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「おぉー久しぶりに帰ってきたけどやっぱり変わってねーなー」
「そこの者!止まれ!って、、、、勇者様?!」
「んー?あーお疲れ様」
「しっ失礼しました!直ぐに迎えのものをお呼びしますので!」
「あー城に行くのかめんどーだなー」
3年前。俺は自分のやってたゲームの廃課金アバターのまま異世界に勇者として召喚された。それから俺は仲間と共に魔王討伐に向かわされたんだ。
そして今帰ってきたとこ。
「勇者様!どうぞこの馬車に!」
「おうご苦労」
いやぁ馬車に乗るのなんて久しぶりだなぁいっつも歩きだったからな。
「ゆーうぅーしゃー!」
「ごふっ!」
弾丸のような勢いでタックル決めてきたのはこの国の王。まだ15だが先代の王が死去したためになっちまった。
「今戻ったぜおうさま」
「あなたには名前で呼んでほしい!勇者よ!」
「あーそう?ただいまアキナ」
「うむ!歓迎するぞ勇者よ!」
それから俺は歓迎祭を開くと言ったアキナを止めつつ冒険の話を話して言った。
「でよー!そんときにアイツが!もぐもぐ」
「うむうむ。今あやつは何処に?」
「みんなそれぞれの故郷に帰ったよ。近いうちにでも来るんじゃねーか?」
「そうか!ではその時にでも宴にしよう!」
「だからいらねーってそんなの!それよりアキナ、お願いがあるんだ」
「んむぅーー。なんだ?いってみよ」
「なるべく俺はこれからスローライフがしたいんだ。だから国民のみんなには勇者が帰ってきた事は内密に」
「ああすまん。もう知れ渡ってしまったぞ」
「ええええぇええぇえ!!!!まじかよ!俺のスローライフぅ!」
「安心せい。ちゃんと顔は伏せておる」
「あ?ならよかった!いやぁ一時期はどうなることかと」
「うむ、して勇者よ。報酬の方だが」
「ん?別にいらないけどなぁ」
「そんなわけには行かぬ。おいセバス」
「はい王様」
「おっ!セバスじゃねーか!久しぶり!」
「勇者殿。お久しぶりです。お疲れ様でした」
「セバス、例のものを」
「はっ!」
といって数十秒後セバスは大きな箱を持って戻ってきた。
「アキナこれは?」
「これは国に代々伝わる宝具と報奨金だ!」
そう言って開けられた中には様々な武器が入っていた。
、、、正直いってこれらの武器は俺がゲーム時代に集めてきた武器より弱いからいらないんだが。まあ悪いし貰っとくか。
「気に入ってくれたか?」
「あぁありがとうアキナ」
「うむ!ではこれからどうするかだがの」
「あぁそれに関してはもう決めてる」
「ほう、何になるんじゃ?」
「俺は冒険者になってスローライフをする!」
「なにぃ!?」
♢
あれから俺は騎士団や国の重臣になることを勧められたが全て断わった。なんでかって?めんどくさいから。そして晴れて俺は冒険者になることが出来た。
「ルイ様ですね。こちらが冒険者カードになります。」
「ありがとっ!」
冒険者とは各地にあるダンジョンを攻略せんとする職業のことである。さらにランクというものがありこれは階級に応じて階層がどんどん解放されていく。じゃないと命知らずが犬死にする羽目になるからな。
「ごめん。最高踏破は何階層なんだ?」
「はい?39階層ですが?」
「いや、ちょっと気になってさ。ありがと!」
今の俺のランクはF。5階層までしか行けない。暫くは退屈しそうだなぁ
「あっあの!」
そう思っていると俺は見知らぬ少女に話しかけられた。服は薄汚れた白いローブで背中にでかいカバンを背負っている。
「どうした?迷子か?」
「あの!雇ってほしいんです!」
そこから俺と彼女の物語は始まった