表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/47

第4話 青春ミサイル 21


 叶わぬ恋は忘れろという。


 初恋は叶わないとも。俺の初恋は幼馴染の少女で。まだ小学生のころ、いや、幼稚園のころから一緒だった。


 朝比奈恵あさひな めぐみという。


 恵のほかに、もう1人一緒の奴がいて、それが平坂志功ひらさか しこうだ。本当に良い奴で、親友だった。俺が女の子だったら、絶対惚れていただろう。恵と取り合いの三角関係になっていたかもしれない。


 でも、そうはならなかった。


 俺は男の子で、たいした魅力もなく、自信もなく、一方で、恵と志功が互いに好きなんだと気付くだけの分別はあった。


 それに気付いてからは苦しい毎日だった。親の都合で引っ越すとなった時には、ほっとしたものだ。


 恵も志功も手紙を書くと言ってくれたし、実際に送ってきてもくれたけど、俺は苦い初恋を忘れたくて返事を渋った。


 その後、転勤が多くなった親父の都合で、何度か引越しを繰り返し、やがて自然と縁は切れていったんだ。まさかまだ忘れられずにいたなんて。新しい学校で出会った少女を、恵と間違えてしまった。面影に惹かれたのだとしても……


 俺は、その日、二度目の初恋に落ちた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ