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SampleNovel_01『作り物

         『作り物』          

/*

(物語の世界の人間が、物語の世界の人間だと知ってしまう話)

黒犬のあとをたどり、不思議な少年と出会った。

ある日少年が言った。これは物語だと、

自分は自分が操られているのだと、何事に対しても思った。

自分は、誰かが作った話のなかで、決められたとおり動いているのだと気づいた。

*/

どこか昔、遠い昔、そういうはなし。

ノスタルジー

――――――――――――――――――――――――――――――


そのころの私は、なにやら奇妙なものが近くにいる気がしてならなかった。

ある日、私は黒犬を出会った。

黒犬は私を導いているようだ。手招きをする仕草を見せている。私が立ち去ろうとすると、黒犬は寂しく鳴く。

その黒犬が気になった。

黒犬の後をついて行くことにした。


導かれるままに進むと、ある林へきた。

獄労村公園の茂みの奥だ。


少年が一人……

青白く輝いて見える。幻覚だろうか。

まぶしい。顔が確認できない。

「僕を覚えてないのかい」

少年が声を出した。普通の人間とは思えない。声に雑音がまったく、ない。人間の声ではなく、なにか別の生き物のような、そういう声だった。そして私は、その声をいつか昔、聞いた感覚がする。

少年は話を続けた。

「君は、もう、変わり果てたようだ。もう、僕のことは覚えているまい……

 君は昔……。覚えているかな……。

≪哀しみのBGM(或いは苦しみ)≫


 話は十年前にさかのぼる

/*

屋上から飛び降り、その後、ノロ・メランに命乞いをする。ノロは自分の命を渡した。その瞬間に、ノロは地面に打ち付けられ粉々になった身体と変化し、リゲイル(私)は異常のない身体で、その側にいた。人間の死体を間近で見たリゲイルのショックは激しく、それまでの記憶の数パーセントが喪失した。リゲイルは気絶し倒れ、意識が戻ったのは一週間後の朝だった。ノロのことは少しも覚えていない。

*/

 ある夏の日。そのころ学校では異変が起きていた。なぜか次々、生徒が倒れていく謎の事件だ。原因は今でも分かっていない。」

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