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自殺しようとしたら同級生に助けられた  作者: ゆめ
自殺しようとしたら、また同級生に助けられた
33/66

文化祭

 三日間で開催された文化祭はまるで色が抜けたかのようだった。


 そこそこ楽しめて、いい思い出ができた。


 劇も、監督役の市川君不在ながらも成功をおさめ、私も特に何も失敗しなかった。

 もし劇が失敗したら、市川君はきっと責任を感じてしまうだろうから、みんな頑張っていた。


 市川くんの暴力事件は大問題になり、市川君は陽キャで有名な生徒だったから、たちまち校内で噂になった。


 相手に重傷を負わせた市川君に下された学校からの処罰は、無期限の停学。


 退学処分も噂されていたが、最悪の事態は免れた。

といっても、市川君はそもそも素行の良い生徒では無い。欠席や遅刻の回数は多く、停学期間が長引いてしまえば、留年の可能性がある。


 クラスメイト全員で市川君の留年回避作戦会議が開かれた。やっぱり彼は愛されているんだなって思った。


 その分、今回の出来事は衝撃だったのだけれど


 自分の恋心に気が付いてたった数日でこんな事が起きてしまい、自分でも頭が追い付いていない。


 しかし、私よりも、誰よりも苦しそうな人が居た。


「一宮さん、今日も休みだね」


 文化祭から一週間、一宮さんは一度も学校に来ていない。


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