧眼真性百合っ娘虹音大好きっ娘】
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「へぇ~~~ふぅ~~~ん・・・」
「あっ! やだぁっ! 違うんよセーラちゃん?! 私はセーラちゃん一筋なんやから!」
「え? ああ、うん! 知ってるぅ♡♡♡」
「きゃあぁあぁあぁ━━━!! セーラちゃあぁあぁあぁ~~~ん! だから大好きぃ~~~ん♡♡♡♡♡」
「でへへへ♡」
「アホくさっ」
「っふーん」
「よーやるわ」
出ました!! ♡♡♡♡♡!!!
最高記録です! くっ殺して♡
また晴蘭のステータスに、新たな称号が追加されました。
いったい幾つの♡♡♡♡♡な称号が追加されるのでしようか?




