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自殺しようとしたら同級生に助けられた  作者: ゆめ
自殺しようとしたら、また同級生に助けられた
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幼馴染に起こしてもらえる朝

「おーい、起きて。起きろー」


 体を揺すられ、目を覚ます。

 俺の身体をぐらぐらと揺らしていた犯人は、俺、市川陽いちかわひかりを呆れた様子で眺めている。


「起きた?」

「たぶん」

「早くしなよ」


 幼馴染の一宮佳菜いちみやかなは俺を急かすように言う。


 高校に入学して約一カ月。


 ほぼ毎日寝坊で遅刻している俺を見かねて、今日から佳菜が起こしに来てくれるという話になった。


 普通の幼馴染ならば、こんな朝に起こしに来てくれたり、その後に一緒に登校するなんてことは無いだろう。


 実際、俺と佳菜も母親同士が仲良かったので、幼稚園から小学校低学年くらいまでは一緒に遊んだりしていたが、段々と同性の友達と遊ぶことが多くなり、俺と佳菜は疎遠になっていった。

 中学に上がる頃には月に一回話すか話さないか程度だったし、中学二年で俺が引っ越しして転校してからは、一切連絡を取っていなかった。


 同性の幼馴染なら親友になれたかもしれないが、異性の幼馴染なんて、大体はこんな距離感だろう。


 しかし、高校の入学式。

 二年ぶりに地元に帰ってきた俺は、同じクラスで佳菜と再会した。

 二年ぶりに見た幼馴染はすっかり美人になっていて、小学生の時から大きかった胸とお尻は素晴らしい成長を遂げていて、早くもクラスで話題になっていた。


 最初はこの幼馴染とどのように接しておこうかと悩んだが、意外にもあちらから話しかけてきて幼馴染との再会と交友関係の復帰を果たした。


 それからというもの、佳菜は俺にやたらとおせっかいを焼くようになり、今はまるで漫画の世界のような幼馴染のような関係になってしまっている。


 俺としては幼馴染と仲良くできることは素直にうれしいし、単純に佳菜は可愛いので一緒にいられて得だな、程度に思っている。


 ただたまに距離感が子供の時のままだなと感じされらせる瞬間はある。


 ベッドを出て歯磨きをし、制服に着替えたら朝ごはんも食べずにそのまま玄関へと向かう。


 髪セットだとか、健康的な朝ごはんだとか、そんなことをしている時間は無い。遅刻寸前だ。


「明日からもっと早く起こすから」

「マジで勘弁してくれ」


 そんな会話をしながら玄関を出る。


 余裕のある朝よりも、ぎりぎりまで眠っていたい朝だ。


 小学生以来にもなる幼馴染との登校は、眠すぎてほとんど記憶に残らなかった。


お久しぶりです。

「後輩ティータイム」以来ですね。

今作では前作を執筆しながら散々思っていた可愛い幼馴染が登場します。

ぜひ、よろしくお願いします。

タイトル回収は4話か5話くらいを予定してます

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