同居します!
陽菜は中学時代の同級生だった。
中学時代、親よりも長い時間を過ごし、恋人以上の関係でもあった。
しかし高校進学のタイミングで、俺は地元のこの高校に進学し、離れ離れに。
陽菜は高校に進学はしたらしいが、素行が悪く、留年が決定。
しかし留年はしたくないそうで、陽菜が通っていた高校よりも進級に必要な単位が少なくていいこの高校に転入したそうだ。
別に他の高校でもいいだろう、と思ったが、俺に会いたかったそうだ。
「てか陽菜って今どこに住んでるの?」
陽菜の家からこの高校まで電車で三、四時間はかかる。
まさか通うなんて言う訳ないだろう。
「うーん、私もどうしようか考えてなかったんだよねぇ」
陽菜から帰ってきた返答は謎なもので、俺は頭に?が浮かぶ。
「野宿しようにもまだ寒いしねぇ………」
「いや、早起きしようって考えはないのかよ」
「だって朝苦手なんだもん」
そう言えば、そうだったな。
こいつはいつも起きるのが苦手で、その癖、寝起きは可愛いんだった。
「そうだ!ひーくんの家に住むよ!」
「……え?」
「へぇ、ここがひーくんの家かぁ」
俺の家に陽菜が住むことになった。
陽菜に甘いという事は自覚している。
それだけ、この子の存在は特別なのだ。
「ちゃんと住民表ではおばあちゃんの実家に住んでるってことになってるんだろうな?」
「うん、大丈夫だよー」
陽菜は生返事をして、俺のベッドにダイブをする。
布団にくるまって、気持ちよさそうに匂いを嗅いだ。
「ふふ、ひーくんの匂いだ。でも他の女の匂いがしますねぇ」
「はいはい。じゃあ俺バイトに行ってくるから。たぶん夜には帰るよ」
「晩御飯はピザが良いなぁ」
「そんな高級料理買えねぇよ」
ベッドでごろごろする陽菜に違和感を覚えつつ、俺はバイト先へと出かけた。
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