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ヘルメとクレナの喧嘩

ストラスは眠っていると、外から爆発音が聞こえ、家が少し揺れた。

「な、なんだ!?」

慌てて窓から外を覗くとヘルメが盾でクレナの炎を押さえつけていた。

ストラスはマズイと思ったのかすぐに外へ出て、喧嘩を止めに行った。

「二人とも喧嘩は止めろーー!」

クレナは炎を吐くのをやめ人の姿になり、ヘルメは盾を持ちながらストラスの方に向かった。

「なんで喧嘩したんだ?」

ストラスは少し怒り口調で言った。

ヘルメが喧嘩の原因をおしえてくれた。

喧嘩の原因は俺のために作る料理対決だったらしい。クレナが間違って、ヘルメの使う材料を使ってしまい。それにキレたヘルメはどっちが間違って使ってしまった材料を買ってくるのか喧嘩をしていたらしい。

「クレナが行けば良かったんじゃないか?」

「えーー、だってめんどくさいのだ」

クレナは腕を下に下げそう言った。

「じゃあ、キッチンの棚に小麦粉とかの材料があるはずだからそれでクッキー作ってみてよ」

「クッキーですね!分かりました!」

ヘルメは自信満々にキッチンの方に向かい早速準備に取りかかった。

「クッキーか……」

クレナは曖昧な返答をした後クッキーを作る準備を始めた。

1時間ほどたち、クレナとヘルメが同時にクッキーを出してきた。

ストラスは早速ヘルメの作ったクッキーを食べた。うまい。

次にクレナの作ったクッキーを食べた。完全にヘルメの真似をして作っていたがうまい。

「どっちが美味しいですか!?」

「どっちが美味しいのだ!?」

考えているとモアが起きてきた。

「おはようモア」

「おはよう…… あれクッキー?」

モアはクレナのクッキーを食べた。

「うぉ!このクッキーうまいぞ!」

クレナの作ったクッキーはものすごく絶賛した。次にヘルメのクッキーを食べた。

「う~ん なんか足りないんだよな…」

ヘルメのクッキーはモアにとって何かが足りないようだ。

「ストラスさん!早く決めてください!」

ヘルメは机を叩きストラスに顔を近づけた。

「そうだぞ、早くするのだ」

ストラスは悩み続けた結果

「どっちも美味しいでーす」

「どっちもはなしですよストラスさん!」

「これじゃ勝敗がつかないのだ!」

ストラスは二人に責められている中、モアが壁に貼ってあった紙に目を向けた。

「なぁ ストラス明日村の祭りがあるんだろ、店を出すのが自由なら、店を出して対決させたらどうだ?」

「それいいね!!」

ストラスはモアに指を指し絶賛した。

「燃えてきたのだ!早速作り置きするぞ!」

「私も負けてられません!」

二人は夜中までクッキーを作っていた。

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