表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

危険な行為は誰のため?

探し始めたが宛がある訳では無い...が飼い猫なので人の多い場所にいる可能性が高い...気がするということで住宅街、商店街ときたがハズレ...あとは駅前通りだけなのだが...


「まずいな...」


時計を確認すると7時24分...約束した時間まであと三十分ちょっとしかない...


「早く見つけてやらなきゃな...」


「ちょっと暴れたらダメ...」


「ん?」


小学生くらいの女の子が猫を抱えて歩いて来ている...なんかぶなっかしいな...


「もう危ないから暴れちゃだめだってー」


猫は嫌そうに体をよじって何とか逃げようとしている抱っこが下手だなー安定感がないだから猫も居心地が悪いのだろう


(...てかあの子...秋野さん家のルーちゃん...だよね?)


「たまたま見つけちゃったんだけど美亜ちゃん家に連れてかなきゃ美亜ちゃん泣いちゃうよー」


(近所の子かな?...もうないてたけどな...良かったこのまま秋野さんのところに帰れそうで...)


「ちょっとそんなに暴れないで!落ちちゃうから!まって!あっ!!」


その時小学生くらいの女の子はルーちゃんは振り切って飛び降りてしまった...車の来ている車道の方へ...

俺の体は既に動いていた


「間に合え...」


(ルーちゃんを抱き抱える...間に合わない...覚悟を決めるか...)


俺は衝撃に備えてルーちゃんを守ることだけを考えていた...

ドンッ


「...いてぇ...生きて...るのか?あっ!?ルーちゃんは!?」


ペロッ ニャーン


「あはは大丈夫そうだね」


(車は...ないな止まらず逃げたんだろうまー俺が悪かったしむしろ助かったかも...」


焦りがとれたらちょっと眠くなってきたな...泣いてる声が聞こえる?どこから?


「救急車!!早く救急車を呼べ!!」


あっやべ早く立ち上がって無事をアピールしないと...いっつ...いてぇな...でも泣いている子をなだめて秋田さんのところに連れて行ってあげなきゃ...


「大丈夫ですよ...病院ぐらい自分で行けます」


「!?え...う、動いちゃダメだ!!頭を売ってるかもしれないんだぞ!!」


普通はそうだよな...でも今はて


「俺には男としてやらないと行けないことがあるんで」


「だが...」


俺は言葉を無視して泣いている小学生くらいの女の子のところえあるいていき


「私のせいだ...私のせいで...ごめんなさい...ごめんなさい」


1人でブツブツ言ってるなー


「君のせいじゃないよ」


「え?」


あ、やべぇいつも妹にしてるくせで頭撫でてしまった


「あれは運が悪かっただけで君のせいじゃないそれにほら『にゃーにゃー』ルーちゃんも元気だしそれにいたみにはつよいんだほら大丈夫でしょ?」


とんで見せる


「でも...でもっ」


この子は責任を感じすぎてるな


「秋野さんに申し訳ないって思ってる?」


「えっと...はい...」


あれ?なんか見た目より口調がハッキリしてるような...


「なら今から謝りに行こっか」


「え...今から!?...大丈夫なんですか?」


ん?小学生の割にはしっかりとした思考してるんだなー


「大丈夫だよ実は秋野さんに頼まれてルーちゃんのこと探してたんだ」


「いえ...体の方が...」


「...大丈夫だよ」


嘘だ...正直痩せ我慢だでもこの子がまた責任感じるのは嫌だからこう言った正直すぐにでも寝たいだが秋野さんも待たせてるし...


「…今何時だ...携帯は...うわぁーヒビ入ってる...まー画面見えるしいっか...」


っとショック風に見せかけた現実逃避は辞めるか...7時56分...絶対間に合わねー遅刻だ、怒られるかなー?怒られるよなーやだなー帰っちゃったかな?


「どうしたんですか?もしかして気分が悪いんじゃ?救急車呼びます?」


心配させちゃったらしい


「ごめんごめん、なんでもないよ、気にしないで」


「ごめんなさい...私のせいでこんなことになっちゃって」


やっぱり責任感じちゃってるんだな...あんまりやりたくはないんだけど軽口で乗り切るしかないか...


「全然むしろ君みたいなかわいい子と知り合えて得した気分だよ」ニコッ


(*僕はロリコンじゃないよ)


「ふえっかわっ...って私がですか!?」


「え?かわいいじゃん?」


(正直痛みで良く見えてないが)


「何からかって...」


「自信持ちなよ君みたいな子なら同級生くらいの子誰でも落とせるようになるよ!!」


(小5くらいかな?痛みで正直顔が判別はできていないが)


「...この人も落とせるのかな...」ボソッ


「ん?何か言った?」


「いえ、何も言ってませんよ!!」


否定が力強いな


それから左足を引きずりながら歩き出した小学生くらいの女の子も気づいていたと思うがもう何も言わなかった


「あっ着いたよこの公園で待ってて貰えるようになっててさ」


「そーなんですね、早速中にーってなんで震えてるんですか?」


「じつは8時ぐらいで戻るって言っちゃったんだよね...」


「...わたしn「いや君のせいじゃないよ元々あの地点で7半すぎてたし」

ちょっと盛ったけど大丈夫だろう


「...私からも説明しますね」


「そうしていただけると助かります」


「あー!!やっと帰ってきた!!ルーちゃんは?『にゃー』ルーちゃーん、良かった、ほんとに良かったよー」

「ありがとー牧野く...ん?...な、何で...怪我して?」


「私が説明するね!実は...」

「ほんとにごめんなさい!!」


「無事だったからいいのよ...それ以上に...ほんとに大丈夫なの?牧野くん?ほんとに人間?」


「それは酷くありませんかね?」


助けてこの仕打ちとはこれいかに


「...なんでうちのためにそこまでしてくれたの?うち今日の放課後聞こえる声で結構ひどいこと言ったりしたのに...」


確信犯かよ...


「...やっぱさ...男としては女の子が泣いてるのを見ると心が痛むわけですよ...」


「それだけの理由で...」


「あと家族を失うのはほんとに辛いからそんな思いをさせたくないと思って...」


「家族を失うって...」

プルルルプルルル


柚と表示された携帯を開く

「ごめん電話出る」


「え?ちょっ」

ガチャ

「もしもし」


「律くん?今何時でしょうか?」


「...ごめんなさい」


「なにしてたんですか?」


「実はくるまにひかれてさー」


「...今どこですか」


「家と学校の間の公園」


「すぐ行きます」


「え?」

ツーツーツー

「律くん!!」


「!?10秒もたってねーぞ柚!?」


家から100メートルはあるはずなんだけど...

「律くん早く病院行かなきゃ!!」


「落ち着け柚!!」


「あわわわ血がこんなに...ぉぉおお兄ちゃんまで死んじゃうぅぅいや!!いやぁ」


(...参ったな...俺は柚を泣かせないって誓ったのに...)


柚の頭に手を持ってく


「お兄ちゃ...?」


「俺がお前を置いてくわけないだろ?大丈夫だから...泣くなよ柚」


「お、お兄ちゃーん」


ガバッと抱きつくゆず


「ちょっ...」


「「あ...」」


静観していた女の子2人も反応する...俺は痛みを覚悟した...が


「いっ...てえぇぇぇぇ」


我慢出来るレベルじゃないねこれー


「ごめん律くん...正直今気づいた...」


「...もうちょっと早く気付こうか...」


「「牧野くん(さん)!?」」


あれ?俺小学生くらいの子に名前いったっけ?そんなことを思いながら俺の意識は闇に飲まれていった。

俺はそのまま意識を手放した

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ