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NoroFaustA01

『第1章 天上』

{メフィスト ゴッド _天上}


ゴッド「メフィスト、この少年のことは知っているな……?」

(スクリーンに少年が一人いる部屋が映し出される)

メフィスト「ああ……。ノロのことだね。僕の友人になる人だ」

ゴッド「そうだ。……だが、ノロは死んでしまうかもしれない」

メフィスト「……!? ……なんでさ!?」

ゴッド「

 あの少年からはダークマインド(負の感情エネルギー)が、人並み異常に出ていたのだが、最近、その力が異常になった。その影響で家族や近所の人が狂い始めている。ノロの母親は重度のうつ病になった。家族のことを思うことで、死を踏みとどめているが、もう限界が近い。父親のほうは……、もうだめだ。朝の出勤時、山に行って自殺した。そしてまだ、そのことを、ノロはしらない。

 ノロ本人はと言うと、表面的には安定しているように見えている。しかし、私には内面に押さえ込まれているのが分かる。ノロは限界まで我慢し、表面に出さず、限界になったとき、とつぜん自殺してしまうような種類の人間なのだ。今、自らのダークマインドに飲み込まれようとしている。そこに父親の死を知ってしまっては、死に急ぐかもしれない。死んでしまうかもしれない。

 だからメフィスト。……お前が止めてくれ。

」

メフィスト「分かった。僕なりにやってみるよ」

ゴッド「そうか、ありがとう。……一つ忠告だ。ノロのダークマインドは今、他の誰よりも強大になっている。お前も飲み込まれるかもしれない。……これを着なさい」

(子供用の黒いマントと黒いズボン、黒いシルクハットが並べられた)

ゴッド「これらはダークマインドに対して、耐性をもっている。今のノロのダークヒールでも跳ね返す」

メフィスト「ありがとう。もらうよ。……あとで返して、なんて言わない?」

ゴッド「言わない。その服は、まだまだたくさんあるのだよ。永久に返さなくて、よろしい」


(メフィストはその服を着て、下界へと降りた)


―――――――――――――

ダークマインド……負の感情エネルギー

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