思い出6
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「おはよー。」
教室に朝つくと夏希が机で寝ながら挨拶をしてきた。
「おはよ、なに寝不足?」
「…奈乃が返信くれなかった。」
へっ!?
スマホを取り出し夏希との個チャをみると
「既読スルーしてた。ごめん!!」
気づかないうちに既読スルーをしてました。
夏希はぷーっとほっぺを丸くし怒ってるアピール。
ごめんなさい、夏希様。
昨日はずっと考えていたのです。
まだ、知らなくて良いことってなにかを…
「まあ、許してあげるけどさぁ。課題写させてよねー。」
「はいはい。ありがとうございます、夏希様。」
鞄からノートを取り出し両手で捧げるように渡す。
なにしてるんだか、私達ったら。
「小林!部活希望表今日の放課後までに出せよ?お前だけなんだからな?」
昼休み呼び出されたかと思えばこの痛い話しでした。
みんな出すの早くないですか?
まあ、ほとんどの人がスポーツしにこの学校を選んだんだろうから決まってるのか。
ひとり教室へ帰るために歩いていると
誰かに肩を叩かれた。
「ねえ?君、まだ部活決まってないの?」
それは私と同じくらいの背丈のふわふわ可愛い男の子でした。
「何で知ってるんですか?」
「んーとね、職員室で聞いちゃった♡ちょうど、用事あったから職員室にいたんだけどさぁ。」
えへへっ、少年みたいな笑顔がかわい過ぎです。
「もし、よかったら僕とバスケ部のマネージャーしよ?人いなくてさぁ。」
最後シュンとなって可愛すぎです。
「でも、バスケ部のマネージャーって人気あるんじゃ…」
「…そんなの僕がマネージャー決めるんだから勝手になれるわけないじゃん。マネージャーして選手とっかえひっかえされても困るし。」
いきなり声が低くなり目の輝きがなくなった
ふわふわした方は少し怖かった。