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愛しき自然の恵み

 夕暮れ間近の葉揺亭には、目が覚めるようなミントの香りが漂っていた。それに紛れて、少しばかりの土の香り。森の狩人、ハンター=フォレウッズが来店したら、いつもこうして薫る。

 仕事を終えて一服する老翁に、思いついたように店主が声をかけた。

 

「そう言えば、そろそろ寒待草さむまちくさのつぼみが出るころかい?」

「うむ。だが今年は少し早いな。もうだいぶ膨らんでおるし、週末には花が咲くじゃろうて」

「うーん、葉の風味は咲く前が良いんだよなあ。ちょっと苦くなるからね、咲いちゃうと」

「また明日行ってこようか?」

「悪いね、何度も」

「あんなもの、浅い場所に腐るほど生えておる。欲しがる者もおらんしのう。それこそ、アメリアちゃんでも取ってこれるくらいだわい」


 からからと笑うしわがれ声に反応して、窓を拭いていたアメリアが振り返った。

 

「えー? じゃあ、私も一緒について行ってもいいですか?」

「うむ、よいぞよいぞ」

「わあっ! ありがとうございます!」


 スカートを揺らしながら、アメリアはカウンターに駆け寄った。雲一つない空に輝く太陽のような、そんな笑顔と共に。

 だが当然というべきか、店主の男は曇り顔だ。いいわけないだろう、そう無言の訴えがありありと浮かんでいる。

 そこに、アメリアが上目遣いで頼み込んだ。


「マスター、せっかくお誘い頂いたので、ご一緒したいのですが」

「だめ」

「で、でも! 私が森に行けるようになれば、色々楽になりますし」

「だめだよ、危ないもの」


 ぴしりとマスターは言い張る。深い森には怖い魔獣も住んでいるし、険しい自然に華凛な少女が踏み入るべきではない。そんな最もな主張を並べて反対するが、これにはハンターの方から反論があった。


「危ないものか、ほぼ街道沿いじゃぞ。あんな入り口で危険だというなら、今頃街道は使えんくなっとるわい。それに一人で行くならともかく、わしが一緒なのだしのう」

「ほら、ハンターさんもそう言ってくださいますし」

「それでも僕の知らないところで何かあったらどうするんだよ。それに、ハンターさんに迷惑がかかるかも――」

「なんじゃ。お前さん、わしのことを侮っておるのか。娘っ子一人の面倒もみれんと」

「そう言うわけじゃないですけれど……」

「ならばたまにはよかろうに。どうせお前さんが連れていくわけでもあるまいし、一人でも店はやれるだろう」


 そうも言われてしまえば、ぐうの音も出ない。結局、マスターが折れた。

 だけど、くれぐれも安全に、あんまり奥に行かないように、危ないことはしないようにと、しつこく繰り返す。

 最も、当のアメリアは喜びに支配されて、全く聞いちゃいなかったが。




 そして翌朝、アメリアはハンターに連れられて、ノスカリア東の大森林に向かっていた。まだ日も低く、頭には眠気の霧もかかる。初めて町の外に出るものだから、昨夜は目が冴えて寝付けなかった。

 様々な鳥のさえずりとハンターの大きな背負い鞄が揺れる音を聞きながら、整備された道を歩く。衣装はいつものワンピースよりも裾が短かく動きやすいもの。あとは、いつも買い物に使うバスケットを持って。ハンターからも特に何も要らないと言われていたからだ。


「本当はナイフの一本くらい持っておった方が良いがのう。あの若造が良い顔せんだろう」

「でも、お店でもナイフ使いますよ? 私、料理もしますし」

「料理とは全然扱いが違う。ナイフ一本で藪を刈ったり、枝を払ったり、材を加工したり、色々できんと。もちろん、いざという時の武器にもなる」

「ああ……そんなの、自分が怪我しそうです」


 武器、と聞いてどきりとした。動物に向けて刃を持ったことなど当然無い。そして、その必要がある場所に来ているのだと実感する。そりゃマスターが難色を示すわけだ、と初めて彼の心を知った。

 そんな折、ハンターから声がかかる。

 

「さて、寒待草なら、この辺りにたくさん生えておる。行こうか」

「はい!」


 抱いた恐れは一瞬に吹き飛んだ。並ぶ木立の方面へ、初めてみる世界へ、浮き立つ心は抑えられない。



 多様な木々が作りだす森の木の下は、町とは全く違う空気が漂っていた。ひんやりとしていて、それに透き通っている。そして木漏れ日が幻想的な情景を創り出す。薄暗い、とも思ったが、ハンターに言わせればまだまだ序の口、たびたび伐採の手が入るから、林冠もまばらで明るい方なのだとか。

 それゆえか林床を草花が彩る。陰に咲く控えめな花、地面にへばりつく様に伸びる植物、場違いなように高く背が伸びた草。よりどりみどりで目が飽きない。

 それで、どれが目的の寒待草なのだろうか。店で乾かした葉なら見たことがあるが、実際に生えているものとは全く違うからわかりやしない。

 そう言えば、つぼみがどうと話していた。それに気づいたアメリアは、つぼみを伸ばしている草を探す。


「あっ、もしかしてこれですか」

「おお、よくわかったのう」

「だってつぼみが――あっ、あっちにも、向こうにも!」


 茎の長い、楕円形の葉をつけた草。そう認識して探せば、次々と見つかる。いやむしろ、大小の差はあれど、あたりの雑草の大半が寒待草ではないか。

 アメリアははしゃぎ声を上げながら、次々と草花を手折っていく。なんせ、とってもとっても取り切れないくらいなのだ。持っていたバスケットはすぐに底が見えなくなった。

 その光景を見守りながら、しかしハンターは一つ忠告した。


「あまり採りすぎないように。必要な分だけもらうのが、森への礼儀よ」

「でも、こんなにたくさんありますし、一年分」

「だが、そうは使わんだろう。無駄に得て、粗末に扱うのはいかん」


 優しくも厳しく叱咤する声に、アメリアは静かにうなずいた。ここはアメリアの知らない世界だ、こちらにはこちらの流儀があるのだろう。森に溶け込む翁のたたずまいが、それを物語っていた。

 アメリアは立ち上がった。軽いバスケットの中で緑色の草が大きく跳ねる。気を入れて来たと言う割に、少し収穫が寂しい。

 それを見るやいなや、ハンターから提案があった。


「手近なところで他にも色々採れるから、見ていこうか。普段よく頼まれるハーブもあるし、今の時期じゃと地這いブドウもある」

「ほんとですか!」


 そう、何も森の恵みは一種類ではない。色々なものを、少しずつ必要なだけ分けてもらう。それこそ豊かな付き合い方といえよう。

 採集を楽しみながら、アメリアは飛び回るように森を行く。ミントを摘んだり、野イチゴの仲間を拾ったり。

 ハンターの言っていた地這いブドウもあった。なるほど、蔓が大地を締め付けるように伸びて、間あいだに小さな紫色の房が見える。小指の先程の粒を一粒口に入れてみると、ほとんどが種だと気づいた。だが、わずかな果肉には、甘酸っぱさが凝集されている。これこそお茶に入れるのにうってつけだ。

 そんなこんなでアメリアのバスケットはあっという間に重量を増した。これでも左脇の木立に目を凝らせば、大陸の東方へ向かう街道が見える程の浅さだ。森のもっと奥まで行ったら、どんなに面白いものが採れるだろうか。

 興味津々にハンターに尋ねると、彼は苦笑して答えてくれた。


「確かに貴重なものも色々ある。が、人を襲うような獣も住んでおる。手練れでも命を落としかねんのだから、アメリアちゃんが入っていくには、少々厳しいのう」


 豊かな森は数多の生き物を育む。それは、必ずしも人間に有益なものばかりではない。ノスカリア東方の大森林には、猛獣だけでなく血の気の多い魔獣――独自のアビラを持つ動物だ――が幾種か生息している。彼らは自分の領域をむやみに侵されれば黙ってはいない。知識も力も無い人間が踏み込むべきではないのだ。

 そんな危ない橋を渡らずとも、森は人間にも十分な恵みを用意してくれるのだから。そうハンターは笑って、今しがた樹上から落としたばかりのトゲクルミをアメリアの籠に差し入れた。


 

 バスケットを両手で持ちながら、涼やかな森林の探検は続く。面白いものは足元にのみ転がっているわけではなく、実のなる木があったり、樹上から派手なイモムシがぶら下がって来たり。今もまた、アメリアの眼前を大きな羽の蝶が舞っている。

 戯れるように飛び回る蝶を目で追う。ついつい手を伸ばせば、ひらりと交わされた。そのまま、蝶は高木の上へと去っていった。

 それを目で追った時、アメリアは気づいた。木立の向こう、森の奥に何かがある。それは、明らかに自然とは異質なものだ。

 思わず足を止めて、木々の薄暗がりに目を凝らす。壁、いや、塀だ。切石を漆喰で固めて積み重ねた異様に塀の向こうに、家の屋根がわずかに見えた。塀の上にはご丁寧に金属製の棘が並んでいて、近寄りがたい気配を滲ませている。だが、それほど立派な家という風でもない。二階建てという高さでもなく、ごく普通の民家のようだ。

 こんなところに人が住んでいるのか。アメリアは感心したが、すぐに思い直す。塀には蔦や苔がはびこっていて、ちらりと見える屋根も手入れされている雰囲気ではない。大体、薄暗い空気が辺り一帯に滲んでいて、生き物がいる様子はないのだ。

 あれは、一体。そんなアメリアの問いが口をつくより早く、ハンターが忌々しいとばかりに呟いた。


「アメリアちゃん、向こうに行こう。あれは人が寄るべき場所ではないからの」

「はあ……何か理由があるんですか?」

「危険な場所なのじゃよ。ゆえに、ああして厳重に封じられておる」


 あの塀には門はない。純粋に、向こうとこちらを隔絶する境界壁として立っているらしい。全ては、人を退けるため。

 そして老翁の手はアメリアの背中を押して歩き出すが、少女の好奇心はなお、境界の向こうにむいていた。

 仕方ない、話だけだぞ。ハンターは眉を下げて、口を割った。まるで、奇想天外なおとぎ話をきかせるがごとく。


「あの家がいつからあるのかはわからない。だが、その玄関は、過去の世界につながっている。と、昔は吹聴されたものだ。足を踏み入れた者が、そう語り、次々と古き時代の遺物を持ち帰ってきたからのう」

「過去?」

「うむ。扉の向こうには古の神殿があった。あるいは、古代図書館とも言うべきものがあった。そうまことしやかにささやかれた時期がある。まあ、今では単に『神隠しの家』と呼ばれておるのが示すように、そういうものじゃ」


 神隠し。不意にどこか別の世界と言うべき場所に、迷い込んでしまう現象。この世界・イオニアンで時折観測される現象だ。だが、必ずしもその時空の裂け目が過去につながっているとはいいがたい。地上のどこか別の場所に飛ばされて終わり、ということが大半だ。

 そして、神隠しにあい、異世界を見た上で無事に元の場所に帰り着く。その確率は、森で魔獣に襲われて死ぬ確率より低いと言う。

 

「それでも、一時期は欲に眩んだギルド連中や、過去に未練がある者が、貴賤を問わずこぞって踏み込んだものだ。入口の場所が分かっておるからのう、普通の神隠しに合うのを待つより早いから」

「それで、戻ってきたんですか?」

「三分の一くらいはな。それは過去も異次元も何も見れなかったという連中がほとんどらしいが。まあ、当り前だろうに。向こう側で死んだら、戻ってきようがないからのう」


 まるで神々の住まう別世界に招かれたように、異空間へと姿を消してしまう。だから、神隠し。それはあるいは、甘言による死へのいざないなのかもしれない。

 それでもなお、まだ見ぬ神秘を求めて、あの家へと旅立っていく者は多い。人外の力を持つアビリスタならば、老朽化した壁を打ち壊すことなど簡単であるし、そうでなくとも蔦を頼りによじ登ったり、一人が通れる程度の隙間を開けることは可能だから。

 いつから存在するのかわからない不思議な館。それは、時を忘れたように、森林の一部となって佇んでいる。最初は不自然な人工物だと思ったのに、いつの間にかこの森と同じ、神が作った自然の一部だと、アメリアは感じるようになっていた。

 暗がりに遠く小さく消えていく石の塀。アメリアの視線を受けながら、その封印の地は再び森の中に覆い隠されたのだった。




 そろそろ帰ろうか。アメリアの満杯になったバスケットを見て、ハンターが口にした。

 こんなに楽しい日、終わってほしくない。彼女はそう思ったが、しかし帰りが遅くなればマスターが発狂しかねないと窘められる。

 樹間を抜けて街道に出ようとした折、風上から煙が流れて来た。それに紛れて、肉が焼ける様な香りも。

 振り向けば、男の三人組が焚火を起こして食事をとっている様が見えた。おお、とハンターが声を漏らす。

 

「アメリアちゃん、少し話をしに行ってもよいかのう」

「はい。お知り合いですか?」

「同業の若者たちよ。色々情報交換するのも大事なのでなあ」


 がさがさと地面を鳴らして歩み寄ると、向こうの組もこちらの存在に気づいた。ハンターの顔を見るなり、深々と頭を下げている。

 その内の一人が、へらへらと笑いながら、まだ距離の空いている翁目がけて声を上げた。


「いやもう、今日は参りましたよ! ヤッパード追ってたらエンシントの集落に入っちゃいまして。追う者から急に追われる者っすよ!」

「馬鹿者が! 昨年の悲劇を繰り返す気か」

「あいやいや、そのつもりはなかったんですが、こっちも命からがらで。なにより、今日の面子じゃ相性悪くてさあ。まあ、翁も気を付けてくださいな。連中の数の暴力は怖いですし、なんと言っても――」

「わしはあの辺り一帯には近づかんことにしとる。お主らや魔獣どもと違って、妙な力は使えんからな」


 ふんと息を吐きながら、たき火を囲む輪にハンターは加わった。

 アメリアは少し離れたところで、困ったように立っていたが、ハンターの手招きに応じて、隣に身を寄せた。小さくなっていると、興味津々といった視線が刺さる。


「翁が誰かと一緒だなんて珍しい。お孫さん? かわいいね」

「知り合いの娘だ。一度来てみたいと言うから、連れて来た」

「あ、あの。アメリアって言います。みなさんは、異能者ギルドの方?」

「そうだよ。主にこういう探索が仕事さ。だからハンターさんは人生の大先輩ってわけで――」

「まあまあ、お近づきの印にこれ食べなよ。あと、こいつの話、なげーから適当に聞いてやって」

「わあ、ありがとうございます!」


 アメリアに手渡されたのは、串刺しにされて焼けた肉であった。狩ったばかりの獣だろうか。朗々とハンターを褒め称える男の話に耳を傾けながら、半端な時間の昼食をありがたくいただいた。

 隣では、ハンターが背負い鞄を降ろして、小さな鍋と木の茶碗を取り出していた。何でも、分け前をもらったならこちらからも分け前を出す、という彼の掟があるらしい。

 

「とはいえ、今日はあまり良いものはないのう。手軽に食うなら千本キノコとジャコの実くらいか」

「おっ、いいじゃないですか。ホーの葉に包んで焼きましょーよ! 網ならあるんで!」

「なら良いか。アメリアちゃん、道具が無くて悪いが、茶の一杯でも入れられんか?」

「はっ、はい! やってみます……」


 するとハンターは水筒に汲み置きしてあった水を、鍋にあける。焚火の炎に煽られてすぐに沸き立つが、道具はそれっきりだ。ポットもストレイナーもカップもない。ついでに紅茶の茶葉も。あるのは、さっき採った野草のみ。

 やるといったらやるしかない。アメリアは自分のバスケットから適当に見繕い、細かくちぎって鍋に入れる。今日の目的であった寒待草も、ハンターの好きなのミントも、おまけに地這いブドウの実も少々。

 適当に煮出して、そのまま各々の茶碗に取り分けた。とはいえ茶こしがないものだから、カップの中にはぐずぐずになった葉が浮いている。それにあまりいい匂いとは言えない。マスターが見たら狂乱ものだろうな、とアメリアは思った。

 試しに自分で味を見ると、美味しいとはいいがたい、青臭い味であった。少々種類を欲張り過ぎたか、雑然とした風味が口の中で騒がしい。ミントの清涼感と、ブドウの味があるからまだ飲めるが。

 眉間に皺を寄せていると、ハンターに肩を叩かれた。


「どうしたのだ、アメリアちゃん」

「あんまりおいしくない……これは、ちょっとあげられないです」

「良い良い。正真正銘、森の恵みで作った茶だ。さ、胸を張ってわしらにも分けておくれ」

「はい……」


 ハンターは優しいが、初対面の男たちはどう思うだろうか。おずおずと緑色の茶を注ぎ分ける。

 反応は、悪くは無かった。体に良さそうな味だ、あまりこうして草を飲んだことは無いね、という風に笑って飲んでくれたから、ようやくアメリアの緊張の糸がほぐれた。


「いつもは、お店でちゃんと作るんです。だから、同じ材料でも、もっと美味しくなりますよ。マスターが淹れれば」

「でも、これはこうやって森の真ん中で飲むからいーんじゃない?」


 そう言われて、アメリアははっとした。

 こんな雑な茶、葉揺亭の店であったら店主に許されないだろう。洗練され、調和がとれた一杯に変貌するはずだ。だが逆に、葉揺亭で出すような澄んだ茶を、今この場に持ってきたとしたらどうだろうか。まるで似つかわしくない。自然の中に不自然を放り込んだような印象だ。

 大事なのは、場。そう思いながら、アメリアはもう一度自分の創った茶に口をつけた。不思議と先ほどよりもおいしくて、心が温まる気持ちだった。


「さて、アメリアちゃん。初めての森はどうだったかの?」

「楽しかったです。また連れてきてもらえますか?」

「おお、いつでもよいぞ。ただ、マスターにはあまり心配をかけさせんようにせないかんのう」

「はい。内緒にしてきます!」


 茶碗を片手に、ハンターと笑い合う。

 今度は沢にでも行って、魚釣りでも教えてもらいたい。そうして新しいことをすれば、きっと自分の茶の世界が、いろどりゆたかになっていくだろうから。木々の香りに包まれながら、アメリアはそう感じたのであった。

ノスカリア食べ物探訪

「森の野草の茶」

ノスカリア東部森林地帯の種類豊かな野草類を煮出したもの。もちろん、茶に向く向かないがあるので、本来ならば材料を吟味するのが良いが……。

ただし、広がるフレッシュな味わいは、採ったものをすぐ使える野外ならではの味


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※本作品を再構成・加筆修正を行った新版を2023年に公開はじめました。順次掲載していきます。  ストーリーは大きくは変わっておりませんが、現在本作品をお読みの方はぜひ新版をご覧ください  https://ncode.syosetu.com/n9553hz/ またはマイページから
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