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欠けた能力者と四賢者  作者: 虫島光雄
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騒がしい朝

 初めまして、虫島光雄ムシジマミツオと申します。前々から小説を書いてみたい、と思っていましたので、今回この{小説家になろう}にて執筆活動をしてみたいと思い、小説を投稿しました。とはいえ、文章はおろか読書感想文すらもろくなものが書けない身でして、誤字脱字や文章も所々おかしい部分が多々あると思います。気軽に読んでいただければ幸いです。それと、あまり体調も良くはないので今後の小説の投稿もばらつきがあるかと思いますので、何卒よろしくお願いします。

 キーンコーンカーンコーン

 朝のホームルームのチャイムが学校中に鳴り響く。廊下や教室でお喋りをしていた生徒たちが、各々自分の席へと着いていく。

「…んッ」

 窓際の前から三番目の席にしばしの休眠をとっていた少年、小林吉季コバヤシヨシキが目を覚ました。彼は誰よりも朝早くにやってきて職員室から鍵を貰い、教室を開ける。その後は黒板の落書きを消したり、軽い掃き掃除などをやり、そして休眠。これが彼のいつもの高校生活の朝の日課となっていた。というのも、彼は部活動などはしておらず、かといって気軽にお喋りできる友達もいないため、早起きは得意だがそれ以外に特にやることもないので、結果毎朝このルーティンを繰り返している。

 ガラガラガラ…っと教室の扉が開き、担任の朝霧美津子アサギリミツコ先生が入室すると、

「起立ッ!」

 クラスリーダーの川上健人カワカミケントが口を開き、

「礼ッ!」

 勇ましい声を上げると、他クラスメイト達が「おはようございます」と号令した。

「先生、俺小便チビリそうなんで、トイレ行ってきてもいいっすかぁ?」

 一人のふざけた生徒が唐突に言い出し、後ろからハハハッっと他生徒の笑い声が聴こえる。

「……」

「先生、聴こえてますぅ?」

 生徒が問いかけるが、美津子先生からは一切返事がない。それどころか身振り手振りも一切行わず、無表情のままずっと棒立ちしていた。

「先生、どうかしましたか?」

「……」

 クラスリーダーの健人が話しかけるも、やはり返事を返さない。

「どうしたんだろう?」

「合コン失敗しちゃったんじゃね?」

「え~ありえないよぉ」

 他のクラスメイト達がざわつきはじめ、クラスのあちこちからひそひそ話が聴こえる。

 吉季も徐々に違和感を抱き始めた。いつもなら、美津子先生が元気よく「おはようございます!」と返事を返し、出席確認を行っていくはずなのだが、今日の先生はやたら覇気がない。何か先生の身によくない事でも起きたのだろうか。

「…ッ!」

 吉季がそう考えていると、先ほどまでぼーっとしていた美津子先生が急に180度回り、チョークをもって黒板に何か書き始めた。

「せっ、先生!?何なんですか!?」

 クラスリーダーの健人が再び話しかけるも、やはり応答は無く、一向に口を開かない。

 カキカキカキカキ―

 美津子先生は無言のまま、ひたすら黒板にチョークを走らせる。先生の奇怪な行動に、クラスメイト達は、動揺し、ざわつきが大きくなっていく。

「先生!ちょっと怖いですよ、何書いてんすか!?」

 吉季も先生の行動と、黒板に書いてあるモノに動揺を隠せなかった。なぜなら、先生が黒板に書いているモノは日本語でも英語でもない。というか、もはや文字ですらない。それはどこか模様のような円形の幾何学的な何かが描かれていく。

 カキカキカキカキ―

「……」

 チョークの書いている音で分かりにくいがよく聴いてみると、あれほど口を閉じていた先生が、何か喋っている。しかし、ぼそぼそとしたつぶやき声なせいで、何を言っているのかさっぱり分からない。

「先生、いい加減にしてもらえませんか!?、何のジョークなんです!?」

「早く出席を取ってください先生!」

「先生、ドッキリならそろそろネタバラシしてもいいんじゃないっすか!?」

 クラスメイト達は痺れを切らし、ヤジを飛ばしはじめた。普段温厚な女子達も、ガヤガヤと騒ぎ始めている。

「…ッ!」

 ふと、チョークが止まり、先生がピタッと硬直した。それを見ていたクラスメイト達は、さっきまでのざわつきが嘘だったかのように皆一斉に黙り、教室内は静寂にかえった。

 黒板を見ると、そこには、円形状に描かれた綺麗な幾何学的な模様が出来上がっていた。

(…なんだ、あの模様は)

 吉季がそう思い込んだ刹那-

 ガタガタガタガタッ

「うあ!」

 急に教室が大きく揺れ始めた。

「な、なんだ!?」

「地震!?」

「オイ、空を見ろ!」

 ふと吉季が窓の外を見ると、空が緑やピンク、オレンジといったまるでネオンサインのような派手な色に染まっていた。そして、空の明かりが次第に強くなっていき―

「ッ、眩し!」

 あたり一面がどんどん白くなって見えなくなっていく。

「な、何g―」

 吉季は徐々に意識を失っていった。


 私の小説作品を読んでいただき誠にありがとうございます。恥ずかしい話、執筆活動はど素人でして、思っていた設定やストーリーが頭の中にあっても、それを文章にするというのは、なかなか難しいものだと感じております。よろしければ感想やレビューなどもしていただけるととてもありがたいです。辛口評価でも全く構いません。今後の執筆活動の参考にさせていただきます。よろしくお願いします。

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