来ちゃった♡
その日、俺はまた自殺をしようとしていた。
早朝から遠出して、会えるはずもない人に会いに行って、結局会えなくて。
最後の希望が潰えた気がして。
そんな時、片瀬さんが家に来てくれた。
でも親父が居た。
親父と話している片瀬さんと目が合った。
きっと親父が片瀬さんに向けている顔は、俺の知る親父では無いのだろう。
「ごめんね」そう片瀬さんに伝えた。
一度だけではない、何度も片瀬さんに救ってもらっているのに、俺はその命を捨てることにするよ。
夜、俺はこっそりと部屋を抜けだそうとした。
でも、突然の音がそれを遮った。
こん、こん。
扉ではない、窓から聞こえるノックの音。
窓の外を見ると、そこには見慣れた幼馴染の茶髪。
「………なに?」
あいにく、今の俺には優しい表情を作る意味も、余裕もない。
そもそも、どんなに笑顔を作った所で、俺の顔面は虐待の傷で人に見せれるようなものではない。
佳菜は俺の顔を見て、ひきつった表情を浮かべ、無理やり笑顔を作った。
「えへへ、きちゃった」
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