仲良くなろうと
ごめんなさい、毎日投稿忘れてました……
今日2話投稿します
ゴールデンウィークが明け、すぐに定期テストが行われた。高校に入学してから初めての長期休暇という事もあってか、遊び惚けていた生徒も多いようで、テスト返却の際に渋い顔をしていた生徒も少なくは無い。
「市川!お前何点だった?」
クラスメイトが市川に問う。
質問した当人も、それを聞いていたクラスメイトも、内心こう思っていた。
『きっと市川は頭が良い』と。
というよりも、その認識は間違っていない。
陽は入学テストにて、学年主席を収めており、先生たちも授業を聞かないくせに頭が良い事に頭を悩ませていた。
もちろんその事はクラスメイト全員が知っている。
だから、陽が次に発する言葉に、クラスの全員が驚いた。
「え、全部赤点だけど……」
「「「「「え⁉⁉⁉」」」」」
「そんなわけでさ、勉強教えてよ」
クラスのみんなに驚かれて、適当に言い訳をしてその場を落ち着かせた後、隣の席に座る片瀬さんに話しかける。
俺の言葉に片瀬さんは一瞬面倒くさそうな反応をして、しぶしぶと言った様子で口を開く。
「なんで私なの?」
「なんでって、隣の席だから?」
あまり提案を好意に思ってくれていないのを察しつつも笑顔は崩さない。
最近片瀬さんとの接点やら秘密やらが色々増えてきたので、もっと仲良くなりたい、というよりも俺自身がこの人物をできるだけ把握しておきたいのだ。
「別に、私じゃなくても別の人……一宮さんとかに教えてもらえばいいんじゃない?」
「片瀬さんじゃダメなの?」
「……ダメじゃないけど」
「ならオッケーだね」
若干強引ではあるものの、片瀬さんに先生をお願いすることができた。
先ほどちらっと見えたが、片瀬さんのテストの成績はそこそこ高得点だった。
数日後に控える追試をクリアしなくては留年してしまう可能性があるので、ちゃんと真面目に勉強するつもりだ。
「ねえ、もしかして市川君がテストの点数が悪かったのって、バイトが忙しかったりしたから?ほら、よく寝坊したり、授業中に居眠りしているのも、深夜のバイトで寝不足だから?」
すると、片瀬さんが突然そんな質問をしてきた。
俺は少し驚きで固まってしまう。
片瀬からしてみれば、確かに気になることかもしれないが、まさかその事を俺に質問してくるとは思わなかったからだ。
何となく、片瀬にとって俺の事なんてどうでもいい存在だと思われているような気がしていたから、質問をする、興味を持ってくれたことに、驚いた。
驚いたが、俺は本当の事は話さない。
いつも通りにやにやと人を舐めきったような笑顔を作って俺は答える。
「エロ動画ばっかり見てるから寝不足なんだよ。テスト期間中も、可愛い女優さんを見つけてテスト勉強どころじゃなかったんだよ」
「それ、セクハラだよ」
そう返す片瀬の顔は、どこかつまらなさそうだった。
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