無味編_2007-05-30
~無味編~
■38日目
「やつらを串刺しにしてやった…………」
僕は退学処分。母は機嫌が悪くなった。
■39日目~1976日目
そして、僕は何もしないまま、毎日を過ごした。毎日が、日曜日…………
もう、学校へ行く気はないね。
今、探しているのは、日常からの脱出口。
■1977日目
今日、見つけた。
「ブラック・ファウスト」
いわゆる、妖刀だよ……
僕自身が作ったらしい…… 作った記憶がないにもかかわらず……
■1978日目
今日は、映画を見ていた。
アクション映画。ウォーズ・リーかっこよかったなあー。
ヌンチャクのおもちゃを取り出して、真似してみた。
――痛い。
背中にぶつかった。簡単じゃない。
僕は妖刀ブラック・ファウストをヌンチャクのようにして振り回した。
ブラック・ファウストは、最初っから僕と同一。どのようにも動かせる。ブラック・ファウストは、どんな武器にもなるし、どんな武器にも勝る自身が、僕にはある!
■1979日目
今日、母が故障してしまった。
切り傷が数箇所あった。
触ると、高温だった。オーバーヒートしたらしい。僕は冷却水を全体にかけた。
背中をめくり、製造年月日を確認した。1984年 Σ月55日。僕の生身の母が死んだ年……
「ああ、寿命だ――。もういいや。いらない。」
僕に、もう、母親はいらない。
僕は一人になった。――でも、それが、少しうれしかった。
■1980日目
家に警察が来て、母を人間の病院へ運んでいった。
「あれは、見たまんまロボットなのに……」
警察官が、僕のほうを見た。すぐに視線を合わせなくなり、足早に去った。もうこなくなった。
このあとも、警察が僕に関わることは、めっきり減った。関わる価値がないと判断したんだろう、ね。
■1984日目
僕は、平凡な日常から逃れるようにして、家をたつ。
■198?日目
となり町のとなり町あたりまで行き、そこで迷う。けれども気にせず進んでる。
■1988日目
自分の住んでいた町へ戻っていた。
一時的に、家へ帰った。
■1989日目
旅をして、別に新しい発見もなく、面白くもなかった。
僕は、また、引きこもりの日々を続けた。
「結局、何も、なかった……」




