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兄と妹の日常会話(んをわ作文)

前作(?)短編

「先輩と後輩の日常会話」

「兄と妹の日常会話」

『朝』


「ん……暑いぃ……右腕が重……ぃ?」

「……をはよぉ?」

「わあ可愛い、なんて言うと思ったか! どうして兄のベッドにいる!」


「ロリコン兄へのプレゼントなのです」

「劣情煽って喰われたいのか!」

「ルパンダイブ見てみたいな」

「り、リクエスト……だと⁉︎ この状況で⁉︎」

「ラッキースケベなら、よゆーで健全……!」


「余裕な訳あるか! アウトだ!」

「許すよ。私が許してあげる。だから、やれ」

「やれ⁉︎ 兄貴が命令されて妹に手ぇ出すの⁉︎」


「モテない兄へのプレゼントなのです」

「めんどくさいな、お前……」

「む、その言葉は聞き捨てならない」

「見ての通り、にぃちゃんは眠いんだ。はよ帰れ」

「まだまだ夜は明けたばかり……ご奉仕するよ?」


「奉仕はいらん」

「……変な兄、いつもだったら即ぎゅーするのに」

「普通の兄が変な兄だよ! そして変な兄が普通だ!」

「ひどい……初めてを兄に捧げたのに……」

「初めてのキスな! 正確に言えば、初めての相手は母さんだけど! あくまでも俺は異性の初めてだ!」



「……のぅ、妹さんや。そろそろ兄も疲れてきた」

「ねぇ、かまって。妹は寂しいのです」

「抜かせ。昨日散々遊んでやっただろ」

「にぃちゃん……激しかったね」

「なんでお前はすぐにそっち方向へ持っていく!」


「父さんも母さんもいないんだから。兄妹水入らずで、ね?」

「照れ顔が可愛いのは知ってるから、はよ帰れ」

「冷たい……後輩さんは部屋に連れ込んで食べたくせに」

「違う! どうしてそんな勘違いしてるんだ!」

「確かに聞いたもん。後輩さんの喘ぎ声」


「そうだったーー! あいつ壁に向かって喘いでたなぁ!」

「説明はいらない。兄、有罪ぎるてぃ

「すんませんでしたぁ! ……って、有罪確定⁉︎」

「司法取引……妹の頭を撫で、ろ」

「寂しがり屋め、まったく……」


「これこそが、ドア イン ザ フェイスなり」

「結局は頭撫でて欲しかっただけなんだろ」

「くっくっく、そしてここからフット イン ザ ドア法に派生する……っ!」

「機密情報は口に出すなよー」

「隠し事をも共有する。それが兄妹」


「おっと、もうこんな時間か」

「エスタークよ、眠りから覚めるのだ……」

「うるさい。解説する時間すらないんだからやめとけ。あとエスタークは起こすな。ああ、お前は起きろ。寝るな寝るな」

「いつものやつ、ちょーだい」

「愛してるのチューならリビングでな」




▽▽▽




『放課後、帰り道』


「ん……野生の兄とエンカウント」

「……をかしな妹とエンカウント」

「わわ、兄が可愛いって言ってくれた。今夜はお赤飯」


「ロジカルが成り立たないレベルか。凄いなお前」

「劣化する前に食べるのがオススメ」

「ルート妹は攻略しないから。あと劣化言うな」

「倫理を捨てよ、妹の前ぞ!」

「乱暴な理論のくせにカッケェ!」


「喜べ、兄。妹は食べ頃なのだ」

「許せ、妹。兄は法に勝てん」

「優しさも時に、残酷なのです……」


「もうちょっと兄離れできたらなー」

「目指すはどのような兄妹なのです?」

「難しいな……仲良しな普通の兄妹、としか」

「右手を差し出せば右手を繋いでくれるような?」

「マイリトルシスター。それただの握手な」


「放課後は、ロリ後輩と、遊ぶ兄」

「変な五七五を作るな。事実だけども!」

不埒ふらちなむかつく!」

「ひでぇ! そのクオリティの低さもさながら、文に意味がねぇ!」

「はぁ……昔の兄はもっと妹に優しかったです」


「ノスタルジーか。いや違うけど」

「年中無給で妹のお世話してたです」

「抜かれた給料はどこに行った!」

「にぃちゃんの妹のスカートの中」

「なぜそんな具体的な場所⁉︎」


「等価交換。兄の愛を妹のパンツに錬成した」

「天才でもできねぇよ! 等価交換の法則成り立ってねぇ!」

「繋がるよ。兄の労働=お金=妹のパンツ」

「違う意味での等価交換⁉︎」

「単純な買い物……当たり前、だよ?」


「そんなバカな……俺が、妹に……負け、た……?」

「せめてもの情け……罰ゲーム、選ばせてあげる」

「すげぇ嫌な予感しかしないんだが。なぁ、妹よ。にぃちゃんだとこの程度で罰ゲーム発生すんの?」

「静かに。妹の裁きの前であるぞ」

「さ、さいですか……」


「候補1、『シスコン・キング』に改名。候補2、『ロリコン・キング』に改名。候補3、今日中は妹の奴隷。さぁ、奴隷どれがいい?」

「計略とか最早考えてないな。選ばせる気ないだろ」

「繰り返そうか?」

「今日中は妹の奴隷で」

「完璧な勝利……!」


「おい、これはなんだ」

「えっと……お姫様抱っこ?」

「うん、それは知ってる。まさかとは思うが……」

「家まで、れっつごー」

「ああ……分かったよ。マイシスター」




▽▽▽




『夜』


「んみゅ……兄、体を拭け」

「をことわりだ。濡れたままリビングに来んな」

「わわ、奴隷の分際で断るなんて……母に報告」


「ロリコンなのはバレている。今更だ」

「レッテル確定なのですか……」

「『校則違反者ルールブレイカー』として有名だからな、俺。不良とロリコンの混合物質だ」

「倫理規定をも破っていくと。今夜は兄と愛し合うです」

「らめぇ! 妹に手ェ出したら、にぃちゃんポリスのお世話になるから!」


「余計なお世話なのです……警察ファッキン」

「許しがたい存在なの⁉︎ そんなに警察が嫌いか⁉︎」

「やや、兄ったら、そんなに激しく突っ込まないで。赤ちゃんできちゃう」


「妄想が凄い⁉︎」

「メルヘン妹、ここに見参……!」

「無理があるだろ! メルヘンというかメンヘラだ!」

「みんなが知るのは乙女修道女シスター、兄の前ではトリックスター。そしてこのボケは無理シスぎター」

「マジでそうだよ! 無理し過ぎだっ!」


「……本当に体拭いてくれないの?」

「変態の謗りは受けたくない。それがたとえ妹だとしても」

「拭いてくれなかったら兄じゃない。変態の兄から変態にグレードアップするです」

「酷過ぎるだろっ、色々と! ええい、タオル貸せ!」

「はぁい。……兄好き」



「望みが叶って満足か?」

「願いは兄のお嫁になること」

「ぬいぐるみとでも結婚してろ」

「……にぃは……妹、嫌い……?」

「なぜ極端な話になる。好きだよ。だけど、兄妹としてな」


「と、兄はこのように供述しており……」

「テレビのニュースか、照れ隠しか?」

「つい最近では、性欲のけ口としてロリ後輩に手を出している模様」

「違う! お前のそれは誤解だ!」

「楽しそうだった……ずるい」


「そんな顔してもダメだ。ていうか、今度一緒に遊ぶか?」

「セッチするのです?」

「……すまん。それ初耳だが、どういう意味?」

「知らないならエックスでも可。行為X。エッチとの複合語なのです」

「察せねぇよ! 察したくもねぇ! 変な言葉を作るな!」


「こ、こんなこと言うの兄だけなんだからねっ」

「けっ、ツンデレになれば許してもらえると思うなよ」

「くすん。兄がいじめる。罰として添い寝し、ろ」

「……今日は奴隷だから渋々従うが、その命令口調どうにかならねぇの?」

「考えておくです」


「おやすみだ、妹よ」

「えへへ、おやすみなのです」

「うん、早よ寝てくれ」

「嫌なのです。頭撫で撫でするまでは」

「甘えん坊め、このやろー」

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