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聖女の守護者(お兄ちゃん)  作者: 山石 土成
30/52

第30話 続・s.hは『来い』のイニシャル

読んで下さる方々に感謝します。






無念である、非常に無念であるが本日も快晴であり天気

が崩れる気配は微塵も感じない。

昨夜はターブランに(猛吹雪になる魔法を使って欲しいと

お願い)したのだが・・・・


(その様な魔法は白虎が使うぞ?呼ぶか?)

その一言で却下で有る。

あの様な超ド級の変態虎は、俺の人生には関わらないで

頂きたい、無論!マーシャの視界にも、微塵も入る事は

許さない所存である。


そんな訳で本日休養日の土の日である、教会に礼拝を

済ませたら、『ヘンセン家』へご挨拶で有る。

本来ならば着飾ってお招きに与るのだか、ソコはほら

『使えないブロディ』だもん!

「コイツが昨日になってご招待を思いだしやがりまし

た、御不満なら出直しますし、ついでにブロディも置い

て行くので、煮るなり、焼くなり、揚げるなり、蒸すな

り、思い付く限りの殺り方で好きにして下さい」

と、言い訳もバッチリだ!

『逝ってこい!ブロディ』


男性陣はまぁ、何時も通り格好だが汚れの少ない服や

この間に購入した、新しい冬服で俺は誤魔化した。

しかし、女性陣はそうは行かない!もうママンは何処に

有ったの?ってな宝石やら、ドレスやらで着飾り何とか

「元公爵家令嬢」としての意地を貫いている。

「「お姫様みた〜い!!」俺とマーシャの素直な感想に

「有り難う、ママもこんな格好するなんて来た時は

思いもしなかったわ」と、素敵な笑顔で笑っていた。

「マーシャもその内、お母さんみたいな素敵なお姫様に

なろうね〜」そう言ってマーシャの頭を撫でる。

「うん!お姫様になるぅ〜!!」

輝く笑顔で、俺とママンを見るマーシャ。

おら!ブロディ!マーシャがご所望だ!馬車馬の如く

働け!!骨は処分してやる。

パパンは遠くの山を眺めていた。鉱山へ逝きたいの?


そんな感じで、パパン過労死までのギリギリチャレンジ

開催が決定した所でヘンセン家の門迄来たが、ソコは

お貴族様の邸宅である、平民は裏門からお通りしなけれ

ばならない、たとえ招待を受けてもで有る。


ヘンセン家はシャール辺境伯家の親戚、初代領主様の

弟が興した家門であり、初代様の母方の実家の家門を

受け継ぎ、男爵家相当の権力を持っていて、シャール辺

境領の軍事部門を担当しており、ヘンセン家当主カール

様の弟は、砦の司令官グレッグさんで有る。

世間は広いようで狭いモノである。


門番の方に到着した事を伝えて、お目通りを願い出る

此処では無いが、王都の貴族邸ではこの時点でお金が

発生するので有る、身分の下の者の要求を通す為の

『苦労賃』という名目だ。

絶対に王都にも、貴族にも近付かないと誓った瞬間で

ある、フラグにならない事を願うよホント。


裏口と言ってもソコは貴族様の邸宅だ、我が家依りも

数段上の、立派な造りが為された入り口を通されて

小さな広間には、出迎えの執事が畏まって俺達を迎える

「御到着お待ちしておりました」

静かでシブい声で有る、名前はセバスチャンか?

実は剣の名手で、ご当主様の懐刀なんだろう?

等と、思い付く限りのお約束を並べて遊んでいると

「出迎えご苦労である、本日は奥方様より招待に与り

家族で参った、不満は無かろうな?」

俺は振り向き、驚愕の顔でパパンを見た!アンタそれ

くらい出来る子なら、普段からしやがれ下さいだ。

そんな俺を見たママンは吹き出すのを必死に我慢してい

た後で『めっ!』とされたが、ご褒美ですねぇ。

「無論承知しております、奥方様方がお待ちしておりま

すどうぞ此方へ」

(奥方様方?女性が複数居る様だな?コレって大丈夫なの

不安を感じて、ママンを見ると)

「大丈夫よマクート心配無いわ」

安心、安全の笑顔で俺に伝えるママン

視線で会話出来るようになったか?大人の階段をまた

一つ上がってしまったらしい。フッ


妄想癖爆発で遊んでいたら、目的の部屋に到着した

花梨材の明るく、落ち着いた色合いのドアをノックする

「お客様方をお連れ致しました」

「ご案内してくださいな」

部屋の主の許可を得てドアを開く、パパンは素早くドア

をくぐり、左手の壁に付いた何処の特殊部隊だ?

続いて、俺とマーシャが手を繋いで仲良く入室すると

相手方から小さな悲鳴が上がった、フフフ!マーシャの

可愛らしさ!存分に愛でるが良いわ!!

最後にママンが入室すると、相手方の女性陣が息を呑む

ママンの美しさはスゲエだろう?


「エレオノール様・・エレオノール様っ!!」

ん?相手の奥方様らしき女性がママンの胸に飛び込む

何だ?この桃色ムードの百合が咲き乱れる空間は?

っていうかさ、アンタあの虎が出た通りで叫んでいた

女の人だよね?その時ママンと顔合わせ・・してないな

あの時は、パパンと向こうのそういえば、ソコにいる

セバスチャン(仮)と話をしていたな。

うん!思い出した、思い出した。

イヤ、俺もイッパイ、イッパイだったからね?

そんな此処に居る一同ポカーンな空間で咳払いをして

仕切り直しする男性こそが・・・・

「妻が混乱してしまい、申し訳ない私がこの家の当主

である、カールと呼んでくれ無いか?可愛い仔犬達よ」

優しい笑顔で、俺達に自己紹介する男性がご当主様

で有る。

「カールおじちゃん?」

うん!マーシャ言い方に気をつけてね?この世界が

物理で終わるかも知れないからね?

「そう、カールおじちゃんだょ〜」

ご当主様はマーシャの魅力に堕ちたか、だらしない笑顔

でマーシャを抱き上げる。

予想はしていたけどさ、アンタら兄弟逆じゃね?

弟がドリーで兄がテキサスブロンコってさぁ!

そう、ご当主カールの前世は絶対に『テキサス魂』の

アノ人だろ?っな人柄で有る。


おい!ポンコツ当主!残りの人達も紹介しやがれ下さい

お願いしますだ!コノヤロー!

混乱してしまい、どうしてくれようこの空間?の中で

「マクート君久しぶりだね!あれから怪我はしてない

よね?」

美人で出来る悪いお姉さんのアレサさんが、俺の頭を撫

でながら笑顔で挨拶してきた。

「アレサさんお久しぶりです」俺諸手を挙げてボク嬉し

いをアピールする。さぁ、誘惑の続きをしたまえ下さい

トコトコ、アレサさんに近付くと「この子が旦那と

アレサの言ってた仔犬ちゃんね?」

横から別の女性に抱き上げられてしまった。

至近距離で視線を合わせたが四聖のウチ三人?と直近で

合っている俺に死角はない。

「マクートと言います、お姉さんはどなたですか?」

多分、アレサさんの母親何だろうけど、ちょっぴり若く

見えるからゴマスリを兼ねて、安牌発言をする俺は

かなり出来た子で有ろう?

「キャー!アレサ!聞いた?聞いた?お姉さんだって」

想像以上の効果である、喜んで貰って良かったが

オバハンあんた力が強すぎじゃね?

「お母さん!それじゃマクート君が潰れちゃうよ?」

流石!出来るイケナイお姉さんだ、俺の事を心配して

くれている、主に圧死しないように。

改めてご挨拶の仕切り直しである。

「お姉さんはね、セレナって言うのよ!仔犬ちゃん

そして、アレサの母親なのよ?」

俺はアレサさんとセレナさんを見比べて「嘘ぉ!」

はい!もう一度「嘘ぉ!」完璧なゴマスリだ!!

「キャー!貴方もう家の子になりなっ!!」

いや、犬じゃ無いんだから!

久しぶりにアレサに鼻をツンツンされて

「もう、悪い子ね!」と、笑顔で言われてしまった。

俺は無邪気な笑顔でお返しで有る。

フフフ、さぁ悪い子同士でイケナイ事をしようか?

アレサさんと二人でニマニマしていたら嵐がやって来た


扉が突然、勢いよく開き俺よりも年上らしい少年が部屋

に入って来て大声で告げる!

「ここにゴブリンを屠りし者がいるそうだな!

いざ!尋常に勝負せよ!」


何だ?この混乱家族?後、オメエ言葉にホント気をつけ

ろ?

この世界が、マヂで物理で消えるからな?

ゴブリンを〇〇〇〇はマヂ危険だかんな?


















気が付けば此処まで来れました。

まさか、自分の話をマークして下さる

方がいて自分が1番驚いています。

コレからも頑張りますのでよろしくお願いいたします。

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